9/3 It's only neet thnigs to do.

明日は台風が接近予定で「電車止まるのに出勤しなきゃダメとかふざけんな」とお嘆きの皆様。
無職ならそんな心配しなくて良いんですよ!!!!

ということで、二年ぶり四度目の無職になりました。
高校球児ならエリートだったのに。
というかニートであることがむしろ安定状態みたいになりつつあり、金属原子が陽イオンになるように、僕はニートになることを性質として運命づけられているのではないかという気がしてきた。
気のせいだと思いたい。

今回の退職理由はメンタルをヤッたからである。二年ぶり二度目。
いや、大学院を中退したのもたぶんメンタルをヤッたからなので通算三度目である。
とにかく僕は円滑な人間関係を築くという機能がはちゃめちゃに破綻しているらしい。
昔から内向的な部分はあったので、当然のように小学生の時はいじめの対象になった。
こないだNHKで放送してた『聲の形』は直視できないくらいに割とトラウマだった。でも結弦きゅんはとても可愛かったと思う。ジャージ+オレっ娘+CV悠木碧は無敵だ。

話がそれた。
しかし、中学になると圧倒的な学業成績でもって周囲から尊敬とドン引きを集めるようになり、人間関係は比較的に安定していった。むしろ心のうちでは周りの人間に「やっとお前ら真っ当になったか」ぐらい思っていたし、高校の時も大学のときもだいたいなんとかなっていた。
とにかく一人で黙々と勉強するとか読書するとか動画作るとか、そういうことが非常に得意だったのである。
潮目が変わったのは、大学院に上がったとき。
卒業研究の頃からあんまり指導教官とか周りの先輩とかとうまく行ってない感覚はあったのだが、そこでついにいろんなものが破綻したらしい。
休学と復学を繰り返して、挙げ句四年間の在籍期限が切れて退学届と共に去ることになった。まだ風とともに去っていればカッコよかったのだが。

その後はフリーターやりながら公務員試験に向けて勉強し、ペーパーテストは楽勝でクリアするのに面接で百パー落ちるという悪夢のような展開を四回ぐらい繰り返して心が折れた。
ニートとフリーターを行ったり来たりしながら、なんとか東京のシステム会社に潜り込んだが、そこでもう一度手酷い挫折を背負う羽目になる。
新人教育の現場がクソみたいなことになっていたからである。具体的に言うと「研修終えたばっかりの人間が新人に教える」というシステムになっており、質問しても要領を得ない答えが帰ってくるばかり。独学にも限界を覚えて、ついにある日ブチ切れて、会社をサボって新宿駅デレステ一周年記念で設置された新宿駅の広告を見に行き、バルトで「君の名は。」を鑑賞してお家に帰り翌日解雇を言い渡された。
この間わずかに一ヶ月半。そこに速さは必要ありません。

「(0M0)<オレノメンタルハボドボドダ!!」と嘆きながら真面目に「もうこれ鬱でダメかも分かんないね……」と思い心療内科に行ったら、鬱ではなかったがある診断がくだされた。
ハバネロさん、発達障害の傾向がありますね」
「えー、あのADHDだかエッチデーデー(©大泉洋)だかいうアレですか?」
「そうですね、どっちかというとASD……自閉症スペクトラムの方みたいです」

人生にじゅうちょめちょめ年にして明かされる真実。
……と言っても、なんとなく疑いはあった。オカンには「あんた昔から落ち着きがなかったし…」とよく言われていたので。ただ、それは年を経るに連れて真っ当になっていた、と思っていたのである。
そんなこんなで明らかになった衝撃の事実。
これが2016年の秋ぐらいの話。

その後も通院を続けながら、何とか勤め先を確保することに成功。
これでようやく僕の人生も安定し始めるかと思ったがそうは問屋が卸さなかった。
ここでも、人間関係構築のヘタクソさと、時々表に出てくる自分のドライさが墓穴を掘ることになる。
最初に指導役についてくれた上司は、もしかしたら僕の発達障害的な一面をもしかしたら見抜いていたのかもしれず、その人の下で働くのはある程度快適だった。もちろん大なり小なりトラブルはあったのだけれど、それでもなんとかやれていたのである。

二年目に入り、部署が変わったあたりで色々弊害が出始めた。
仕事量が増えてヘロヘロになって家に帰る日々が続き、帰宅しても死んだ目でソシャゲのスタミナを消費することしか出来ない。本を買っても積むばかりで、漫画以外は月に2,3冊ぐらいしか読破できないという異常事態(僕にとっては)が続く。家事も全然やる気にならず、ホコリまみれの部屋にぐちゃぐちゃの洗濯物が積み上がっていく。おまけに休日を潰されてライブにいけなくなったり、友人と遊びの都合を合わせるのも苦労する羽目に。
そんな感じでジリジリと精神がすり減っていき、ついに限界を迎えた。
この間、忙しかったので病院に行く暇もほとんどなく、メンタルを再び壊してほぼ一年ぶりに心療内科を受診し、とりあえず休職し実家で療養することになった。その辺の経緯は前書いたとおり。

この一ヶ月あまりの間、積読タワーを崩したり動画を作ったり、ポコポコ湧いてくる小説のネタをとりあえずテキストファイルに書き留めたり、7月に実家にやってきたワンコと戯れたりしながら暮らしていたが、いよいよ休職期間が終わるに当たり、僕は二つの決意を固めた。

まず、今の職場を速やかに辞めること。

そして、自分が「発達障害」であることをちゃんと受け入れて生き方を考えること。

前者は休職する前の時点で既に転職を考えていたので、次の職場を見つけてからにしようという目論見は崩れてしまったが、生命には換えられないので仕方ないしだいたい予定調和。

後者については、診断が下りた時点で「まぁなんとかなるやろ」と軽く考えていたことへの反省もある。
仕事しながら、周りに「常識だ」と言われることと、己が持っている感覚の差に愕然とすることばかりだった。「普通」ってなんやねんと思い悩み、挙句の果てに「僕は人間のふりをしているだけのなにか別の生命体なのでは?」という疑念すら浮かぶ始末で、そんなのが精神衛生上よろしいわけもない。マジで追いつめられていた時は、「僕は人間じゃないんです」と歌い上げるRADWIMPSの『棒人間』を聞きながらさめざめと涙を流していたくらいだった。
学生時代に一定上手くいっていたのは、けっきょく人間関係から距離を置くことが出来ていたからで、仕事していく上ではどうしたって強制的に人間関係を結ばざるを得なくなった途端、破綻を招き続けているのだ、という感覚があった。
それをどうにかしようと思ったら、自分が抱えているものを自覚した上でそいつを上手く飼い慣らしていくしかないわけで、それをやろうと思ったら普通の人と同じペースで仕事をするのは到底不可能だろうと悟った。
尚悪いことに、勉強はアホみたいにできたので最終学歴こそ大学院中退だが、実はそれなりにレベルの高い大学を出てしまっているのである。それが「こいつおそらく仕事できるだろう」という偏見を生み、仕事量の波に飲み込まれて精神を破綻する、という大変まずい流れが出来ているように感じられた。
とにかく人生というゲームの難易度がプレイヤーレベルに対して変に高くなってしまっている状態で、これを是正しないと死に覚えゲーにも限界がある。
だからこそ、「自分には永続デバフがかけられている」ということを自覚してやっていかないと本当に死ぬな、と思ったのである。

そんなわけで、会社側に発達障害の診断が出てるのでこれ以上アンタのところでは働けまへん」ということを5重くらいのオブラートに包んで書面でお伝えした所、8月末付で退職が受理された。
そうして晴れて無職です。
やったぜ。
いやなにもやってないんだけど。

今後の身の振り方については、障害者手帳を申請して障害者枠での就業を目指す、という方向で一旦定まっている。
いやもうほんとに「普通の人」のフリしてその群れの中にまざるの無理、というのはこの数年余りで痛いほど理解したので……。
自分の持ってるハンデを周囲に受け入れてもらうにしろ、ある程度自分で我慢して順応するにしろ、周囲と同化を求められることは本能的に無理なのである。今ならフェストゥムの恐ろしさが本当に理解できるし、これ以上追い詰められていたらマークザインに乗って大暴れしてた可能性があるのでそのへんは適度に距離をおいていかないと本当にまずい。
カウンセラーの先生には「起業とかしたらどうですかね?」というなんかふわっとした提案を薦められていたりもするけれど一旦それは脇に置いておきたいと思う。そんなゆるふわ私大文系学部に通う三年生がコロっと騙されるような甘い話に乗ってる場合じゃねえ。

この話を読んで、僕との友人づきあいを考え直すわ……って人も一定数いるかもしれない。
まぁそれは仕方ないのだ。糾弾したってしゃーないし、その程度で切れる関係ならそこまでだったのだと思うまで。
あとはあんまり腫れ物に触れるような扱いされるのも地味に凹むので、最近撤退戦を強いられている僕の生え際をいじるぐらいの気持ちで扱ってくれたらそれでいいいや、と思います。

とりあえず起業は無理でも自由業ならば、という思いで「ガガガ文庫の新人賞今月末が締切だよな……」と思いながらちまちまラノベを執筆している現場からは以上です。まだ負けてない。