9/3 It's only neet thnigs to do.

明日は台風が接近予定で「電車止まるのに出勤しなきゃダメとかふざけんな」とお嘆きの皆様。
無職ならそんな心配しなくて良いんですよ!!!!

ということで、二年ぶり四度目の無職になりました。
高校球児ならエリートだったのに。
というかニートであることがむしろ安定状態みたいになりつつあり、金属原子が陽イオンになるように、僕はニートになることを性質として運命づけられているのではないかという気がしてきた。
気のせいだと思いたい。

今回の退職理由はメンタルをヤッたからである。二年ぶり二度目。
いや、大学院を中退したのもたぶんメンタルをヤッたからなので通算三度目である。
とにかく僕は円滑な人間関係を築くという機能がはちゃめちゃに破綻しているらしい。
昔から内向的な部分はあったので、当然のように小学生の時はいじめの対象になった。
こないだNHKで放送してた『聲の形』は直視できないくらいに割とトラウマだった。でも結弦きゅんはとても可愛かったと思う。ジャージ+オレっ娘+CV悠木碧は無敵だ。

話がそれた。
しかし、中学になると圧倒的な学業成績でもって周囲から尊敬とドン引きを集めるようになり、人間関係は比較的に安定していった。むしろ心のうちでは周りの人間に「やっとお前ら真っ当になったか」ぐらい思っていたし、高校の時も大学のときもだいたいなんとかなっていた。
とにかく一人で黙々と勉強するとか読書するとか動画作るとか、そういうことが非常に得意だったのである。
潮目が変わったのは、大学院に上がったとき。
卒業研究の頃からあんまり指導教官とか周りの先輩とかとうまく行ってない感覚はあったのだが、そこでついにいろんなものが破綻したらしい。
休学と復学を繰り返して、挙げ句四年間の在籍期限が切れて退学届と共に去ることになった。まだ風とともに去っていればカッコよかったのだが。

その後はフリーターやりながら公務員試験に向けて勉強し、ペーパーテストは楽勝でクリアするのに面接で百パー落ちるという悪夢のような展開を四回ぐらい繰り返して心が折れた。
ニートとフリーターを行ったり来たりしながら、なんとか東京のシステム会社に潜り込んだが、そこでもう一度手酷い挫折を背負う羽目になる。
新人教育の現場がクソみたいなことになっていたからである。具体的に言うと「研修終えたばっかりの人間が新人に教える」というシステムになっており、質問しても要領を得ない答えが帰ってくるばかり。独学にも限界を覚えて、ついにある日ブチ切れて、会社をサボって新宿駅デレステ一周年記念で設置された新宿駅の広告を見に行き、バルトで「君の名は。」を鑑賞してお家に帰り翌日解雇を言い渡された。
この間わずかに一ヶ月半。そこに速さは必要ありません。

「(0M0)<オレノメンタルハボドボドダ!!」と嘆きながら真面目に「もうこれ鬱でダメかも分かんないね……」と思い心療内科に行ったら、鬱ではなかったがある診断がくだされた。
ハバネロさん、発達障害の傾向がありますね」
「えー、あのADHDだかエッチデーデー(©大泉洋)だかいうアレですか?」
「そうですね、どっちかというとASD……自閉症スペクトラムの方みたいです」

人生にじゅうちょめちょめ年にして明かされる真実。
……と言っても、なんとなく疑いはあった。オカンには「あんた昔から落ち着きがなかったし…」とよく言われていたので。ただ、それは年を経るに連れて真っ当になっていた、と思っていたのである。
そんなこんなで明らかになった衝撃の事実。
これが2016年の秋ぐらいの話。

その後も通院を続けながら、何とか勤め先を確保することに成功。
これでようやく僕の人生も安定し始めるかと思ったがそうは問屋が卸さなかった。
ここでも、人間関係構築のヘタクソさと、時々表に出てくる自分のドライさが墓穴を掘ることになる。
最初に指導役についてくれた上司は、もしかしたら僕の発達障害的な一面をもしかしたら見抜いていたのかもしれず、その人の下で働くのはある程度快適だった。もちろん大なり小なりトラブルはあったのだけれど、それでもなんとかやれていたのである。

二年目に入り、部署が変わったあたりで色々弊害が出始めた。
仕事量が増えてヘロヘロになって家に帰る日々が続き、帰宅しても死んだ目でソシャゲのスタミナを消費することしか出来ない。本を買っても積むばかりで、漫画以外は月に2,3冊ぐらいしか読破できないという異常事態(僕にとっては)が続く。家事も全然やる気にならず、ホコリまみれの部屋にぐちゃぐちゃの洗濯物が積み上がっていく。おまけに休日を潰されてライブにいけなくなったり、友人と遊びの都合を合わせるのも苦労する羽目に。
そんな感じでジリジリと精神がすり減っていき、ついに限界を迎えた。
この間、忙しかったので病院に行く暇もほとんどなく、メンタルを再び壊してほぼ一年ぶりに心療内科を受診し、とりあえず休職し実家で療養することになった。その辺の経緯は前書いたとおり。

この一ヶ月あまりの間、積読タワーを崩したり動画を作ったり、ポコポコ湧いてくる小説のネタをとりあえずテキストファイルに書き留めたり、7月に実家にやってきたワンコと戯れたりしながら暮らしていたが、いよいよ休職期間が終わるに当たり、僕は二つの決意を固めた。

まず、今の職場を速やかに辞めること。

そして、自分が「発達障害」であることをちゃんと受け入れて生き方を考えること。

前者は休職する前の時点で既に転職を考えていたので、次の職場を見つけてからにしようという目論見は崩れてしまったが、生命には換えられないので仕方ないしだいたい予定調和。

後者については、診断が下りた時点で「まぁなんとかなるやろ」と軽く考えていたことへの反省もある。
仕事しながら、周りに「常識だ」と言われることと、己が持っている感覚の差に愕然とすることばかりだった。「普通」ってなんやねんと思い悩み、挙句の果てに「僕は人間のふりをしているだけのなにか別の生命体なのでは?」という疑念すら浮かぶ始末で、そんなのが精神衛生上よろしいわけもない。マジで追いつめられていた時は、「僕は人間じゃないんです」と歌い上げるRADWIMPSの『棒人間』を聞きながらさめざめと涙を流していたくらいだった。
学生時代に一定上手くいっていたのは、けっきょく人間関係から距離を置くことが出来ていたからで、仕事していく上ではどうしたって強制的に人間関係を結ばざるを得なくなった途端、破綻を招き続けているのだ、という感覚があった。
それをどうにかしようと思ったら、自分が抱えているものを自覚した上でそいつを上手く飼い慣らしていくしかないわけで、それをやろうと思ったら普通の人と同じペースで仕事をするのは到底不可能だろうと悟った。
尚悪いことに、勉強はアホみたいにできたので最終学歴こそ大学院中退だが、実はそれなりにレベルの高い大学を出てしまっているのである。それが「こいつおそらく仕事できるだろう」という偏見を生み、仕事量の波に飲み込まれて精神を破綻する、という大変まずい流れが出来ているように感じられた。
とにかく人生というゲームの難易度がプレイヤーレベルに対して変に高くなってしまっている状態で、これを是正しないと死に覚えゲーにも限界がある。
だからこそ、「自分には永続デバフがかけられている」ということを自覚してやっていかないと本当に死ぬな、と思ったのである。

そんなわけで、会社側に発達障害の診断が出てるのでこれ以上アンタのところでは働けまへん」ということを5重くらいのオブラートに包んで書面でお伝えした所、8月末付で退職が受理された。
そうして晴れて無職です。
やったぜ。
いやなにもやってないんだけど。

今後の身の振り方については、障害者手帳を申請して障害者枠での就業を目指す、という方向で一旦定まっている。
いやもうほんとに「普通の人」のフリしてその群れの中にまざるの無理、というのはこの数年余りで痛いほど理解したので……。
自分の持ってるハンデを周囲に受け入れてもらうにしろ、ある程度自分で我慢して順応するにしろ、周囲と同化を求められることは本能的に無理なのである。今ならフェストゥムの恐ろしさが本当に理解できるし、これ以上追い詰められていたらマークザインに乗って大暴れしてた可能性があるのでそのへんは適度に距離をおいていかないと本当にまずい。
カウンセラーの先生には「起業とかしたらどうですかね?」というなんかふわっとした提案を薦められていたりもするけれど一旦それは脇に置いておきたいと思う。そんなゆるふわ私大文系学部に通う三年生がコロっと騙されるような甘い話に乗ってる場合じゃねえ。

この話を読んで、僕との友人づきあいを考え直すわ……って人も一定数いるかもしれない。
まぁそれは仕方ないのだ。糾弾したってしゃーないし、その程度で切れる関係ならそこまでだったのだと思うまで。
あとはあんまり腫れ物に触れるような扱いされるのも地味に凹むので、最近撤退戦を強いられている僕の生え際をいじるぐらいの気持ちで扱ってくれたらそれでいいいや、と思います。

とりあえず起業は無理でも自由業ならば、という思いで「ガガガ文庫の新人賞今月末が締切だよな……」と思いながらちまちまラノベを執筆している現場からは以上です。まだ負けてない。

8/18 宇宙よりも遠い場所

気づいたら夏休み(と言う名の休職期間)も2週間を切っている。
この間やったことといえば、積み本タワーをジリジリと崩し、動画を作り、スマホゲーの周回に精を出し……となんかいつもの休日の延長線上にあることばかりで、若干の焦りが(焦る必要特にないといえばないのだけど!)。

というわけでなんか夏休みらしいことをしよう、と思って以前から薦められていた宇宙よりも遠い場所がニコニコで全話無料だったので視聴することに。
ch.nicovideo.jp

「四人の女子高生が南極を目指す」というなんか荒唐無稽にも思えるストーリーに、「青春する」「南極の地で行方不明になった母に会いに行く」「受験の前に何かをする」「友達と一緒に何かをする」とそれぞれの動機付けをきちんと持ち込んだ上で、ご都合主義でない現実的な手段でそれを実現しようと奮闘する様子、関係各所への細やかな取材が伺える観測隊周りの描写が、本当にきちんと構成されていて素晴らしい。
とにかく、土台部分にスキがない。
そして、その上で描かれるのは、メインキャラクター四人のみならず、周りの大人達をも巻き込んだ人間ドラマで、これがもうひどく涙腺をぶっ刺しにくるのである。
キマリの現状への鬱屈も、そこから抜け出すときの恐怖や葛藤も、それを乗り越えて成長していくたくましさも、そこに嫉妬してしまうめぐっちゃんの感情も。
結月の有名人ゆえの孤独も、形のない友情にどこか不安をいだいてしまう思いも。
日向の他人に気を使われたくないとか、己が受けた仕打ちへの謝罪を受け入れて許さないとダメなのか、という思いも。
報瀬の、絶対に南極へ行って「ざまあみろ」って言わせてやるとか、敵がいると強くなれるとかいう不器用な強さも。
吟隊長の後悔と報瀬への複雑な感情も、あるいは大人として現実と必死にあがいていたかなえさんの描かれない奮闘も。
どれもこれも、ひどくグサグサと刺さるのだ。

たぶん気づいたら泣かなかった回なんてないんじゃないだろうか。
特に11話と12話は本当に涙が枯れるほど泣いてしまった。
私自身もあまり人間関係が得意な方ではないゆえ、報瀬と日向の二人に特に感情移入しながら見ていたので、まぁ11話はダメでしたよね。
「ざまあみろ!」とか「ふざけんな!」とか、普段だったら口に出せない言葉だからこそ、効果的に使われるとグサグサと感情を刺す。
あとは12話、三年分のメールが一気に受信されるシーンはたぶんみんな泣いたんだと思うんだけど、ダメですよねあんなん。
三年間止まったままだった報瀬の時間が、ようやく動き出したことを、ようやく彼女が次に進めることを、何よりも雄弁に語るのだから。

13話の余韻を残すエンディングも良かったですよね。
四人で南極に行くと約束して、また四人で行くと約束をする。
その前に隊長がPCに残ってたメールを報瀬の携帯に送るところでもう涙腺ぶっ壊れてたんですけどね!!!アカンやろあんなん。
あと百万円の処理な!あれは報瀬にとって剣であったし同時に呪いでもあったのだと思う。それをああやって置いてこれたのは、もうなんか本当に爽やかな読後感!!!って感じで最高。
ほかにも先述のメールの話とか、観測隊の旗にかかれた似顔絵が笑顔になっているとか、そういうところの演出はたぶん、言葉で語ると野暮になってしまう部分もあって、アニメで物語を綴るという利点と武器を最大限に活かしていたと思う。挿入歌の落ちサビに入るところもタイミング完璧で「くぁー!!くやしい!!」と思わず唸っていた。

「わたしたちは、わたしたちになった」
「思い込みだけが理不尽な現実を突破し、不可能を可能にする」

まさにそういう物語だった。

無料期間は明日までだからまだ未見の人は明日視聴することを強く推奨。いやこれ今年どころかここ五年くらいで最高傑作まであるわ。

8/10 うみみみみみみ

気づいたら8月も中旬に突入。そんでもって純粋に日記書くのもなんかエラい久しぶりな感じ。

何やら気づけば方々でいろんな事が起こっている。
まず10日は五十嵐響子ちゃんのお誕生日であった。大変めでたいがことしも結局誕生祭動画は作れないまま。響子ちゃんのPとなってかれこれ7年近くが経とうとしているが、動画作ったのはCINDERELLA BALLのときが最初で最後。なんというか、本当に私の好んで聴くタイプの曲と対極に在る存在なので、自分の中に動画にする引き出しやフックがびっくりするほど存在しないのである。
休職で時間があった今年もなんとかできなかったのは痛し痒し。来年こそはなんか作れると良いのだけど。
高坂海美さん、渋谷凛さんも合わせておめでとうございました。

そんでもってコミケである。ついでにFGOでも同人誌を作る水着イベントが始まっている。
改めて文字にするとなんか狂気としか思えない文言で笑うのだが、本当に同人誌を作る水着イベントだし、創作者の端くれみたいなことを続けてはや10年経つ身には刺さるワードや展開もありでなかなか楽しい。私にも敏腕マネージャーロビンフッドが着いていてくれたら……と思うことしきり。
ただなんか気づいたらクエストが一気に20いくつも開放されていてちょっとげんなりしている。どうも「やるべきこと」が目の前に大量に置かれるとやる気を失いがちな傾向にあるのでちょっと辛み。幸い時間はあるしぼちぼちやっていくことにする。
ちなみに水着ガシャは50連でジャンヌ、牛若、茨木が全部揃うという大勝利。
……7月にアイマスで担当が3連続でガシャ実装されてすべて敗北したのは何だったのかという豪運。こっちに全部吸い取られているのではないか説。つらい。
それとも、タイムリーに水着ガシャの話をしていた『恋してるひまがあるならガチャ回せ!』のニ巻を読んだのが効いたのだろうか……。
この本、杉井光作品にしては比較的ライトでお馬鹿なノリながら、おそらくTwitterのTLにいるソシャゲプレイヤー各位は刺さるものがあると思うのでオススメ。
一巻も未読の方は合わせてどうぞ。まだ二巻までだから追いつけるぞ!

それよりも楽聖少女と夜桜ヴァンパネルラと生徒会探偵キリカと放課後アポカリプスの続きはまだですか杉井先生。

あとは盆休み前に役所に行く用事を済ませるついでにオーシャンズ8』を鑑賞するなどした。
顔のいい女の集団がカッコいいことをやる、こんな映画が好きじゃないわけがないだろ。
もともと『オーシャンズ11』が大好きなのでとにかく楽しかった。主演のサンドラ・ブロックもいいのだが、その相棒を務めるケイト・ブランシェットのスレた小悪党ぶりがたいへんにクール。清楚っぽい役柄のイメージが強いから、スカジャン着込んでウォッカを薄めて売ってるというのが余計にギャップで萌える。ヘレナ・ボナム・カーター演じるファッションデザイナーの迫真の挙動不審演技とかも流石である。そしてなんといってもアン・ハサウェイが最高。アン・ハサウェイの鎖骨と北半球を映画館の大スクリーンで2時間拝みまくれるので、それだけでチケット代のお釣りは来るし、後半のアン・ハサウェイはマジで最高である。
あとはオーシャンズ11を見ているファンは、「主人公が泥棒に乗じてもう一つの目的を果たす」のをご存知だろうが、その行動の違いにもニヤニヤできるのではないだろうか。「男の恋は別名で保存、女の恋は上書き保存」とよく言われるがまさしく、と手を叩けること請け合い。
吹き替え声優陣もベテランで固められており安心して見に行ける。本田貴子甲斐田裕子園崎未恵と、もうカッコイイオンナを演じさせたら最高の人材ばかりで最強のフルコースである。あと釘宮理恵とか村中知とかもいるのでアイマス声優的にも要チェック。

……というわけで、あとは16日まで有栖川夏葉誕生祭動画を作りつつ過ごすことにする。おそらく素材の都合上ワンコーラスも持たないので、サビだけのかなり短い動画になる予定だが、演出の実験をしつつ、「世界で初めて有栖川夏葉の誕生祭動画を上げた男」の一人になるために邁進する所存。
ちなみにシャニマスのユニット別SSR確定パッケージが実装されていたので引いたが、樹里のサポートSSRが来た。泣かない。

同人誌『マインドマップで語る物語の物語(1)』告知動画を担当しました

相変わらずクソ暑い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
近況としては、実家の部屋にエアコンが付きました。
ミリシタの百合子ガシャを回すのを我慢して設置したのですが、当初は「一階に室外機置かないとダメ」みたいな話だったのが「よく見たら二階のベランダに置けるじゃん!」という話になり、工事費用が二万ほど浮きました。
「だったら百合子ガシャもうちょっと回せたじゃん!!」と思ってしまったのは内緒。
あと、心療内科行ったらカウンセラーの先生に「起業したら?」みたいなことを言われました。
ラーメン屋の二階で探偵でもやるしかないのかもしれません。
「探偵ではなくニート探偵だ。調布と田園調布くらい違うから覚えておきたまえ」

さて、そんな冗談はさておき、夏コミで頒布される同人誌の告知動画を製作しました。

7月の下旬にいきなり敷居さんから「相談があるんだけど」と飛んできて「金なら貸せませんよ」と思っていたら飛んできたのがこの動画の製作依頼だったというオチ。
d.hatena.ne.jp
ここにも書かれてる通り、本が刷り上がってから動画の依頼が飛んでくるという状況、ぶっちゃけ知り合いじゃなかったら「ほ???」って顔してたのが目に見えますね。
ただそこは天才動画製作者たる私、必要な素材をその日のうちに揃えて、協議の上BGMを翌日に決め、4日ぐらい何もせずサボった後3日で動画を完成させました。サボるフェイズは必要だったのか。

と、まぁそんな感じでできておりますが、本の中身はかなり面白かったので制作にも気合が入りました。
コンセプトは動画にも載せたとおり、「戦後日本のアニメ、漫画、特撮の魅力と歴史上の位置付けを全9章に渡って語り尽くす」という壮大なもの。アニメ評論とかも書いたことある人間だし、創作も齧っているので刺さる刺さる。一巻となる今回は第一章と第二章を収録していますが、この時点ですでにだいぶ面白いです。
スタッフ兼いち読者として、ぜひ最後まで本の形で読みたいと切に願っておりますので、興味のある方はぜひお買い求めください。一巻が売れたら続きが作れる、とのことなので!
サークルスペースは夏コミ3日目東館ト‐58b「物語三昧」です。
ぶっちゃけ僕が告知動画担当したんだから売れないと許さねえ!!

というわけで台風も近づいておりますがコミケ行く方はどうぞよろしくヒヤシンス。
僕はこの暑さでコミケ行く元気はないので自宅警備です!!

2018年上半期ニコマス20選

気づいたら7月がもう終わろうとしている。
だらけきった夏休みを享受していたらなんか色々テンションが下がってきたのでここから生産性を上げていくぜ!
というわけで滑り込みで20選を選出しました。本当は選評とかもっとガッツリ書きたいんですけど泣く泣く割愛。
時間が出来た結果mやりたいことが交通渋滞を起こしてしまっているのでな……

基本レギュレーション
・対象動画から20作品以内でセレクトしてブログやマイリスト等で公開
・作者1人つき1作品まで(1P1作。合作・別名義については別カウント)
・選考基準はフリー(お気に入り・埋もれ発掘・テーマに沿って等何でもオッケー)
・※選んだ作品にP名あるいは制作者名を添えていただけると集計作業の際に非常に助かります。

01:【ミリオンBC】歌う、歌う、歌う、【静止画MAD】/ クリフP


選曲と題材の選び方がバッチリ過ぎて死んだ。

02:【五十嵐響子】憂鬱食健康療法の勧め【R@ndom Scout vol.2】/ 阿羅他P


この曲と響子ちゃんの組み合わせ、発想としてはあるあるだけれどうまく結びつけて形にしたのがすごい。

03:アオゾラ 【鷹城恭二誕生祭】 / 森永_(´ω`_U⌒)ノ さん


一年一度のお楽しみ、森永さんの恭二動画。

04:【二宮飛鳥誕生祭】自由の旗 / もじさんP


今のニコマスが詰まってる動画だと思います。

05:【SideM合作】ST@RTING LINE MEDLEY / 合作


みんなで頑張りました。

06:ローリング△EDF! / さつ@BSC Craft さん


この動画のせいでローリング△さんかく聞くとEDFの幻聴がするようになりました。訴訟。

07:【MAD】ナナオミラクル【七尾百合子誕生祭'18】 / ナギ さん


選曲がバッチリドンピシャ過ぎて死ぬ。みんなも『水彩~aquaveil~』を聞こう。

08:flashback films / サトウくんP


上がったタイミング×サトウくんP×andoropとかいう、全部僕に刺さる特攻ぶっぱなしてくんのやめてほしい。

09:blooming / うしわかP


同じ曲で作ってここまで凄いの持ってこられたら、もう「負けました」としか。

10:[MAD] 37 [ミリオンライブ] / ゆっぴP


ミリオンライブとかアイマスとかいうくくりすら通り越して、ゆっぴさんの動画は静止画MADの最新形に至ったと思います。好き。

11:【五十嵐響子】きょうさきラビューラビュー【吉岡沙紀】/ バチ さん


ポルノのラビュー・ラビューが似あう女の子が好きです。

12:【MAD】THE@TER "MINIMUM" DREAMERS【ミリオンライブ!LTD全曲メドレー】 / CYANGE さん


一瞬に込められたセンスと輝き。

13:ほたるです。 / あおうさぎP


笑えるんだけど、元ネタが全部ゲーム中にあって、その愛に震える。

14:【シャニマスMAD】凛凛凛世 / ONGN さん


この発想はあった。

15:【シャニマス】水平線の向こうまで【OP風MAD】 / てつ(XIAO) さん


いきなりシャニマスでこんな凄いのぶっこんでこられたら死ぬしかない。責任をとって解説記事を上げてください(謎のプレッシャー)

16:【MAD】心の住所:【田中摩美々】 / 明P


再生一桁足りなくないですかこれ。はちゃめちゃに良いです。好き。

17:【矢島美容室】ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ-【feat白石紬】 / 兄裸P


笑えてシンクロに唸って楽しくなって。何から何まで完璧なんだよなあ。

18:チョコレイト・ミチコ / CMR さん


リズミカルな中にねっとりとはさまれる「みちこ」が好きです。

19:【少年よ我に帰れ】緒方智絵理 / 腎臓P


シャフト作品とか原典たる「輪るピングドラム」とか、そういうオブジェクトや幻想的なカットで見せる悪夢的な風景が好き。

20:アイドルマスター 「咲くは浮世のそち花火」 / hitonariP


「上しゃま」のタグを見た瞬間に首が飛びました。

流星群合作、参加しました。

39度のとろけそうな日が連日続いており、炎天下で悪夢ばかりのプレイボールな日々ですがいかがお過ごしでしょうか。


さて、参加したニコニコ動画流星群合作がつい昨日公開になりました。平日深夜にアップロードされたにもかかわらず、すでに1万再生を突破してぐいんぐいん数字が回っておりますね。やはり多くのニコニコ動画視聴者にとって流星群というのは特別なんだなあと思った次第。
そんな合作ですが、今回私は「雪、無音、窓辺にて。」と「きしめん/ケロ⑨destiny」を担当させていただきました。

■担当パートその1:雪、無音、窓辺にて。

公開10日前の時点で進捗ほぼ0%でした。
言い訳をするのはどうかと思うんですが、だいたい原因はMS合作と並行していたことと、仕事がクソみたいにしんどかったことにあります。そんなこんなで着手が遅れに遅れてしまいました。
核になるアイデアも二転三転。当初このパートが割り当てられたときは「長門有希文学少女だから百合子で作ればええやろ」と大変気楽に構えていたのですが、ミリシタでEScapeのイベントが来た時には「真壁くんメインでEScapeで作ればよいのではないか?」と思い直し、それで行くつもり満々でした。

しかしメドレーの音源を開いたときにとんでもない落とし穴が。
実は私、涼宮ハルヒはかなり大好きな作品で「雪、無音、窓辺にて。」も一時期かなり愛聴していました。なのでそのイメージが強く、「デジタルで図形を駆使しまくった演出でカッコいいの作るか!」と考えていたのです。
ところがメドレーの方はかなりスローテンポに仕上がっており、考えていた演出プランがすべて水泡に帰しました。この時点で公開10日前。
うわああああああマジどうすんだこれええええええ!?(発狂寸前)
用意していたプランが瓦解するのは想定の範囲外だったのでかなり焦りました。もうこれは主催に土下座しかない……と思った矢先光明が。
「凛世!!!!!!!!!!!」
少女漫画を読んでいるカードがあるので、冒頭の歌詞にピッタリ。そしてどこか非現実的なふわっとした雰囲気も曲と合う。これしかねえ!
……ということで猛烈な勢いで製作開始。
放課後クライマックスガールズのノリとSOS団のノリを重ね合わせて、凛世がそこで紡がれた思い出と、プロデューサーへの想いを綴るような構成にしました。
動画に登場する和歌は、朝の挨拶で凛世が下の句をつぶやいているので採用しました。小野小町の有名な歌ですが、最近では「君の名は。」にも登場しましたね。
凛世ってどこか自分の感情を表に出さない部分があるので、「禁じられたワード」という歌詞の解釈として「夢」を持ってきた感じです。
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あとこのカットはかなり綺麗に出来て、かつ凛世の幻想的な雰囲気をうまく出せたのでお気に入りです。
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突貫工事でなければもう少し色々凝れたのかもしれませんが、限られた時間の中で(限られた時間になったのは自業自得とも言えるのですが)やれることは最大限やれたかな、と思います。結果的にシャニマスメインのパートを増やせたので、合作をバラエティに富んだものにする手助けが出来たのではないでしょうか。
とりあえず音源は早めに確認するクセをつけることと、合作や企画は並行して参加するのを控えようと思いました。

■担当パートその2:きしめん/ケロ⑨destiny

こちらは対照的に、びっくりするくらいスムーズに進みました。
なんせほぼ一日で作業が終わったので。

パートが割り当てられた時点で、「きしめん」のパロを主軸にやることは決まっていたので、あとはそれを愚直にトレースするのみ。
それ自体はさほど難易度の高いものではありませんでした。こちとら静止画MADを足掛け四年も作っているので、そこで覚えた基本のテクニックを応用するだけでパロディは完成。
時間がかかったのはロゴの作成ぐらいでしょうか?いい感じのフォントがなかったので、Illustratorで角丸長方形を組み合わせてそれっぽいのを作りました。あとは未来ちゃんへのリスペクトを込めて、元のロゴで黒猫のイラストが置かれているところはスイッチを配置しました。リボンの部分はきしめんロゴパロディのイラレデータを配布しているサイトがあったので使わせてもらいました。
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あの頃は神様のように見えた数々のきしめんパロも、年月による環境の変化と自身の向上があれば手の内にできるということは、なかなかおもしろい経験でした。個人的にはとても良く出来たと思います。

あとはケロ⑨destinyの要素をどうするか、という問題だけ。ぶっちゃけきしめんがかなり完成度高く出来たので、そっちはいっそオミットしてしまっても良いかな、と思ったんですが「なかったらないで文句言うやつが出そう……」という大変ネガティブな感情からなんとかしようと決意。
ここではミリシタのエイプリルフールの素材と、流星群の元曲再現動画が役に立ってくれました。

ぶっちゃけこの動画の該当パートを完コピした格好です。
元動画のカエルとか諏訪子とかのところに、エイプリルフール企画の立ち絵をうまいこと配置してそれっぽい感じに。
地味にぺん吉とチュパカブラの差分を作ったりしていますが、手足の動きを一枚ずつ追加しただけなのでそこまでの手間ではなく。
流石に10年も動画作ってると、「どうやったら手数をかけずにそれっぽく見せるか」という悪知恵だけはきちんと蓄積されていくのですね……(どうなんだそれは)


さて、今回は本当に時間ギリギリの中での制作になってしまい、主催の直井さんにはめちゃくちゃ迷惑をかけてしまいました。
流星群の投稿から10年……ということで自分自身の衰えみたいなものも実感したというか、当時大学生だった頃と同じノリと勢いで動画作ってると死ぬな、というか。
一方で、懐かしさすら覚える曲を今の技術で作る、という試みは大変面白いものでした。流星群が上がった当時はPデビュー間もない頃で、本当に技術も何もない身で企画や合作に呼ばれるわけもなく、それを指をくわえて眺めるばかりだった私が、今こうして合作にお呼ばれして参加させてもらえるというのは幸せ以外の何物でもありません。10年動画をやってきたことというのは決して無駄ではなかったし、そこで得たものもたくさんあったのだな、ということを改めて感じました。
ぶっちゃけ10年で磨き上げられたのは細かい作業を諦めない根性と、それっぽく見せる詐欺のテクニックみたいな薄っぺらさなのがどうにもアレですが……w
これからも、ニコマスニコニコ動画が、僕らの楽しい遊び場でありつづけますように。そんなことを願いながら結びとしたいと思います。

企画モノはとりあえずしばらくお休みだよ、と思っていたら飛び込みで夏コミの同人誌の告知を作って欲しいと言われてあたふたしている現場からは以上です。

7/20 The World's on Fire

暑い日々が続く。
というかもう熱いとしかいいようがない。
もはや日本列島全土が炎に包まれているがごとくであり、「灼熱猛暑列島 ニッポンポン」って書いたら途端にFGO特異点みたいになってくる。

FGOといえば、第二部第二章が先日配信となったわけだが今日クリアした。
ナポレオンが本当にやばいキャラでやばかった(語彙力)。
登場シーンからもうはちゃめちゃにカッコいいしその後も徹頭徹尾カッコいいし退場するところまではちゃめちゃにカッコいい。
あまりにカッコよかったので登場シーンを読み終えたあとおもむろにガチャを回したら呼符一発で召喚できた。震えた。
たぶん聖杯も突っ込むと思う。型月との付き合いももはや10年以上になるけれど、男キャラでここまで刺さったのはイスカンダル以来の衝撃。私はついに己が仕えるべき王を見つけ出すことが出来たのかもしれない……(?)

なおそのぶんガチャ運はFGOに吸い取られたらしく、デレステで恒常二周目のトップバッターを切った響子ちゃんも、満を持してシャニマスで実装されたSSR水着夏葉さんも、今これを書いている時点では引けていない。
今年もガチャを回しながら過ごす夏になりそう。

炎、といえばジュラシックワールド 炎の王国」も鑑賞してきた。
前作に引き続きクリス・プラット演じるオーウェンの頼れる男っぷりと、ベロキラプトルのブルーのツンデレヒロインぶりが光る。
ジェフ・ゴールドブラム演じるマルカム博士の登場も嬉しい。
また今回は衝撃的な結末が待っており、見終わったあと「これもう新たなバースの幕開けじゃん……」としばし呆然としていた。
しかしまぁ、このシリーズは本当に観る者の期待を裏切らない。悪いことするやつは絶対に恐竜に食われるし、子供は絶対に生き残る。そうして見ていて思ったのは、この作品の「予見させる力」の凄さである。
あっと驚く伏線はほとんどなく、「何が起こるか」というのはだいたいわかってしまうのだ。金を出してくる人間にはだいたい裏があるし、後ろを見るとだいたい恐竜が迫ってくる。インドラプトルとの戦いの結末についても、結果をもたらすものの存在は非常に印象的に描かれており、納得感がある。
「何が起こるか」は予見させた上で、それが「いつ起こるか」をドキドキして待たせる、これは本当に一級のエンタメテクニックである。

あとまあとにかくブルーが可愛いのである。映像記録で登場するちびブルーの可愛さは異常。
そんでもって彼女(ご存知のかたも多いと思うがブルーはメスだ)は非常に弁えたヒロインである。オーウェンに信頼を寄せながらも、人間と恐竜という相容れない存在であることをどこか理解しているような振る舞いがたいへんに健気。片方が人外なバディが大好きな人間にはたまらない映画だった。