ストライクウィッチーズ劇場版見てきたよ!(ネタバレ注意なんダナ)

人類の最強の敵はネウロイでもなんでもなくて花粉なんじゃないかと主張したい。ハバネロです。

ということで、粘膜に対する花粉の侵攻を受けながらも無事にストライクウィッチーズ劇場版観に行けました。

ストライクウィッチーズ劇場版オリジナルサウンドトラック

ストライクウィッチーズ劇場版オリジナルサウンドトラック

とりあえずネタバレを回避しつつ感想をヒトコトでまとめるならば、「実にいつもどおり、正しくスト魔女だったということに集約されるでしょうか。
パn…ズボンと股間に対するこだわりが見え隠れする構図も、キャラクター同士の楽しい掛け合いも、オッサン共のカッコ良さと渋さも、熱い展開も実にいつもどおりで安心感と安定感が半端ない。
笑えるところは笑えるし、一期から見てるとキャラクターの成長が見え隠れして凄く感慨深いものがあるし、クライマックスでは熱い展開に思わず号泣させられました。
スト魔女がずっと好きで追いかけてきた人……つっても僕は今年に入って2シーズン分一気見してドハマリしちゃったひとなんですが、TVシリーズが気に入った人なら絶対間違いのない作品だし、むしろ見に行かないと損するレベル。

ここ最近のアニメの劇場版は、ほんと既存のファンと路線を大事に大事にして作られてて、それはとっても嬉しいなあって。


さてここからはネタバレ全開の感想(という名の殴り書き)になります。
一応格納しておきますが、「ネタバレとかアッチデヤレー!!」な人はクリックしちゃ駄目なんダナ!!(・x・)

新キャラというか、声がついたキャラが多すぎて生きるのが辛い

さて、今回の劇場版は予告段階ですでに明らかになっていたように、新キャラ・服部静夏や予告編でちらっと映ってたハイデマリーさんみたいにキャラとしての設定はできててもアニメには出てないキャラが出てくることはわかってたんですけど、思った以上にいっぱい出てきたよ!!

というかハイデマリーさんが思いの外出ずっぱりでちょっとびっくり。最後の戦闘にも参加してたり、ちゃっかり501に随伴して新たなる戦場へ向かっていったりと、続編でのレギュラー入りワンチャンありそうな気がします。
ちなみに声は植田佳奈さんでした。キャスト見るまで分かんなかったよ!
あと、ダイレクトアピールはないものの非常に良いおっぱいでした。

いちおうTVシリーズには出てたけどほとんど喋る機会なかった赤ズボン隊の面々もよかったですね。というかルチアナちゃんが割と好みで辛い。マルチナがボクっ娘ってのは聞いてたけどCVミズハスのボクっ娘ってどうしても某神姫を思い出してしまいますね。

そして501以外だと一番好きな部隊である502の面々も登場!!ニパガシャベッタアアアアアアアアアアア!!!!
ニパの声は物凄くいいキャスティングだったと思います。エイラっぽくもあるけど確かな個性があって。名前ちょっと聞いたことない人だったけど。そしてサーシャ大尉ことアレポクさんがまさかのはらみーだった件。
何やらはらみー出とるらしいという話は聞いてたので誰の役かなーと思ったらw 一発で分かったし、かなりハマリ役なのではないでしょうか。
……そんなことより502の他のメンバーの声も聞かせろよぉ!!!!
一応顔だけは皆出てたけど喋ったのはニパとサーシャ大尉の二人だけでした。直ちゃんも伯爵もロスマン先生もジョゼもラル隊長も好きなので声聞きたかった……

あと個人的にツボったのはプリン姫ことハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタインの声が川澄綾子さんだったこと。スト魔女のアニメまとめwikiで声優誰がいいと思う?って投票やった時、一位が川澄さんだったんですよねw
川澄さんというかまんまセイバーだったのでちょっと笑いそうに。

しかしこうやって殆ど登場してなかった各部隊のウィッチたちが動いてる姿を見れるのは嬉しいですね。こういう世界観の裾野の広さ、というのもスト魔女の魅力の一つだと思うので。これからもどんどんやって欲しいです。

ここまで書いといて新キャラの服部さんについてひとことも言及してないことに気づいたw
劇中で芳佳も「バルクホルンさんに怒られてるみたい」って言ってたんですが、彼女も規律や命令を重視する堅物タイプで、それゆえ序盤はちょいちょい芳佳とすれ違ったりしてて「大丈夫かなこの子…」って思ってたんですが終盤のひたむきな姿勢を見ていると思わず涙が。緊張しながら「訓練でできたんだ、大丈夫」って言ってネウロイと戦うシーンは、スーパーエースが多いこのアニメでは久々の描写だったのでフレッシュな印象もありましたね。これからどんどん成長して行って欲しいキャラ。

「いつもどおり」の安心感と、成長を感じられることに胸が熱く…

けいおん見に行った時も思ったんですが、馴染んだキャラクターが「いつもどおり」でいてくれることってなんであんなに安心するんでしょうね?
スト魔女でもそれがホントにホントに嬉しくて。シャーリーが初めて出てきたときはうっかり泣いてしまいました。しかもヴェネツィアでルッキーニのっけてゴンドラ漕いでるんだぜ……どんだけ僕に対するサービスですか!!w
そのあとスピード勝負ふっかけてきた赤ズボン隊の面々とゴンドラ競争してたのは笑ったw ていうかルッキーニとルチアナは別の世界線でゴンドラ漕いでたよね!?(中の人の話)

話を戻すと。
「お約束」っていうのは話の展開に主に使われるワードではあるわけですが、あるキャラクターに馴染んだ人にとってはキャラクターの言動についても「お約束」はあるんじゃないかなーと思うわけで。
たとえば今回だと、みっちゃんは相変わらず冒頭でクマと出会うし(笑)、お姉ちゃんはエーリカと芳佳にたいしては世話焼き全開だし、リーネちゃんはホント芳佳のこと大好きすぎるし、もっさんは例によって一番熱いとこ持って行くし、エイラーニャは凄まじく相思相愛。
そしてニパはついてないw
それは転じて作り手のキャラクターへの「愛着」と言えるかもしれませんね。


それだけじゃなくて、今回の劇場版は各キャラクターの「成長」をも感じられる作りになっているのがホント凄くいいんですよ。
冒頭シャッキーニコンビがヴェネツィアに現れたネウロイの撃墜に当たるんですが、ルッキーニがシャーリーとの見事なコンビネーションを見せるのみならず、きっちり周囲の状況を把握して戦えるようになってたりとか。
あるいは芳佳が扶桑から欧州に向かう途中、乗艦が火災に見舞われて芳佳が怪我人の救出に向かうシーンでも、その不屈の意思と表情に坂本少佐の面影が見えて、「坂本少佐、飛べなくなってもあなたの意志、魂は確実に芳佳に受け継がれていますよ……」と感慨深い思いに浸ってしまったりとか。

そういう意味だと今回僕の中でぐぐっと株を上げたのはなんつってもペリーヌさん。
一期の頃は祖国がまだ戦火の中にあったこともあって、芳佳に対する態度とかちょっと理不尽すぎんよ〜と思ったこともあったんですが、二期の橋回を経て今回の劇場版に至ると、まるで聖母の如き慈愛と貴族的な気品とたおやかさを兼ね備えるようになってきてて凄く良いです。
劇中でも、パ・ド・カレーの領主としての側面がクローズアップされますし、料理ミスっちゃって凹んでる服部さんを優しく諭すシーンとかペリーヌさんマジノブレスオブリージュ。相変わらず芳佳に対して全くもう、みたいなこと言ってるんだけどお前それ信頼と愛情の裏返しやろ!っていう。
しばらく前にキャラデザ担当の島田フミカネ先生が1947年(本編2年後)のウィッチたちを描く、なんてことやってましたけど、なるほどこうやって成長していくならああなるのかなあ、なんて。

五回ぐらい泣きました。

さて、そんなキャラクターの魅力と共にもう一つの柱とも言うべきストーリーの話。
これまたスト魔女らしいベッタベタの王道だったわけですが、それが逆に安心して泣けるというかなんというか。
多分五回ぐらい泣きました。全然ストーリーの本筋と関係ないとこ含めて。
一回目はシャーリーが初めて出てきたところ。なんでか分かんないんですが久々に動いてるシャーリー見たら謎の涙が。
二回目はアフリカ近くで天城の船内火災で芳佳が決死の救助にあたるところ。表情からもっさんの意志がそこにあるんだと思ったらもう駄目でした。
三回目はペリーヌさんと服部さんの夜の会話シーン。一期から続いてきたペリーヌさんの成長と経験が彼女をここまで言えるようにさせたんだなあ、って思うとホント駄目。
四回目は怪我した芳佳を救って!!って服部さんが号泣するシーン。それ以後クライマックスまで泣きっぱなしだったんですがもっさんが飛んできたところでもう一回デカイ波が。あの展開はアカン。ほんまアカン。

おそらく芳佳の復活が劇場版のメインストーリーになるだろうというのは予想がついてたのですが、序盤から中盤にかけてあんまり展開がゆっくりゆっくり進んでたから「これ大丈夫なの!?」って途中思ったりもしました。しかし、芳佳が負傷して服部さんがSOS出すところから501メンバーが全員集結するところからの熱さときたら涙腺決壊大爆発で、それまでのゆっくりした展開を補って余りあるものでした。
そして例によって例のごとく一番熱い所で美味しい活躍をするもっさん。
飛行機飛ばして震電を芳佳に届けに来るとか(アカン)。みんながSOS通信聞きつけて飛んでくるシーンだけでもめちゃくちゃヤバイのに、今まで1シーン足りとも現れなくてどうしてんだろう、って思ってたもっさんが「宮藤ぃ!!」って叫んで駆けつけてくるとかもう…もう……
服部さんに対して「あの戦いを見ておけ」とか「お前もなれるさ」とか言ってるところも、師匠キャラなポジションがハマりすぎてたまらん……

そしていつもの勝利BGMの高らかなラッパの音色が流れてくるともう熱い感情で胸が満たされるわけですよ。

そんな感じで熱い展開もてんこ盛りで駆け抜けて「俺達の戦いはこれからだ!」エンドだったので「?」と思ってたら、エンドロール後にでかでかと出た「つづく」の文字。ある程度予測してたけど割とサプライズでしたw
つづく、の文字を見た時どういうわけか「はっはっは!!」ってもっさん笑いしながら拍手したい衝動に駆られましたがなんとか抑えました。

……今になって考えてみると、今回の映画って二期の序盤の再集結までのプロセスをじっくりテレビ3〜4話分の尺を使ってやってるのに他ならないんですよねw
もちろんそれについての是非もいろいろあるかと思いますが、中身はきっちりいつものストパンだったので、ファン的な満足度はかなり高いですね。
「続き」はいつ来るんでしょうね。秋かな?冬かな?
いずれにしてもまた死ねない理由が増えました(どうなんだそれ)

ともあれ、シリーズを追いかけてきたファンの人なら満足できて、かつ続きへの期待も高まることと思いますので、見に行って損はないかと。