テンバイスレイヤー オペレイシヨン―チケット転売厨との戦いの記録―

皆様こんばんは。7月9日は多くのプロデューサーにとって運命の日となりました。
そう、シンデレラガールズ4thライブチケットのCD先行の結果発表の日でした。

……僕はJewelries003シリーズ三枚分のシリアルを、担当アイドルである五十嵐響子ちゃんの中の人、種崎敦美さんが出演されるSSA初日に突っ込みましたがチケットはご用意されませんでした。
TLの当選率を見てもSSAの公演はかなりの倍率だったようです。
こんな時に嘆くべきは己のくじ運のなさか、はたまた多々買いに臨むだけの財力のなさか、それともクソッタレのようなイープラスなのでしょうか。
否、断じて否です。
前二つに対しては己の至らなさであり、イープラスについてはだいたいこんなもんです。
真に恨むべくは、作品のファンでもないのにチケット戦争に横入りし、挙句高値でそれを売りさばく転売厨である、と言わざるを得ません。

――見つけたぞ、世界の歪みを!!
これより目標を駆逐する!!!
(BGM:FIGHT)

こうして僕は阿修羅すら凌駕する存在、テンバイスレイヤーとなり、オークションサイトに出品されているシンデレラガールズのチケットを片っ端から報告するという行動に打って出ることにしたのです。
以下はその戦いの中でわかってきたことのまとめです。今後、同僚であるプロデューサーの皆様の転売スレイヤー活動の一助となればと思い、このような記事を残しておくことにしました。
たとえ負け戦でも戦いの記録を残しておくことは大事だと『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』で学びましたしね。

以下、色々な方のTwitterを引用・貼付けさせて頂いています。有益な情報をくださったみなさまに感謝いたします。またこれらの引用に問題がある場合はそれぞれの発言者からご指摘がありましたら、記事から削除する等の対応をさせていただきたいと思います。


その1:ヤフオクの巻

現代におけるインターネットオークションサイトの代表格といえばヤフオクでしょう。
私もまずはここに斬りこむべしと、さながら池田屋に乗り込む新選組の如き勢いで突入しました。
するとやっぱり出品があるわけです。それも定価の五倍以上、下手をすれば10万超えの出品がゴロゴロ。
それではさっそく行きましょう。「――目標を駆逐する!!」

手順はこちらのツイートを参考にすると分かりやすいかと思います。
ヤフオクに関しては、大手だけあって手続きも比較的簡単でした。
出品の詳細を選び、「違反商品の申告」から「その他」→「特定商品に関する規定を順守していない」を選択するだけです。
もしくはそれぞれの出品のIDをコピーしておき、一気に通報することも可能です。

しかも、これで違反申告した出品が運営側で取り消された場合は、メール通知機能をオンにしておけばメールで取り消しをお知らせしてくれるのです。

この記事を書いている現在で、40件近くの取り消し報告メールが届いています。
正直、この結果にはビックリしました。ヤフオクは転売の巣窟みたいな印象があり、あまり良いイメージを持っていなかったのですが、この対応の良さには認識を改めざるを得ません。
「オークションサイトはすべて悪い文明。破壊する」と思っていたのですが、まっとうな運営をしてくれているところもあるようです。
しかし、この後私は現代社会に潜む悪い文明のありさまをまざまざと目にすることになるのでした。


その2:チケットキャンプの巻

続いてターゲットに選んだのはチケットキャンプ。こちらも覗いてみるとあにはからんや、ずらずらと高額のチケット出品が並んでいました。正直件数はヤフオクより多いくらい。

こちらも通報自体はそこまで面倒ではありません。出品の詳細から「このチケットを通報する」を選び、「その他、利用規約違反の恐れ」を選択します。理由としては「ライブ運営側からチケットの転売を禁じられている」あるいは「チケットキャンプの利用規約に違反する」あたりを突き付けてやれば良さそうです。
これも上から順番に通報を続けていたのですが、その内恐ろしいことに気づいてしまいました。
通報すれども出品は減るどころか増えていくのです。
……まさか、この運営通報フォームは作ってあるけど対応する気がないのでは?

この記事を書いている今も出品が増え続けています。
転売厨もバカではないというか、取り消されにくいサイトを選んでいるようで、チケットキャンプの出品が多いのはその辺りも関係しているのかも。
チケットキャンプは悪い文明。破壊する。


その3:チケット流通センターの巻

そんなこんなで転売スレイヤー活動に勤しんでいると、フォロワーの方からチケット流通センターにも出品を確認したとの報告を頂きました。
駆けつけてみると、流石に件数は10件に満たないもののそれでも出品が。
それでは目標を駆逐する―!!と意気込んだ所、恐ろしいことが明らかに。
出品されているチケットの詳細ページをクリックしても、どこにも通報フォームへのリンクが存在しないのです。
f:id:habanero02:20160709234304p:plain
正確には、一応こんなフォームが注文画面には出るのですが、注文を確定しないと送れないようですし、運営へのメッセージについては平日にしか送れません。
これはひどい
チケット流通センターは悪い文明。徹底的に破壊する。


その他、フリマアプリとして最近よくCMを打っているメルカリや、ニコニコにも広告を出したりしているオタマートなども見てみたのですが、今回のライブのチケットは発見できず、また他のサイトのように法外な価格での取引も見受けられませんでした。


おわりに

今回ブチ切れながらテンバイスレイヤーとして活動をしてみて分かったことがあります。
……転売問題は根が深い。
そんな当たり前の結論ききたくねーんだよ!って思われるかもしれないのですが、今回改めて実感しました。
「会場のキャパには限りがある」→「チケットの数には限りがある」というのは致し方ないことです。そこから、「チケットを欲しいから法外な値段でも買う」→「転売厨が儲けになると分かって湧いてくる」→「チケットが適正価格で回らない」→「チケットを欲しいから(ry」というのがまず根幹にある悪循環として存在するわけです。
さらに、「CDを多く売りたい」→「CDにライブの抽選券をつけよう」というレコード会社の思惑もあるでしょう。それがいわゆる「多々買い」を産み、転売厨が群がる「大枚はたいてでもチケット欲しい」という層の発生にもつながっている気がします。

で、この流れをちょっと冷静になって考えてみたら、一番アコギなことやってるのは誰でしょうね?
そう、転売厨だね!!
どんだけ大枚はたいてでもライブに行きたいという気持ちは僕には否定することは出来ませんし、そのためにCDを大量買いして応募することはルールの範疇です。
しかしながら、そのライブに行きたいという気持ちに漬け込んで転売厨に甘い汁を吸わせることだけは容認してはいけないと思うのです。

で、けっきょく転売厨共がなぜ我々に回って来るべきチケットを買ってオークションに出品するのかというと、アイマスのチケットはカネになる」と思われてるからですよ。
この状況を変革することが大事だと思います。こいつらこそが悪い文明です。破壊しないといけません。
つまり、「アイマスのチケット出しても売れねえし割に合わねえ」と奴らに思い知らせないといけない。そう思って今回僕はこのような行動に出ました。
僕のちっぽけな自己満足ではありましたが、少なくともヤフオクでの通報は効果がありました。そんでもって、他の転売サイトにおける状況もよく分かりました。
特にチケットキャンプの「規約に掲げておきながら定価以上の高額な出品という違反行為を事実上容認している」という状況は転売厨の温床になっていると言わざるを得ません。
これ以上個人レベルで何が出来るかは僕には正直見当もつきません。
しかし、これを読んでいただいた同僚のプロデューサーの皆様が、この現状を考えるきっかけを与えることができたら、また転売厨への対策の一助になれば、こんな文章を書いた甲斐もあったというものです。


それでは皆様、次はどこかのライブ会場かLV会場で、笑顔でお会いできることを祈っております。
まだWEB先行も一般販売もあると信じて!!!