放クラPのお前もそうじゃないお前も『魔進戦隊キラメイジャー』を観てキラめくビーチブレイバーになれ

よく来たな。俺はハバネロだ。
俺は現在四本ぐらいのMADが目下制作進行中だが、おそらく4月2日のmiroir一周年アニバーサリーに次の動画が上がる。
あと、また色々水面下で拉致されたりしておりこんごコンギョ(攻撃戦)だなんだで色々いそがしくなる。
今はまさに、嵐のまえの静けさといったところだ。

さて。
3月は別れのきせつだ。進学、卒業、就職、異動、移籍、人身売買などなど、人それぞれのじじょうによりさまざまな別れをけいけんするだろう。
しかし、それと同時にいちぶのクラスタにとっては出会いの季節でもある。
そう、新しいスーパー戦隊のはじまるシーズンだ。


『ER-緊急救命室-』やふれんじゅ……だったか?……そういった、いくつもシーズンを重ねるアメリカの連続ドラマとちがい、にほんの特撮ドラマは一年ごとに内容とメンバーをがらりとかえて進行するのがおやくそくだ。
そして3月はあたらしい作品が始まる季節でもある。
2019年は『騎士竜戦隊リュウソウジャー』がアステカめいた蛮族のほこりと突撃精神をもって最後までたたかいぬいた。
そして2020年、われわれの住むチーキュを守護するのは『魔進戦隊キラメイジャー』である。

www.tv-asahi.co.jp

こまごました説明は公式サイトをみてもらうとして、まず俺達が注目するべきは五人のそのカラーである。
というこの爆発せんばかりの五色に、なにかみおぼえがないだろうか。
かんのいいお前はもうきづいているだろう。そのかんはメキシコの荒野を生きぬくためにひつようなものだから誇るといい。
そう、放課後クライマックスガールズだ。

これを読んだお前は、またアイマスぴー特有の実質アイマス論かはいはいワロスワロスと、おもったかもしれない。
だがその思い違いを抱えたままブラウザバックするにはまだすこしはやいから待ってほしい。
メキシコでは焦りや些細な勘違いでスキをみせたやつから死んでいき、コンドルやコヨーテのえさになるからだ。

さて、色がかぶっているだけならメキシコのマフィアが何よりもおそれる『特捜戦隊デカレンジャー』や、そもそもあらゆるスーパー戦隊の祖となった偉大なる『秘密戦隊ゴレンジャー』だってそのカテゴリにいれられる。
だが、キラメイジャーはそれだけではない。
キラメイレッドにへんしんする主人公・熱田充瑠(あつた・じゅうる。ねつりょうの単位である「ジュール」とかけた素晴らしいネーミングであり、これだけで俺はコロナビールで乾杯してウイルスの憂さを晴らすに値するとおもう)は、今回の戦隊で最年少ながらレッドをつとめる。
最年少でレッド……何かおもいださないだろうか。

そう、小宮果穂だ。

果穂は、放課後クライマックスガールズ最年少でありながらりっぱにセンターをつとめ、その勇気とまっすぐな意志のちからは、メンバーのだれもがみとめるところだ。
さらに、この熱田充留を演じるのは小宮璃央さんといい、2002年生まれでメインキャスト陣でも最年少という恐ろしいまでの符合をみせている。
これだけならただのぐうぜんとして片付けてもよいだろう。
だが、1話をみて俺はがくぜんとした。

充瑠いがいの4人は、すでにキラメイジャーとしてヨドンヘイムの侵攻から日々たたかっていることが示唆される。
すばらしいイントロダクションだ。
怪物の侵攻で崩壊とパニックにおちいる街とクラスメイトたちを横目に、充瑠は絵を描くことにむちゅうだ。
そんな彼を、クラスメイトは理解できない異物を見る目をむけ、クソミソにけなして去っていく。
おいやめろ。
おそらくこのブロゴをよんでいるお前たちの多くは、日々をBBQパーティーとアメフトのしあいに明け暮れるのではなく、フィクションと己のイマジネーションを友としてつつまやしかに過ごしてきたことと思う。俺もそうだった。
充瑠のすがたは、そんな過去の俺達を思い出してならない。

そんな充瑠に、フィフス・エレメントのせかいからぬけだしてきたようなプリンセスと熱血ボイスのきょだいなほうせきが手を差し伸べる。
おまえはじぶんの才能を過小評価しているが、その絵をかくちからは、すばらしいものなのだと言う。
俺はこの時点でこみあげるあついものをこらえられなかった。

俺やお前たち、メキシコに生きる日陰の民たちは、おのれのもつ「好き」という感情をひた隠していきてきたこととおもう。
それはさながら、ほしょく者から身を隠すために保護色をはったつさせた昆虫のようだ。
だがどうだ、充瑠の「好き」──絵を描くことと向き合って研ぎ澄まされてきた想像力──キラメンタルは、宝石たちに乗り物としての新たな姿をあたえ、武器の新しい使い方をうみだし、きょだいな敵をうちたおしてみせたではないか。
好きなもののために懸命にうちこめるまっすぐな心のあり方、それこそがキラメンタルだということを、一話にして雄弁に語っている。


そしてこれは奇しくも、アイドル小宮果穂がかかえるテーマともつながってくるのだ。
果穂は、ヒーロー番組を愛する小学六年生の女の子だ。
ここでまた過去とむきあってほしいのだが、小学校高学年ぐらいになるとこういうことをいいだすやつがいなかっただろうか。
「ヒーロー番組なんてまだ見てんのか?ダッセーよなぁ!?」
こういう輩はキラメンタルを失ったヨドンヘイムの尖兵なのでさっさと始末して死体をコンドルの餌にしてしまうのがよい。
特撮さくひんは、多くの子どもたちに愛される一方で、良識(そんなものの存在はメキシコでは役に立たないのだが、かんちがいしている人間はおおい)あるおとなやマセたクソガキからすると「いつか卒業するもの」として認識されているらしい。
果穂も、そうした偏見にさらされてきたことは想像にかたくないし、pSSR「エクストリーム・ブレイク!」ではじっさいにその問題とむきあう果穂の姿が描かれている。
このカードはシャニマスを牛耳るドン・タカヤマとメキシコの麻薬カルテルのゆちゃくにより限定になっているため、いまは手に入れる手段がないのでうかつに薦めることは死を意味する。
なので、ただ俺はそのコミュのスクショを一枚貼ることで回答に替えたいと思う。
f:id:habanero02:20200308140251j:plain

この笑顔を見てくれ。
己の好きなものを好きといえる、その喜び──まさしくキラメンタルに溢れているではないか。
だからこそ俺は、おなじメキシコを戦い抜く仲間である放課後クライマックスガールズのプロデューサーに、キラメイジャーを薦めたい。
放クラP的には個人カラーが同じだったり、最年少レッドだったり、スポーツ万能で緑色担当でスーパーカーに乗り相棒(の声帯)がPのお嬢様だったりと見逃せない要素がおばあちゃんのつくるジャンバラヤなみに山盛りだ。
なんだかエンディングのダンスもビーチブレイバーに合っているようなきがするし。

もちろん、放クラPだけでなく他のユニットのPも、765なり315なり346なり876なり、その他三桁の数字に忠誠をちかったバンデラスたちにも、である。
己の「好き」にまっすぐ向き合うキラメンタルは、どんなにんげん、どんなアイドルにも必要不可欠なものだからだ。
そしてそのキラメンタルこそが、おれたちプロデューサーやアイドルたちを、メキシコのことばで言えば真のバンデラスに――この場にふさわしい言い方をすれば、キラめくビーチブレイバーにしてくれるのだから。


俺が今日言いたかったことは、「今なら第一話が無料で見られるから、始まったばかりの魔進戦隊キラメイジャーにハマるなら今」ということだ。きょうせいはしない。自由意志だ。それがそこなわれてはキラメンタルの輝きがうしなわれてしまう。
だからこそ、俺はお前たちに対するこの問いかけをもってこのブロゴを締めたいと思う。

――キラめきますか?