春日未来と翔けたMSCⅤ反省会

im@s MAD Survival ChampionshipⅤ が本日無事終了しました。

エンディングにて公開された通り、僕も参加者としてエントリーしてました。
単品も完成して公開しておりますのでそちらもぜひご覧ください。
完成したと思ってたところにミリマスのアニメPVが来てアウトロ作りなおしたのは内緒。

<実は初めてだったMSCという大舞台>

さて、今回三年ぶりの開催となり、大会そのものも実に五回目を数えるニコマスきっての一大イベントであるMSCことim@s MAD Survival Championshipですが、僕自身は08年1月から七年以上もニコマスPやってる身にもかかわらず、今回が実は初参加でした。
そもそも第一回はまだデビューしてなかったころですし、第二回、第三回は単純にイベントの日程が合わなかったり、第四回はだいぶニコマスから離れていた時期だったりと、様々な巡り合わせによる部分が大きいのですが……w

参加者としてエントリーしてみて思ったのは、「自分の作った動画について何も言えないのがこんなにつらいのか!」ということ。普段自作動画のハッシュタグでエゴサしまくり感想ふぁぼしまくりはてブしまくりの人間としては、大変に辛い大会期間でした。とにかく「自分が参加している」というのがどこから漏れるか分かったものではないので、普段迂闊なことばっかり言ってるのがウソのように一挙手一投足に気を使い、ブログで投票先について書くときもビクビクしておりました。その割には自分の動画にちゃんと投票しているあたり厚かましいのか小心者なのかわかりませんね……w


加えて、大会そのものがコンペティションの様相を呈することもあり、皆様のコメントやらブログやらの感想が刺さる刺さる。予選で「タイポメインのPVなのにフォントが微妙では?」みたいな感想を見たときは「アカン敗退してまう……」と死ぬほど弱気になっておりました。
そんな絶望を超えてどうにかこうにか辿り着いた本戦では、翻って「30秒になって良くなった」というコメントも多くあり、気付いたらなんやかんやで決勝まで行ってしまって僕自身が一番びっくりしました。
実を言うと「なんか奇跡が起こって決勝まで行ければ御の字御の字!」ぐらいの気分だったのですが、まさか本当に決勝までいけてしまうとは……。
そのためにどういう戦略を取ったかは次に書きます。

<勝ち抜くための「直球勝負」>

MSCⅤについては、ニコマスとPの方で江頭PとえびPに取材させていただいたこともあって、「盛り上がればいいなあ」と思っていたのですが、取材の時点では参加するかどうかは決めかねておりました。
心が決まったのは締切の六週間ぐらい前で、「じゃあ何作るかな?」と思ってまず思いついたのはシンデレラガールズでアニメMADつくろう!」でした。
大会のタイミング的にはセカンドシーズンが始まっている頃合いですし、「時流を上手く捕まえられれば勝ち抜けがあるのでは?」という安直な考えでした。
で、実際冒頭の20秒ぐらい作ってみて「うーん」と唸るはめに。
それもそのはず、アニメMADなんてもう二年も作ってないんだから。

そこで思いついた次の手はMSC名物ともいうべき「なりすまし作戦」。具体的に言うと、「androptacicaの曲で作ってサトウくんPっぽく仕上げてみよう!」ということ。これも二本ほど試作してみて「ううう……」と唸ることに。暗い感じの画面でカッコよく仕上げるってこんなに難しいのか、と。サトウくんPってすごい、心からそう思った。

そんな迷走を続けていたらエントリー締切の三週間ぐらい前になっており、「ええいもうめんどくせえ!バレてもいいからいつも通りの俺で行くぞ!」と一念発起。
それじゃあアイドルと曲どうするよ、といろいろ考えた結果、「『ガールズ&パンツァー』のOP曲で春日未来メインの動画」という結論に至りました。

DreamRiser

DreamRiser

単純にガルパン好きだし、曲の内容的に「夢にむかって全力ダッシュ!」みたいな感じだし未来ちゃんだなという考えてるのか考えてないのかよく分からない理由と、その他視聴者層への訴求力とか、個人的に去年の未来誕生祭動画のリベンジをしたいというのもあって、この動画で勝負をかけることに。

実際出来上がった動画についてはもはや「見てくれ!」としか言うしかないので、MSCのもう一つの戦略である「切り出し」について書いておこうと思います。
先述した通り、今回の目標としては「ワンチャン決勝進出を狙っていく」ことでした。
なので、勝負をかけるところは30秒本戦ということになります。したがって、「本戦の切り出し箇所は一番自信を持って見せられるところを!」ということであのようになりました。
その前の15秒予選については、「何が来るのかわからない期待を煽るよりも、何をやるのかはっきりと明示したほうが良いだろう」という戦略のもと、Bメロのラストとサビの歌い出しを持ってくることに。
決勝については、エントリー時点での完成してる部分をほぼ見せることになりました。サビのラストで終わるようにしておこうと思ったので、逆算してあのような切り出しになっています。繰り返しになりますが「決勝まで来れたら御の字だな」と思ってたので、そこで手持ちのカードを全部バラしてもいいやぐらいの気持ちです。

結果的には、組み合わせに恵まれた……というかミリマスメインのPV動画が自分の作品以外なかったので、ミリマスPの固定票が一手に流入したのか無事に目標としていた決勝進出を果たすことが出来ました。未来ちゃんのパワーと皆様の応援のお陰です。ありがとうございました。

<各ブロック感想戦

ここからは各ブロックでの感想です。

1)予選Fブロック(F-3)

ぶっちゃけ予選でいきなり死を覚悟した。
両隣のF-2F-4がいかにも「ニコマス好みの強そうな動画」だったのが最大の要因でした。
動画見た瞬間「この2つが強いだろうな」と思って「これアカンやつや……」と顔面蒼白に。「せめてワイルドカードだけでも……」という祈りを天に捧げる羽目になり、本戦前に江頭Pから「ワイルドカードが一枠増えました」というアナウンスがあったときは「これが僕の動画であってくれ……」というさらなる祈りを。
実際フタを開けてみたらブロック2位通過だったので杞憂もいいところだったようです。


2)本戦Bブロック(B-8)

先述の通り勝負どころ。このブロックはドール動画が頭一つ抜けてるなって感じだったので、「果たして2位集団に食らいついていけるのだろうか……?」と大変不安になりました。予選各ブロックをくぐり抜けてきた猛者揃いでクオリティも折り紙つきのものだらけの中で、それでも2位通過できたのは固定票をきっちり集められたこと、あとは予選の時より評価が上向いてるように感じられたので、それが追い風になったことがあるのかなと思います。


3)決勝ブロック(F-1)

我 が 生 涯 に 一 片 の 悔 い 無 し

<おわりに>

というわけでおよそ一ヶ月に渡る戦いが閉幕しました。
とにかく、今回は「一度でいいからMSCに参加しておきたい」という個人的願望と、「ワンチャン決勝進出を狙うぞ!」という野望と、MSCにミリオンライブの爪痕を残すぞ!」というちょっとした使命感のもと動画を作っておりました。

アニメの放送中だしシンデレラは多いだろうという予想と、ミリオンライブの動画がどれだけ上がるかぶっちゃけさっぱり読めなかったのもあって、「折角のイベントにミリオンライブの動画がなかったら寂しいよなぁ?」という思いが締切との戦いに駆り立てる原動力となってくれていました。実際他にもミリオンライブを扱った動画が(ブライガーだったり人力ボカロだったり)あったのですが、静止画素材を使ったPVは殆ど無かったので、参加してよかったかなと思います。まさかの決勝進出も果たせましたし、割と自分としては万々歳です。

それにつけても今回は過去に類を見ないレベルで多様な動画が参加する大会になったと思います。優勝がアニマスMADだったのはその象徴と言えますし、決勝に残った顔ぶれもバラエティ豊かな面子でした。
「数字」の話をすると、やはりもう数年前の勢いはニコマスにはないというのが実情かと思います。しかしながら、「多様性」という意味においては、数年で拡大の一途を辿っていることは今回の大会でも表れていたと思いますし、自分自身もその一端を担えているかな……とちょっと自惚れてみたり。
これからもニコマスは、そういう良い意味での「ごたまぜ感」が息づく遊び場であって欲しいなと、ちょっと老害じみたことを考えたりするのでした。まる。


最後になりますが、江頭P、えびPをはじめとしたMSCⅤ運営スタッフの皆様。
ライバルとして鎬を削った大会参加者の皆様。
制作にあたりお世話になった各種動画素材やAviutlスクリプトの配布サイト様。
大会期間中、ブログやコメントで感想や応援を頂いた皆様。
動画の主演女優として獅子奮迅の働きをしてくれた春日未来ちゃん。
なによりも、僕の動画に清き一票を投じてくださった皆様。

そうして関わってくださったすべての皆様へ。
ありがとうございました!!!