アイマス2は「トールギス」だった。

暴君改めライトニングバロンとかそういうことじゃなくて。ハバネロです。

夕方ツイッターで、ふとアイマス2をモビルスーツに例えると何になる?」という話に。

それに対する僕の答えはトールギスでした。

HCM-Pro 58-00 トールギス (新機動戦記ガンダムW)

HCM-Pro 58-00 トールギス (新機動戦記ガンダムW)

アイドルマスター2

アイドルマスター2

トールギス - Wikipedia
ガンダムWで961社長……じゃない、ゼクスが乗ってたアレです。

「重装甲の機体を超大推力で制御する」というコンセプトで開発され、背部に2基の大型バーニアスラスターユニットを搭載する。

しかし、その性能は操縦する人間の肉体的限界を大きく超えており、その多機能さと大型化した機体サイズも量産には不適当

以上Wikipediaより。

まあ何が言いたいかといいますと、装甲もバーニア出力も凄いのが欲しいよね!って開発したら、過剰なバーニア出力のおかげで不満が残るものになってしまった、ということ。

確かにビジュアルは圧倒的に進化しましたし、ゲームのシステム、特にレッスン周りもテンポよくなりました。
シナリオもまあ賛否両論はあれど、アイドルひとりひとりの「おはなし」の筋としては基準をクリアしてる、と言えると思います。
このへんがトールギスの装甲部分。カッコイイじゃない重装甲。


問題はゲームとして通るべき道筋にある、というか、ライバルユニットである竜宮小町とジュピターの二組との対決の局面に集約されている気がします。
もともとこの二つのライバルユニットは、「ゲームとしてのシナリオの中で乗り越えるべき壁」として設定されたもの。
それならば、その対決の局面は盛り上がりを見せてくれるものであって欲しいのが、プレイヤーとしての願いなのですが……。
盛り上げようとして逆に盛り下げちゃってる感があるのがなんともこう……

まず竜宮小町は自ユニットとの対決以後凋落の一途を辿り、いちおう再起するイベントは用意されているものの、その「再起」が実際のランキング中にはあんまり反映されないわけで。
伊織も亜美もあずささんもすげーアイドルなのに、そして律子も有能なプロデューサーなのに、何故。
彼女たちをライバルとして配置するなら、一度へし折れたあともまた駆け上がってきてくるぐらいのことはして欲しかったかな、と。
シナリオのために、と彼女たちを外しておいてあの扱いではあんまりにもあんまりな気が。

そしてジュピター。
いわゆる9.18事件における争点のひとつでもあった彼らの存在ですが、フタを開けて見ると「あれ、何だこいつら結構いいキャラしてんじゃん」と思った人は多いんじゃないかとw
それはそれとして、「超えるべき壁」あるいは「撃破すべき敵」として設定されたはずの彼らですが、ゲームシステム上は「鬱陶しいハードル」以外の何者でもなくてですね。
ラスト直前の週に彼らと直接対決を迎えるわけですが、それに負けたら時間巻き戻って特訓して、また負けたら……というループに突入してしまいます。
……いやもうそこで終わらせていいよ!?
ジュピターに勝てませんでした、でバッドエンドでもいいと思うんですよ。
ループ乗り越えてジュピターを倒したぞ!でもIA大賞も部門賞もとれないでバッドエンド……って徒労感半端ないよ!?うっかりバッドエンド観てしまったときは、トールギスに初めて乗ったゼクスよろしく吐血するかと思いました。
こんなG(徒労感)には常人は耐えられん……ぐはっ。

ループはシステムではなくストーリーの要請で発生する。しかもストーリーの結果をシステムは反映しない。システムとストーリーの乖離。
アイドルマスター2を壮絶にdisる: さけとばらのひび

結局のところ、アイマス2のゲーム的な問題点というのはすべてそこにあるかなあ、と。
ゲーム全体のシナリオ的な必然性から、ライバルを配置し、勝たないと進めないようにしたことは、ガンダムに対抗するためにむちゃくちゃな出力のバーニアを設置したようなもんで。
機体バランス(ゲームとしての楽しさ)を崩すくらいならそんなモノ乗せないで良かった。
いったいバンナムの開発陣が何と戦おうとしているのかは知りませんが、操縦者(プレイヤー)に不必要な負担(ループと徒労感によるストレス)を与えるのはどうかと……


いや、ピーキーな性能が悪いってわけじゃないんですよ。浪漫だし。
でも、そういうワンオフ機って限られたエースパイロットが乗るモノじゃないですか。
多くの人に乗って欲しいならば、誰もが使いこなせる機体の性能バランスっていうのがやっぱり大事になってくると思うんですが。

一年戦争でグフやヅダ、その他コンペに敗れた機体を押さえて結局ザクがあんだけいっぱい氾濫したのは結局のところそういうことなんだろうなあ、と。
普通の人は血吐いてまで凄い機体に乗りたくないですものw

それでもそんな殺人的な加速をするトールギスが僕はなんだかんだで好きだったりするんですが。だってカッコイイじゃん。あの無骨なデザインがたまらん。
=それでも僕はアイマス2が好きなんですよ。だってアイドルかわいいじゃん。真ちゅっちゅぺろぺろくんかくんか。


まあ、結局そうなるんですけど。

別にスパロボ第二次Zにハマっているからこんな記事を書いたわけじゃないんだからね!

第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇 SPECIAL ZII-BOX

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