2015年下半期ニコマス20選

みなさまあけましておめでとうございます。ハバネロです。
本年もよろしくお願い致します。なんか年明けからネットとリアルを問わず色んな案件が襲いかかっていて今年も怒りのデスロードをママチャリで駆けるような一年になりそうです。どうせデスロードを走るなら、ドゥーチェとカルロ・ヴェローチェで寿司詰めになりながら童顔の割に意外とある双丘の膨らみを感じるような道行にしたいものです。ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!

さて、そんな妄言はさておき年が変わりましたので20選の時期でございます。今期もなんだかんだで20本選ばせていただきました。過去最高に静止画MAD系の割合が多いです。投稿祭も主催したからね、仕方ないね。

基本レギュレーション
・対象は2015年上半期(7月1日~12月31日)に公開されたニコマス動画
・自身のセレクトを20作品以内でブログもしくはマイリストにて公開
・1Pにつき1作品(合作・別名義については別カウント)
・選考基準はフリー(お気に入り・埋もれ発掘・テーマに沿って等何でもオッケー)

レギュレーションはいつものこれです。というわけで2015下半期のゴール20連発、行ってみましょう。

■【木下ひなた誕生日記念MAD】手をつなごう【太陽族】/ガルシアさん(投稿者名)


今期は静止画PV系で心を撃ち抜かれたものが多かったのですが、下半期のトップバッターはこの動画でした。てんこ盛り感というかなんというか、言い方が適切かどうかは分かりませんが、おばあちゃんの作った大きめに切った野菜がたっぷりゴロゴロ入ったシチューっぽいというか。いろんな素材がこれでもかってぐらいに投入されているのに、ひなたに対するまっすぐな愛情と、曲の持ってるまっすぐな熱が全体の味わいをきっちりとまとめ上げている絶妙なバランス感覚。自分なんかは割と小さくコンパクトにまとめたがる傾向があるのですが、「なるほどこういう作り方もあるのか!」と思わされました。

■【デレマス静止画MAD】crossing days【矢口美羽】/Ttyさん(投稿者名)


さきほどのガルシアさんが「持てる素材すべてで勝負」というある種泥臭さの権化ならば、こちらはスタイリッシュさの権化のような動画。Paのイメージカラーであり美羽の衣装カラーでもあるオレンジで統一された画面に、図形を用いたシンプルな演出ですっきりとした仕上がりになっています。そしてなんといってもただスタイリッシュに仕上がっているだけでなく、矢口美羽というアイドルの物語を綴る動画としても完成度が高く、その愛情が垣間見えるものになっていること。「静止画素材を用いたアイドルのプロモーション動画」としての完成度は今期でもピカイチといって過言ではないでしょう。

■ただ、前に進むだけ/ゆーいちP


10thライブ直前のあの時期のこれまで辿った軌跡への回顧という面と、これからどこへ行こうかという期待と不安が入り混じった感情とが蘇ります。これからもきっと、アイマスは止まらない。

■【ミリマス】ラフ・メイカー【手描き】/ミリグリP・ミントガムP


「鉄パイプ持って泣き顔で アンタに笑顔を持ってきた」
この歌詞が春日未来というアイドルに似合うこと似合うこと。
未来ちゃんってポジティブバカな印象が強いけど、歳相応に弱い部分もあり、それでも土壇場で感覚的に正しい解答を選び取れる、そういう人間だと思うのです。
そういう人間だからこそ、鉄パイプでガラス窓をぶち抜いて、悲嘆にくれる誰かを笑顔にすることができるのだと思うのです。
自分の持ってるパワーで誰かを笑顔にする、それって最高にアイドルらしいと思いませんか?

■【静止画MAD】love the world【渋谷凛】/ととろP


僭越ながら私が音頭を取らせていただいて開催いたしました「アイマス静止画PVをつくろう!」投稿祭ですが、おかげさまでご好評をいただき多くの方に参加いただけました。その参加動画の中で、自作のものを除いて一番多くリピートして見たのがこの動画だと思います。残念ながら権利者削除となってしまいましたが、フォントを使った「遊び」(あえてこう書きます)がもうめちゃくちゃ最高に楽しくてですね。ととろPは投稿祭でデビューを飾られたということもあり、「新たな才能を世に送り出しただけでこの企画やった意味があったな!」と勝手に鼻高々になっておりました(お前は何もしてないというツッコミは受け付けない)。今後の活躍にも期待しております。あとこの動画のファイルもしまだお持ちでしたら頂けないでしょうか。いろいろ参考にしますので!(私信)

■田中の雨/まれいさん(投稿者名)


続いても投稿祭の参加作品から。企画で一番見たのがととろPの動画なら、一番ぶちのめされたのがこの動画だと思います。なんだこの色調の柔らかさと実写合成の上手さと演出の絶妙なさじ加減は……。ちょっとこういう路線に近いものをやってみたくて投稿祭のラスト付近に出したのが真壁くんの「Tile」なのですが全然届かないですね!畜生負けねえ!
そういう画面作りの上手さもありながら、なによりも田中琴葉というキャラクターの持つ、「普段生真面目だけどときおり見せる柔らかい笑みが最高だぜ!」っていう部分がぐいぐい伝わってくるのです。たまらんぜ。

■キリコキリコ【江戸切子職人×マイムマイム】/731さん(投稿者名)


デレマスアニメファーストシーズンのシンデレラボーイが武内Pだとしたら、セカンドシーズンのシンデレラボーイ(ボーイっつう歳かどうかはさておき)は切子職人だと思いますね。

■【ジュリア誕生祭】GATE【ミリオンライブMAD】/うみのみるくP


物語のカタルシスを集約する瞬間があるとしたら、やはり勝利だったり目的の達成だったりになるのだと思うのですが、僕はその前段階の「決断」という時点に激しく心惹かれてしまう人間なのです。この動画は、一人のアイドルの決断の瞬間を描いたものだと思います。ロックシンガーではなく、アイドルとして、より多くの人に歌を伝えるために。ジュリアのそんな決意を最高にかっこいいメロディーとクールな動画でパッケージングしたアツい一本です。最高かよ。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MADPV S(mile)ING! -Song Of You-/itachiP


itachiP久々の新作動画というだけでも嬉しいのですが、上がったタイミングと中身が本当に完璧だった一本。デレマスアニメの24話放送の直前に上がった、渋谷凛から島村卯月に贈る応援歌。卯月の笑顔に惹かれてアイドルの未知への第一歩を踏み出した凛が、動けなくなった卯月の手を取ろうとしている。歌声で背中を押そうとしている。そのことがなんだか夢みたいに綺麗で泣けちゃうのです。

■FIND YOUR WIND!/pawaP


今期一番伸びしろを感じた動画。と言うとなんか上から目線な感じが否めなくて申し訳ないのですが、他に言葉が見つからない語彙力の不足……ッ。そのへんの経緯を少しお話しますと、pawaPはこの動画をアップされる前にMSCⅤに参加されてまして、僕としてはミリオンライブの素材メインの静止画PVということでなんとなくシンパシーを抱いておったわけです。しかしながら、MSCでは惜しくも敗退されてしまい、「次に来る動画はなんじゃろな……」と期待してたらなんかすごいのが来ちゃったわけです。なんというかすごいスピードで進化してらっしゃるというか伸びしろ半端無いというかわたくしもうかうかしてられませんわというか、また今後が楽しみなライバルが増えてしまったなあという感じです。すごく綺麗で丁寧にまとめられているのですっきりと見れる、ほんとうに一陣の風のような爽やかさを持った快作。投稿祭のまとめ生放送ではランダムさんのファインプレーで締めの一本にさせていただきましたし、そこも含めて印象深い動画でした。

■【アイマスSideM】Study Equal Magic!【MAD】/きゅぽ さん(投稿者名)


僕はSideMについては曲とラジオを追いかける比較的ライトな付き合いをしているのですが、こういうイカした動画が出てくるならちょっと上げざるを得ないよ、と。S.E.Mの曲はCD聞いて一番気に入ってたのもありますし、単純にこの動画に込められた「ある素材全部使ってこの曲の世界観を表現してやるぜ!」という心意気と、音がいっぱいあって賑やかでカッコイイ曲を殺さない動画のクオリティに打たれたといいますか。
個人的な思い出としては舞浜で見た1stライブで、この曲のサビで披露されたたけのこニョッキダンスの熱狂を思い出して仕方ありません。硲先生の低音ほんとすき……抱いて……。

■【デレステMAD】 STUPiG/ぽP


下半期のアイマス全体のトピックの一つといえばゲーム「シンデレラステージ」のサービス開始となるでしょう。いままではJPEGデータとして存在することがほとんどだったシンデレラガールズのアイドルたちが3Dモデルで踊る、というのはちょっとしたパラダイムシフトであったと思います。その大きな変革期において、まず最初にデレステの動画素材としての可能性をもっとも雄弁に語ってみせたのがこの動画だと思います。フルHDのモデルに比べてやはり存在感や質感という点において劣る部分もありながらも、それを補いつつモデルのもつ魅力を存分に引き出す映像技術は流石の一言です。カッコイイ。

■Million Voice/ゆっぴP


静止画PVという界隈に片足を突っ込んで切に思うことは、この分野はダンスシンクロを主軸とするPV以上に個人の技術や得意技がはっきりと現れる傾向があるな、ということだったりします。その中において、おそらくもっとも総合力という面で抜きん出ているのがゆっぴPではないかなと思うわけです。クールにカッコよく魅せることも、キュートでポップな画面作りも、どちらにおいても全く隙がない。そのオールラウンダーっぷりが最も遺憾なく発揮されているのがこの作品ではないかと思います。そして何より動画全体を覆う「これから」への希望と期待感がキラキラと輝いていて、技術だけではない意志、想いの力を感じさせる動画に仕上がっています。演出の引き出しという面でも大変に参考になりますし、そういう意味でも必見です。

アイドルマスター10th TIME FLIES, EVERYTHING GOES/こんP


TIME FLIES,EVERYTHING GOES……直訳すれば、時は過ぎ全ては移ろいゆく、すなわちショッギョムッジョの理を表しているわけです。しかしこの動画はそんな無常観ではなくて、キラキラした思い出が詰まったアルバムを眺めながら未来に期待を馳せるような、そんな一本に仕上がっています。デフォルメされたアイドルたちが、みんな本当に楽しそうにステージに集合しているのが、10thライブ二日目のステージを思い出してならないのです。これまでの道程と、そしてこれから。変わっていくものと、変わらないもの。そうしたものに思いを馳せる切なさを滲ませながらも、それでも賑やかに。少し大仰かもしれませんが、人生ってそうやって進んでいくのだなぁと思ったりしました。

■蒼穹のシンデレラEXODUS 「DEAD OR ALIVE」【ファフナーEXODUS】/Pボウイ


あまりにも再現度が高くて何度見返したかちょっと覚えてないレベル。
かたやキラキラしたステージを描くアイドルアニメ、かたや絶望と希望が入り交じるハードなロボットアニメと「こんなん水と油やんけ!」と思うのですが、そこはカット割りとシーン選択というMADの基礎でありながらもっとも重要である部分を極限まで高めた結果、あまりにも違和感のないパロディ動画に仕上がっているという……。極めてテクニカルな動画だ。

■【MAD】 CINDERELLA ROCK/津名P


クソコラ生放送をやっているシシマルアイコンの津名さんと感動的なMADを作る津名Pは別人。などという冗談はさておき、「地についた人間としてのアイドル」を描こうとするめちゃくちゃ泥臭くて熱くて骨太なMADになってて号泣不可避な一本でございます。それは選曲の妙ももちろんあると思うのですが、やはりシーン選択の上手さ。サビに持ってくるならあのシーンとか……っていうのをいい意味で裏切ってくるというか、アニメの持ってる派手さに安易に頼らないという選択が、このMADの完成度を高めていると思います。ドキュメンタリー番組のエンドロールって言われたら信じてしまうような、そんな現実感を孕んだ熱量が胸を打ちます。

■【MAD】Are You Gonna Be My MILLION Girl/BARRY_P


今期現れた超新星といえばこの動画。投稿者アイコンがギャレス・バリーだからサッカーの喩えを使うわけではないですが、今シーズンだとマンUのアンソニーマルシアルとかドルトムントユリアン・ヴァイグルだとか、ニコマス的にはそういったサッカー界の超新星たちに比肩しうるやばい奴が現れたな、という感じです。初投稿だというのが信じがたい色使いと演出のセンスは、「やべえ」以外の言葉がちょっと思いつかないレベルですね……。今一番次の作品が待ち遠しいPの一人です。

アイドルマスター New Generations「流れ星キセキ(OFA Edition)」/赤ペンP


赤ペンさんの凄みというのは、大ベテランの域に達しつつある今も進化を止めないということにあると思います。もちろん進化を止めてしまっては長きにわたってコンスタントに活躍することは難しいわけで、卵が先か鶏が先かというところではあるのですがw
赤ペンPがデビュー直後から持っていた「ストーリーPVとしての感動」に年々円熟味を増していく「ダンスPVとしての楽しさ」が合わさり、そこに「アニメからの素材」というスパイスが新しい味わいを添えていく。まさしく全方位射撃というべき「ニコマスとしてのひとつの完成形」がここにあるような気がします。

■七尾百合子のナゾトキ90秒 #25『さよならダイノサウルス』/ヤスミツP


ニコマスという場の良さとは何か、と問われれば、僕は「アイマスを題材にした動画というフォーマットの上で自分の『好き』を自由に表現して良い所」だと答えると思います。それはPVであれば音楽であったり、架空戦記であればゲームであったりするのだと思います。そうしたフォーマットの中で、本を紹介するノベマスというジャンルを切り拓いたのがヤスミツPのナゾトキ90秒シリーズだと思います。
御存知の通り私は最近すっかり百合子Pなもので、ヤスミツPのこのシリーズもたいへん楽しく視聴しているのですが、まさかピンポイントで自分の大好きな一冊が出てくるとは思わなかったものでつい20選に入れてしまいました。ネット回線の向こう側にいる誰かと、自分の好きなものが通じ合うという偶然は、ニコマスではありふれた奇跡なのですが、それはいつまでたっても楽しいし嬉しいなあ、ということを思い出させてくれた一本でした。
『さよならダイノサウルス』はSF史上に残る傑作なのでみんなも是非読もう(ダイマ)。

アイドルマスター「shake it!」/ナンカンP


ナンカンPの動画はシンクロの上手さと、光に込められた多幸感がほんと素晴らしいと思うのです。楽しくて体が動いてしょうがないのに、なんだか幸せで暖かくて泣けてしまうような、そんな不思議な感覚があります。おそらくMMDによるダンスのシルエットがカットインするところもカッコイイんですが、やはり圧巻は後半のムビマス素材のシーン。あのキラキラしたライブの輝きと多幸感が何倍にも増幅されてこちらを包み込む。是非もっと大きな画面で見てそのキラキラに飲み込まれたいと思わせるような、そんな吸引力があると思います。

■サムネ一選:除夜m@s'15 ゴイーン!!!/メカP


タイトルもサムネも動画説明文もいつものお約束も、何もかもが最高に計算しつくされた軌道でこっちの腹筋を直撃してくるの本当にズルいから。