迷走極まって比翼連理と成す――KAKU-tail THE@TER for 765MILLIONSTARS!!参加秘話

この記事が上がる頃には、ファミエリPによる「KAKU-tail THE@TER for 765MILLIONSTARS!!」が感動のフィナーレを迎えている頃かと思います。

私も本企画に、初日のD枠で参加をさせて頂きました。
なに、まだ見てない?さっさと見てくるんだ。他にもすごい動画がいっぱいだぞ。

今回の動画についての話は、Twitterや直前生放送などで多少はお話しましたが、やはり記録に残しておいたほうがよいだろうということで、ここで洗いざらい書かせていただきたいと思います。それではお付き合いの程を。

■企画参加から内容決定に至るまで

直前生放送でも喋ったとおり、私はファミエリPによる告知動画が上がった一分後くらいには参加申し込みをしていました。「レギュレーション読んでないんじゃないか」という疑惑が運営陣に持ち上がっていたそうですが、そのとおりです!!w
カクテルのレギュレーションならよく知っているし、出遅れて申込を忘れてたというのが一番困るので、即断即決でした。

そして無事に抽選をくぐり抜けて私に与えられたアイドルはジュリア、テーマは「中」。
これを見てまず思いついたのが、「中……山中さわお……ピロウズの曲なら作り放題やんけ!!」という安直なもの。


今回のカクテルにも参加されたシンゴさんの企画で以前こういうのを作ったこともあるくらいthe pilllowsを愛好する私、もうこれで勝負は終わったと思っていました。
(余談ですが来る6thライブツアー合わせのミリオンセトリ企画も企画されていますので興味ある方は是非)
で、このセトリにあるように『Ride on shooting star』で製作を始めたところある問題にぶち当たります。
曲が切れない。
ワンコーラスで切るともったいないし、フルは短いといえども二分を超えてしまいます。
「二分以内の動画」というカクテルのレギュレーション。これに引っかかってしまったわけです。
まさかレギュレーション読まずに応募した天罰がこんなところで落ちてくるとは想像してねえよ!!
みんなもレギュレーションはちゃんと読もうな。

さて、最初の案が砕け散ったことによりここから迷走が始まります。
製作途中のメモを確認したところ、30曲近い候補が出ては消えを繰り返していました。そんな中締切まで一ヶ月切った12月の頭に、消去法的に曲を決めて製作を始めたのですが、どうも上手く進まないのです。
テーマ的には「ロックシンガーという夢を置いて、アイドルという生き方を選んだジュリアが、アイドルである自分を好きになっていく」というものになる予定だったのですが、それ実は前のジュリア誕生日動画で既にやってしまったテーマ、だったんですよね。

今だから言えるけどアーティストも同じ、sumikaの『グライダースライダー』を使っていました。
ご存知のかたもいるかも知れませんが私は結構飽き性なところがあります。同じようなテーマを同じような曲で三ヶ月のうちに二回もやれるかというと、答えはNO!!
無意識のうちに拒否反応が出始め、動画は進まず、当時は無職で時間もたっぷりあったのにソシャゲばっかりやっておりました。
(※そして今だから言えることですが、同じジュリア担当だったスパスさんもアイドルとロックシンガーの二面性をテーマに作っていたことが判明し、結果的にあのまま進めてなくて良かった……というオチになりました。)

そうこうしているうちに12月は過ぎていき、とうとうクリスマス。
私は一縷の希望を抱きながら、アニメイトであるCDを手に取ります。
それがTHE@TER GENERATION12――D/Zealの楽曲が収録された一枚でした。
既にイベントは終わっており、表題曲である『ハーモニクス』の素晴らしさは既に知っていましたが、私を打ちのめしたのはドラマパートだったのです。『天国の鳥』というタイトルにどこか不穏なものを感じていたのですが、まさかあんな内容をぶつけてこられるとは想定外でした。
ちなみに書きながらツイッターのログを辿っていたら、どうやら購入後数日CDを放置して年末も押し迫った29日に一撃を食らってたみたいです……w そのタイミングで聴いてなかったらどうするつもりだったんだ私。


……そしてこんなことを言いながら、「じゃあもう天国の鳥を進捗にしてしまえばええやん!!」ということで作り始めていたのでした、というオチ。ドラマパート聞いて曲もすぐに坂本真綾さんの『Buddy』に決まり、必要な素材もすべて手元にそろっていることが判明したので、そこからの動きは早かったです。それでもさすがに締め切りには遅刻してしまいましたが、そこについては改めて運営スタッフの方にお詫び申し上げます。本当にすいませんでした……!!

■動画の中身について

そんなわけで『天国の鳥』を題材にした動画を提出することになったのですが、続いて考えねばならないのはテーマ消化について。
まずは鉄板、歌詞による消化。ちょうどAメロに「あれは君の背中」というフレーズがあるのでこれでなんとかなる。
ただそれだけでは弱いかな、とも思ったので、配置でも「中」を意識させていくことに。
ちょうど千早を真ん中に置いてジュリアと静香が並ぶ構図や、あるいはイラスト二枚の間に立ち絵を置く構図、あとはサビでも画面の真ん中にラインを引いてMVとイラストを見せる構図……などなど、徹底的にシンメトリとその中心を意識させる画面構成を心がけました。
ここでは、『Buddy』という曲のテーマとドラマパートのテーマ的に、ジュリアと静香の「二人」がメインになるのでシンメトリの画面構成を作りやすかったため、たいへん助かりました。
最後のダメ押しとして、「ジュリアと静香の歌の中に、それぞれにとって相棒であり姉である千早が居る」ということを強調させるカットを挿入。
これだけやれば誰も文句は言うまい!!w

その他、製作スタイルについてはだいたいいつもどおりであります。
静止画をメインにしつつ、セリフや歌詞をテキストで表示して見せる……ということで、直前生でお話した「方法はいつもどおり」というのはこういうことだったわけです。「おそらく視聴者側でも私に求めているものってそういうのでしょう?」という計算もあり。
あとさすがに静止画だけでは素材を賄いきれないので、『ハーモニクス』のMVを使ってサビをまとめ上げました。
ダンスのモーションを細かく切ってフレーム単位で速度調整するといういわゆる長回しスタイルでダンスを組んでいます。私の性格的に、たくさんのダンスを持ってきてうまく繋ぎ合わせるということには向かないので、シンクロ組む場合はこれが一番楽だ、という確信を得たのは、今後の製作についても大きな収穫になったかと思います。たまたま『Buddy』と『ハーモニクス』のテイストが近かったことも幸いして、ここはそこまで苦労させられませんでした。
一番大変だったのはCDのドラマパートの音声を書き起こすことだったりしましたが、これもかつて「ニコマスとP」で鍛えた文字起こしのスキルが役に立ちました。全てが僕の力になる!(くず)

……ただやはり今回はいつもの私とは違う内容だったので、そのあたりはかなりドキドキでした。
普段の私の動画スタイルは、ゲームや漫画あるいはアニメの中で示されるファクト……いわゆる「アイマス世界としての史実」に忠実に作ることを是とする、いわばドキュメンタリーに近いものです(少なくとも自分ではそう思っています)。
今回はそうではなく、劇中劇を題材にとったため、いわば「アイマス世界におけるフィクション」がメインということになります。そうした内容を扱うのは初めてだったので、反応が怖かった……!!
普段気随気儘に疑似作ってる人間の言うことか、って感じなんですが、疑似はそういうの何も考えずに作れるから楽なんですよ!!
ガチで作った動画で普段と違うことやってスベることのほうが私は怖い!!!
……なので直前放送にお邪魔してファミエリさんの反応を見た時、実はめちゃくちゃ胸をなでおろしていたことをここで懺悔します。
じっさい本編が開幕し、蓋を開けてみればびっくりするくらいの絶賛の嵐で本当に嬉しかったです。
「ぴょんさんが見たらテンション上がりそう」ってコメントが一番来ましたね。絶対に届くことはないでしょうが、D/Zeal大好きな山崎はるかさんの心にぶっ刺すつもりで作りました。

書くべきことはこんなところでしょうか。
見てくれた皆様にお聞きしたいことがあるとすれば、あとひとつだけです。
「――揺さぶられた?」
「――はい」って答えてね!できるだけころあずっぽい感じで!!

■単品について

一応単品は上げる予定で動いています。真綾さんの曲なので削除が怖いですが、まあ冒頭に音声はさんだから大丈夫やろ!!という気持ちで。……あれは状況説明でもあり削除対策でもあったわけですw
単品公開の解禁はエンディングが上がった後なのですが、再来週に控えているミリオンライブ6周年投稿祭に合わせて公開する予定です。投稿祭用に作ってる動画が間に合わなかった時の保険ではない。断じて。
cyange.hatenablog.com
投稿祭については上のリンクを参照していただければだいたいのことは分かると思います。
もちろん他のカクテル参加者の方も単品公開をこちらに合わせていただいて構いませんし、他に動画を上げるという方も大歓迎です!(宣伝)

ちょっとだけ真面目な話をすると、MS合作→赤ペンPのUnite & Ignite→カクテルと続いて、ニコマスのミリオンライブ界隈がすごく盛り上がってきている気がしませんか?
乗るしかないよねこのビッグウェーブに!そう思うだろう!アンタもッ!!
(突然のスクライド
……ということでこれからもニコマスとミリオンライブで楽しく遊んでいけたらいいな、と思う私なのでした。

長くなりましたが参加者の皆様ならびに企画運営スタッフの皆様、そして視聴者の皆様へ。
いつものアレで締めておきたいと思います。
ありがThank You!!