8/18 宇宙よりも遠い場所

気づいたら夏休み(と言う名の休職期間)も2週間を切っている。
この間やったことといえば、積み本タワーをジリジリと崩し、動画を作り、スマホゲーの周回に精を出し……となんかいつもの休日の延長線上にあることばかりで、若干の焦りが(焦る必要特にないといえばないのだけど!)。

というわけでなんか夏休みらしいことをしよう、と思って以前から薦められていた宇宙よりも遠い場所がニコニコで全話無料だったので視聴することに。
ch.nicovideo.jp

「四人の女子高生が南極を目指す」というなんか荒唐無稽にも思えるストーリーに、「青春する」「南極の地で行方不明になった母に会いに行く」「受験の前に何かをする」「友達と一緒に何かをする」とそれぞれの動機付けをきちんと持ち込んだ上で、ご都合主義でない現実的な手段でそれを実現しようと奮闘する様子、関係各所への細やかな取材が伺える観測隊周りの描写が、本当にきちんと構成されていて素晴らしい。
とにかく、土台部分にスキがない。
そして、その上で描かれるのは、メインキャラクター四人のみならず、周りの大人達をも巻き込んだ人間ドラマで、これがもうひどく涙腺をぶっ刺しにくるのである。
キマリの現状への鬱屈も、そこから抜け出すときの恐怖や葛藤も、それを乗り越えて成長していくたくましさも、そこに嫉妬してしまうめぐっちゃんの感情も。
結月の有名人ゆえの孤独も、形のない友情にどこか不安をいだいてしまう思いも。
日向の他人に気を使われたくないとか、己が受けた仕打ちへの謝罪を受け入れて許さないとダメなのか、という思いも。
報瀬の、絶対に南極へ行って「ざまあみろ」って言わせてやるとか、敵がいると強くなれるとかいう不器用な強さも。
吟隊長の後悔と報瀬への複雑な感情も、あるいは大人として現実と必死にあがいていたかなえさんの描かれない奮闘も。
どれもこれも、ひどくグサグサと刺さるのだ。

たぶん気づいたら泣かなかった回なんてないんじゃないだろうか。
特に11話と12話は本当に涙が枯れるほど泣いてしまった。
私自身もあまり人間関係が得意な方ではないゆえ、報瀬と日向の二人に特に感情移入しながら見ていたので、まぁ11話はダメでしたよね。
「ざまあみろ!」とか「ふざけんな!」とか、普段だったら口に出せない言葉だからこそ、効果的に使われるとグサグサと感情を刺す。
あとは12話、三年分のメールが一気に受信されるシーンはたぶんみんな泣いたんだと思うんだけど、ダメですよねあんなん。
三年間止まったままだった報瀬の時間が、ようやく動き出したことを、ようやく彼女が次に進めることを、何よりも雄弁に語るのだから。

13話の余韻を残すエンディングも良かったですよね。
四人で南極に行くと約束して、また四人で行くと約束をする。
その前に隊長がPCに残ってたメールを報瀬の携帯に送るところでもう涙腺ぶっ壊れてたんですけどね!!!アカンやろあんなん。
あと百万円の処理な!あれは報瀬にとって剣であったし同時に呪いでもあったのだと思う。それをああやって置いてこれたのは、もうなんか本当に爽やかな読後感!!!って感じで最高。
ほかにも先述のメールの話とか、観測隊の旗にかかれた似顔絵が笑顔になっているとか、そういうところの演出はたぶん、言葉で語ると野暮になってしまう部分もあって、アニメで物語を綴るという利点と武器を最大限に活かしていたと思う。挿入歌の落ちサビに入るところもタイミング完璧で「くぁー!!くやしい!!」と思わず唸っていた。

「わたしたちは、わたしたちになった」
「思い込みだけが理不尽な現実を突破し、不可能を可能にする」

まさにそういう物語だった。

無料期間は明日までだからまだ未見の人は明日視聴することを強く推奨。いやこれ今年どころかここ五年くらいで最高傑作まであるわ。

8/10 うみみみみみみ

気づいたら8月も中旬に突入。そんでもって純粋に日記書くのもなんかエラい久しぶりな感じ。

何やら気づけば方々でいろんな事が起こっている。
まず10日は五十嵐響子ちゃんのお誕生日であった。大変めでたいがことしも結局誕生祭動画は作れないまま。響子ちゃんのPとなってかれこれ7年近くが経とうとしているが、動画作ったのはCINDERELLA BALLのときが最初で最後。なんというか、本当に私の好んで聴くタイプの曲と対極に在る存在なので、自分の中に動画にする引き出しやフックがびっくりするほど存在しないのである。
休職で時間があった今年もなんとかできなかったのは痛し痒し。来年こそはなんか作れると良いのだけど。
高坂海美さん、渋谷凛さんも合わせておめでとうございました。

そんでもってコミケである。ついでにFGOでも同人誌を作る水着イベントが始まっている。
改めて文字にするとなんか狂気としか思えない文言で笑うのだが、本当に同人誌を作る水着イベントだし、創作者の端くれみたいなことを続けてはや10年経つ身には刺さるワードや展開もありでなかなか楽しい。私にも敏腕マネージャーロビンフッドが着いていてくれたら……と思うことしきり。
ただなんか気づいたらクエストが一気に20いくつも開放されていてちょっとげんなりしている。どうも「やるべきこと」が目の前に大量に置かれるとやる気を失いがちな傾向にあるのでちょっと辛み。幸い時間はあるしぼちぼちやっていくことにする。
ちなみに水着ガシャは50連でジャンヌ、牛若、茨木が全部揃うという大勝利。
……7月にアイマスで担当が3連続でガシャ実装されてすべて敗北したのは何だったのかという豪運。こっちに全部吸い取られているのではないか説。つらい。
それとも、タイムリーに水着ガシャの話をしていた『恋してるひまがあるならガチャ回せ!』のニ巻を読んだのが効いたのだろうか……。
この本、杉井光作品にしては比較的ライトでお馬鹿なノリながら、おそらくTwitterのTLにいるソシャゲプレイヤー各位は刺さるものがあると思うのでオススメ。
一巻も未読の方は合わせてどうぞ。まだ二巻までだから追いつけるぞ!

それよりも楽聖少女と夜桜ヴァンパネルラと生徒会探偵キリカと放課後アポカリプスの続きはまだですか杉井先生。

あとは盆休み前に役所に行く用事を済ませるついでにオーシャンズ8』を鑑賞するなどした。
顔のいい女の集団がカッコいいことをやる、こんな映画が好きじゃないわけがないだろ。
もともと『オーシャンズ11』が大好きなのでとにかく楽しかった。主演のサンドラ・ブロックもいいのだが、その相棒を務めるケイト・ブランシェットのスレた小悪党ぶりがたいへんにクール。清楚っぽい役柄のイメージが強いから、スカジャン着込んでウォッカを薄めて売ってるというのが余計にギャップで萌える。ヘレナ・ボナム・カーター演じるファッションデザイナーの迫真の挙動不審演技とかも流石である。そしてなんといってもアン・ハサウェイが最高。アン・ハサウェイの鎖骨と北半球を映画館の大スクリーンで2時間拝みまくれるので、それだけでチケット代のお釣りは来るし、後半のアン・ハサウェイはマジで最高である。
あとはオーシャンズ11を見ているファンは、「主人公が泥棒に乗じてもう一つの目的を果たす」のをご存知だろうが、その行動の違いにもニヤニヤできるのではないだろうか。「男の恋は別名で保存、女の恋は上書き保存」とよく言われるがまさしく、と手を叩けること請け合い。
吹き替え声優陣もベテランで固められており安心して見に行ける。本田貴子甲斐田裕子園崎未恵と、もうカッコイイオンナを演じさせたら最高の人材ばかりで最強のフルコースである。あと釘宮理恵とか村中知とかもいるのでアイマス声優的にも要チェック。

……というわけで、あとは16日まで有栖川夏葉誕生祭動画を作りつつ過ごすことにする。おそらく素材の都合上ワンコーラスも持たないので、サビだけのかなり短い動画になる予定だが、演出の実験をしつつ、「世界で初めて有栖川夏葉の誕生祭動画を上げた男」の一人になるために邁進する所存。
ちなみにシャニマスのユニット別SSR確定パッケージが実装されていたので引いたが、樹里のサポートSSRが来た。泣かない。

同人誌『マインドマップで語る物語の物語(1)』告知動画を担当しました

相変わらずクソ暑い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
近況としては、実家の部屋にエアコンが付きました。
ミリシタの百合子ガシャを回すのを我慢して設置したのですが、当初は「一階に室外機置かないとダメ」みたいな話だったのが「よく見たら二階のベランダに置けるじゃん!」という話になり、工事費用が二万ほど浮きました。
「だったら百合子ガシャもうちょっと回せたじゃん!!」と思ってしまったのは内緒。
あと、心療内科行ったらカウンセラーの先生に「起業したら?」みたいなことを言われました。
ラーメン屋の二階で探偵でもやるしかないのかもしれません。
「探偵ではなくニート探偵だ。調布と田園調布くらい違うから覚えておきたまえ」

さて、そんな冗談はさておき、夏コミで頒布される同人誌の告知動画を製作しました。

7月の下旬にいきなり敷居さんから「相談があるんだけど」と飛んできて「金なら貸せませんよ」と思っていたら飛んできたのがこの動画の製作依頼だったというオチ。
d.hatena.ne.jp
ここにも書かれてる通り、本が刷り上がってから動画の依頼が飛んでくるという状況、ぶっちゃけ知り合いじゃなかったら「ほ???」って顔してたのが目に見えますね。
ただそこは天才動画製作者たる私、必要な素材をその日のうちに揃えて、協議の上BGMを翌日に決め、4日ぐらい何もせずサボった後3日で動画を完成させました。サボるフェイズは必要だったのか。

と、まぁそんな感じでできておりますが、本の中身はかなり面白かったので制作にも気合が入りました。
コンセプトは動画にも載せたとおり、「戦後日本のアニメ、漫画、特撮の魅力と歴史上の位置付けを全9章に渡って語り尽くす」という壮大なもの。アニメ評論とかも書いたことある人間だし、創作も齧っているので刺さる刺さる。一巻となる今回は第一章と第二章を収録していますが、この時点ですでにだいぶ面白いです。
スタッフ兼いち読者として、ぜひ最後まで本の形で読みたいと切に願っておりますので、興味のある方はぜひお買い求めください。一巻が売れたら続きが作れる、とのことなので!
サークルスペースは夏コミ3日目東館ト‐58b「物語三昧」です。
ぶっちゃけ僕が告知動画担当したんだから売れないと許さねえ!!

というわけで台風も近づいておりますがコミケ行く方はどうぞよろしくヒヤシンス。
僕はこの暑さでコミケ行く元気はないので自宅警備です!!

2018年上半期ニコマス20選

気づいたら7月がもう終わろうとしている。
だらけきった夏休みを享受していたらなんか色々テンションが下がってきたのでここから生産性を上げていくぜ!
というわけで滑り込みで20選を選出しました。本当は選評とかもっとガッツリ書きたいんですけど泣く泣く割愛。
時間が出来た結果mやりたいことが交通渋滞を起こしてしまっているのでな……

基本レギュレーション
・対象動画から20作品以内でセレクトしてブログやマイリスト等で公開
・作者1人つき1作品まで(1P1作。合作・別名義については別カウント)
・選考基準はフリー(お気に入り・埋もれ発掘・テーマに沿って等何でもオッケー)
・※選んだ作品にP名あるいは制作者名を添えていただけると集計作業の際に非常に助かります。

01:【ミリオンBC】歌う、歌う、歌う、【静止画MAD】/ クリフP


選曲と題材の選び方がバッチリ過ぎて死んだ。

02:【五十嵐響子】憂鬱食健康療法の勧め【R@ndom Scout vol.2】/ 阿羅他P


この曲と響子ちゃんの組み合わせ、発想としてはあるあるだけれどうまく結びつけて形にしたのがすごい。

03:アオゾラ 【鷹城恭二誕生祭】 / 森永_(´ω`_U⌒)ノ さん


一年一度のお楽しみ、森永さんの恭二動画。

04:【二宮飛鳥誕生祭】自由の旗 / もじさんP


今のニコマスが詰まってる動画だと思います。

05:【SideM合作】ST@RTING LINE MEDLEY / 合作


みんなで頑張りました。

06:ローリング△EDF! / さつ@BSC Craft さん


この動画のせいでローリング△さんかく聞くとEDFの幻聴がするようになりました。訴訟。

07:【MAD】ナナオミラクル【七尾百合子誕生祭'18】 / ナギ さん


選曲がバッチリドンピシャ過ぎて死ぬ。みんなも『水彩~aquaveil~』を聞こう。

08:flashback films / サトウくんP


上がったタイミング×サトウくんP×andoropとかいう、全部僕に刺さる特攻ぶっぱなしてくんのやめてほしい。

09:blooming / うしわかP


同じ曲で作ってここまで凄いの持ってこられたら、もう「負けました」としか。

10:[MAD] 37 [ミリオンライブ] / ゆっぴP


ミリオンライブとかアイマスとかいうくくりすら通り越して、ゆっぴさんの動画は静止画MADの最新形に至ったと思います。好き。

11:【五十嵐響子】きょうさきラビューラビュー【吉岡沙紀】/ バチ さん


ポルノのラビュー・ラビューが似あう女の子が好きです。

12:【MAD】THE@TER "MINIMUM" DREAMERS【ミリオンライブ!LTD全曲メドレー】 / CYANGE さん


一瞬に込められたセンスと輝き。

13:ほたるです。 / あおうさぎP


笑えるんだけど、元ネタが全部ゲーム中にあって、その愛に震える。

14:【シャニマスMAD】凛凛凛世 / ONGN さん


この発想はあった。

15:【シャニマス】水平線の向こうまで【OP風MAD】 / てつ(XIAO) さん


いきなりシャニマスでこんな凄いのぶっこんでこられたら死ぬしかない。責任をとって解説記事を上げてください(謎のプレッシャー)

16:【MAD】心の住所:【田中摩美々】 / 明P


再生一桁足りなくないですかこれ。はちゃめちゃに良いです。好き。

17:【矢島美容室】ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ-【feat白石紬】 / 兄裸P


笑えてシンクロに唸って楽しくなって。何から何まで完璧なんだよなあ。

18:チョコレイト・ミチコ / CMR さん


リズミカルな中にねっとりとはさまれる「みちこ」が好きです。

19:【少年よ我に帰れ】緒方智絵理 / 腎臓P


シャフト作品とか原典たる「輪るピングドラム」とか、そういうオブジェクトや幻想的なカットで見せる悪夢的な風景が好き。

20:アイドルマスター 「咲くは浮世のそち花火」 / hitonariP


「上しゃま」のタグを見た瞬間に首が飛びました。

流星群合作、参加しました。

39度のとろけそうな日が連日続いており、炎天下で悪夢ばかりのプレイボールな日々ですがいかがお過ごしでしょうか。


さて、参加したニコニコ動画流星群合作がつい昨日公開になりました。平日深夜にアップロードされたにもかかわらず、すでに1万再生を突破してぐいんぐいん数字が回っておりますね。やはり多くのニコニコ動画視聴者にとって流星群というのは特別なんだなあと思った次第。
そんな合作ですが、今回私は「雪、無音、窓辺にて。」と「きしめん/ケロ⑨destiny」を担当させていただきました。

■担当パートその1:雪、無音、窓辺にて。

公開10日前の時点で進捗ほぼ0%でした。
言い訳をするのはどうかと思うんですが、だいたい原因はMS合作と並行していたことと、仕事がクソみたいにしんどかったことにあります。そんなこんなで着手が遅れに遅れてしまいました。
核になるアイデアも二転三転。当初このパートが割り当てられたときは「長門有希文学少女だから百合子で作ればええやろ」と大変気楽に構えていたのですが、ミリシタでEScapeのイベントが来た時には「真壁くんメインでEScapeで作ればよいのではないか?」と思い直し、それで行くつもり満々でした。

しかしメドレーの音源を開いたときにとんでもない落とし穴が。
実は私、涼宮ハルヒはかなり大好きな作品で「雪、無音、窓辺にて。」も一時期かなり愛聴していました。なのでそのイメージが強く、「デジタルで図形を駆使しまくった演出でカッコいいの作るか!」と考えていたのです。
ところがメドレーの方はかなりスローテンポに仕上がっており、考えていた演出プランがすべて水泡に帰しました。この時点で公開10日前。
うわああああああマジどうすんだこれええええええ!?(発狂寸前)
用意していたプランが瓦解するのは想定の範囲外だったのでかなり焦りました。もうこれは主催に土下座しかない……と思った矢先光明が。
「凛世!!!!!!!!!!!」
少女漫画を読んでいるカードがあるので、冒頭の歌詞にピッタリ。そしてどこか非現実的なふわっとした雰囲気も曲と合う。これしかねえ!
……ということで猛烈な勢いで製作開始。
放課後クライマックスガールズのノリとSOS団のノリを重ね合わせて、凛世がそこで紡がれた思い出と、プロデューサーへの想いを綴るような構成にしました。
動画に登場する和歌は、朝の挨拶で凛世が下の句をつぶやいているので採用しました。小野小町の有名な歌ですが、最近では「君の名は。」にも登場しましたね。
凛世ってどこか自分の感情を表に出さない部分があるので、「禁じられたワード」という歌詞の解釈として「夢」を持ってきた感じです。
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あとこのカットはかなり綺麗に出来て、かつ凛世の幻想的な雰囲気をうまく出せたのでお気に入りです。
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突貫工事でなければもう少し色々凝れたのかもしれませんが、限られた時間の中で(限られた時間になったのは自業自得とも言えるのですが)やれることは最大限やれたかな、と思います。結果的にシャニマスメインのパートを増やせたので、合作をバラエティに富んだものにする手助けが出来たのではないでしょうか。
とりあえず音源は早めに確認するクセをつけることと、合作や企画は並行して参加するのを控えようと思いました。

■担当パートその2:きしめん/ケロ⑨destiny

こちらは対照的に、びっくりするくらいスムーズに進みました。
なんせほぼ一日で作業が終わったので。

パートが割り当てられた時点で、「きしめん」のパロを主軸にやることは決まっていたので、あとはそれを愚直にトレースするのみ。
それ自体はさほど難易度の高いものではありませんでした。こちとら静止画MADを足掛け四年も作っているので、そこで覚えた基本のテクニックを応用するだけでパロディは完成。
時間がかかったのはロゴの作成ぐらいでしょうか?いい感じのフォントがなかったので、Illustratorで角丸長方形を組み合わせてそれっぽいのを作りました。あとは未来ちゃんへのリスペクトを込めて、元のロゴで黒猫のイラストが置かれているところはスイッチを配置しました。リボンの部分はきしめんロゴパロディのイラレデータを配布しているサイトがあったので使わせてもらいました。
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あの頃は神様のように見えた数々のきしめんパロも、年月による環境の変化と自身の向上があれば手の内にできるということは、なかなかおもしろい経験でした。個人的にはとても良く出来たと思います。

あとはケロ⑨destinyの要素をどうするか、という問題だけ。ぶっちゃけきしめんがかなり完成度高く出来たので、そっちはいっそオミットしてしまっても良いかな、と思ったんですが「なかったらないで文句言うやつが出そう……」という大変ネガティブな感情からなんとかしようと決意。
ここではミリシタのエイプリルフールの素材と、流星群の元曲再現動画が役に立ってくれました。

ぶっちゃけこの動画の該当パートを完コピした格好です。
元動画のカエルとか諏訪子とかのところに、エイプリルフール企画の立ち絵をうまいこと配置してそれっぽい感じに。
地味にぺん吉とチュパカブラの差分を作ったりしていますが、手足の動きを一枚ずつ追加しただけなのでそこまでの手間ではなく。
流石に10年も動画作ってると、「どうやったら手数をかけずにそれっぽく見せるか」という悪知恵だけはきちんと蓄積されていくのですね……(どうなんだそれは)


さて、今回は本当に時間ギリギリの中での制作になってしまい、主催の直井さんにはめちゃくちゃ迷惑をかけてしまいました。
流星群の投稿から10年……ということで自分自身の衰えみたいなものも実感したというか、当時大学生だった頃と同じノリと勢いで動画作ってると死ぬな、というか。
一方で、懐かしさすら覚える曲を今の技術で作る、という試みは大変面白いものでした。流星群が上がった当時はPデビュー間もない頃で、本当に技術も何もない身で企画や合作に呼ばれるわけもなく、それを指をくわえて眺めるばかりだった私が、今こうして合作にお呼ばれして参加させてもらえるというのは幸せ以外の何物でもありません。10年動画をやってきたことというのは決して無駄ではなかったし、そこで得たものもたくさんあったのだな、ということを改めて感じました。
ぶっちゃけ10年で磨き上げられたのは細かい作業を諦めない根性と、それっぽく見せる詐欺のテクニックみたいな薄っぺらさなのがどうにもアレですが……w
これからも、ニコマスニコニコ動画が、僕らの楽しい遊び場でありつづけますように。そんなことを願いながら結びとしたいと思います。

企画モノはとりあえずしばらくお休みだよ、と思っていたら飛び込みで夏コミの同人誌の告知を作って欲しいと言われてあたふたしている現場からは以上です。

7/20 The World's on Fire

暑い日々が続く。
というかもう熱いとしかいいようがない。
もはや日本列島全土が炎に包まれているがごとくであり、「灼熱猛暑列島 ニッポンポン」って書いたら途端にFGO特異点みたいになってくる。

FGOといえば、第二部第二章が先日配信となったわけだが今日クリアした。
ナポレオンが本当にやばいキャラでやばかった(語彙力)。
登場シーンからもうはちゃめちゃにカッコいいしその後も徹頭徹尾カッコいいし退場するところまではちゃめちゃにカッコいい。
あまりにカッコよかったので登場シーンを読み終えたあとおもむろにガチャを回したら呼符一発で召喚できた。震えた。
たぶん聖杯も突っ込むと思う。型月との付き合いももはや10年以上になるけれど、男キャラでここまで刺さったのはイスカンダル以来の衝撃。私はついに己が仕えるべき王を見つけ出すことが出来たのかもしれない……(?)

なおそのぶんガチャ運はFGOに吸い取られたらしく、デレステで恒常二周目のトップバッターを切った響子ちゃんも、満を持してシャニマスで実装されたSSR水着夏葉さんも、今これを書いている時点では引けていない。
今年もガチャを回しながら過ごす夏になりそう。

炎、といえばジュラシックワールド 炎の王国」も鑑賞してきた。
前作に引き続きクリス・プラット演じるオーウェンの頼れる男っぷりと、ベロキラプトルのブルーのツンデレヒロインぶりが光る。
ジェフ・ゴールドブラム演じるマルカム博士の登場も嬉しい。
また今回は衝撃的な結末が待っており、見終わったあと「これもう新たなバースの幕開けじゃん……」としばし呆然としていた。
しかしまぁ、このシリーズは本当に観る者の期待を裏切らない。悪いことするやつは絶対に恐竜に食われるし、子供は絶対に生き残る。そうして見ていて思ったのは、この作品の「予見させる力」の凄さである。
あっと驚く伏線はほとんどなく、「何が起こるか」というのはだいたいわかってしまうのだ。金を出してくる人間にはだいたい裏があるし、後ろを見るとだいたい恐竜が迫ってくる。インドラプトルとの戦いの結末についても、結果をもたらすものの存在は非常に印象的に描かれており、納得感がある。
「何が起こるか」は予見させた上で、それが「いつ起こるか」をドキドキして待たせる、これは本当に一級のエンタメテクニックである。

あとまあとにかくブルーが可愛いのである。映像記録で登場するちびブルーの可愛さは異常。
そんでもって彼女(ご存知のかたも多いと思うがブルーはメスだ)は非常に弁えたヒロインである。オーウェンに信頼を寄せながらも、人間と恐竜という相容れない存在であることをどこか理解しているような振る舞いがたいへんに健気。片方が人外なバディが大好きな人間にはたまらない映画だった。

7/18 31字のラブレター

こんな夢を見た。
理髪店(美容院ではない。トリコロールのあのポールがくるくる回る昔ながらの理髪店である。散髪屋と言っても良い)の娘(CV:石原夏織)がある日、家業の手伝いをしていると、髪の美しい見慣れない美人(CV:坂本真綾)が来店する。
彼女のシャンプーを手伝った少女は、その美しさに魅了される。後日、その美人は少女の通う学校に国語教師として赴任する。
その趣味が俳句だと知った少女は、先生にお近づきになるために、彼女の指南を受け俳句を勉強し始めるというストーリーだった。
なんか青春の色が濃い百合アニメを観客としてみている感じで、屋上で先生と友人二名と一緒に俳句の指南を受けている映像がありありと見えていた。
こんな面白い話、なんらかの方法で形にしたいと思うのだが、まずは俳句について勉強しなければならず、オンバトの辛口批評で有名な夏井先生のご著作でも読んでみようかと考えている。あと百合作品を出しても通るような小説の新人賞ってどっかにあるだろうか。識者の皆様のコメントをお待ちしています。


……気づいたらワールドカップはフランスの優勝で幕を閉じ、そしてここ数ヶ月私を悩ませていた某流星群合作の進捗もなんとか片付いた。実質この四日ほどでゼイゼイ言いながら形にした格好で、17日の朝に天啓を受けていなければ今もまだ完成していなかった可能性が高い。
まあそんなグチャグチャの状況ではあるが、面白いものができたとは思うので25日の公開を楽しみにしていただければ。

明日は心療内科へ行く。
もう本気で今の職場にこれ以上居続けられる精神力は持ち合わせていないので、なんとか脱出する算段を確保する道標が出来れば良いのだけれど。
こういう事を言うと怒られるかもしれないが、いまさら履歴書に空白があくことはもう全然どうでもいいし、とにかく苦しみから抜け出せるならなんでもするわ、そう、何でも!という気持ち。
本当にどうにもならなかったら明智光秀ばりに職場に火を放つかもしれないので、なんかその手の放火事件とかあったらアイツついに駄目だったか、と思ってくれたら良いと思う。