Aviutlによるミリマス静止画MAD講座 その3 編集の基礎編

もう夏の気配は遥か彼方なのに最近『サマ☆トリ』のヘビロテが止まりません。ハバネロです。
ぴらみさんゲスト回のミリラジも楽しかったし、なんかこの人の声は耳触りがいいのでずっと聞いていたくなります。
LTH03,04だとジュリアの『プラリネ』とかエミリーの『君だけの欠片』も好きです。

THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 03 アイドルマスター ミリオンライブ!

THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 03 アイドルマスター ミリオンライブ!

THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 04 アイドルマスター ミリオンライブ!

THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 04 アイドルマスター ミリオンライブ!

さて、前回からしばらく間が空きましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。なんかいろいろ忙しくてこっちは完全放置だったのですが、いい加減になんとかしないとやる気なくすフラグが濃厚なので自分のケツを8ビートでドラミングして続きを書いていくことに致しました。
ということで、今回は編集の基礎編と銘打ち、各シーンをどうやって作っていくかということをメインに話していきたいと思います。皆様よろしくお付き合いの程を。

オブジェクトのパラメータと中間点について。

前回の講座で、動画のプロジェクトファイルはオブジェクトの集合体によってなりたっているということを話しました。
各オブジェクトには様々なパラメータが存在します。

画像で例示したのは可憐の画像ファイルのパラメータです。この中で説明が必要なのは「X」「Y」「Z」くらいでしょうか?これはオブジェクトの位置を座標系によって指定するものになってます。Xが横軸、Yが縦軸、Zが奥行きですね。画面中でのオブジェクトの動きは基本的にここをいじって調整することになるので、確実に覚えておいて欲しいところです。他のパラメータについてはだいたい直感的に何を表してるか分かるかなと。
これらのパラメータをいじることによって、オブジェクトに変化を与え、画面に動きを作っていくことになるわけです。

それともう一つ、覚えておくべき概念が「中間点」です。
さきほどオブジェクトのパラメータをいじるという話をしましたが、中間点はオブジェクトのパラメータを変化させる際に、変化の始点と終点を指定する役割を持っています。PremireやAfter EffectsのようなAdobe社製の動画編集ソフトでは「キーフレーム」と呼ばれているものにあたります。
実際にどうなってるかはこちらの画像を参考に。

このシーンでは、「画像の最初のフレーム(赤いラインが入ってるところ)から、次の中間点までX,Y,Zを変化させて移動させる」ように設定されています。
中間点は、追加したいフレームの位置でオブジェクトを右クリックし、「中間点の追加」を選ぶことで追加できます。

「オブジェクトの端点もしくは中間点を基準にパラメータの調整を行う」
Aviutlによる編集は、だいたいこれによって成り立っていることをまず理解すると、けっこういろんなことが出来るようになっていきます。

エフェクトについて:カスタムオブジェクトとフィルタ

画像や図形、テキストを適当に配置して動かすだけでもそれなりに楽しいし、それだけでも動画は完成するのですが、さらにこだわりたいという人向けにエフェクトの話をしておきます。

まずは、画像や図形、テキスト以外のさまざまなモノを配置してくれる「カスタムオブジェクト」。こいつがなかなかに便利です。

可憐のイラストが大変可愛らしいのでこれだけでも十分な気がしますが、ちょっと背景が寂しい気もしますね。
そこで、背景レイヤーの一つ上に「カスタムオブジェクト」を配置し、「周辺ボケ光量」を選択してやります。

背景にちょっとグラデーションがかかっていい感じになりました。でももうちょっと何かがほしいですね。
というわけで、もう一度カスタムオブジェクトを配置し、今度は「ランダム小物配置」を選択。設定で図形の色や形を適当に決めてやります。

これでだいぶ画面が華やかになりました。こんな感じで、少し画面が寂しい時にカスタムオブジェクトを適宜配置してやるといい感じになります。


さて、もう一つのエフェクト要素は「フィルタ」です。
これは色調補正やアニメーション効果など、さまざまな効果を付与してくれるものです。
フィルタのかけ方は次の三通りがあります。
1)タイムラインを右クリック→フィルタオブジェクトの追加
2)タイムラインを右クリック→フィルタ効果の追加
3)オブジェクトの詳細設定画面で右クリック→フィルタ効果の追加

1の方法でフィルタを追加すると、フィルタを追加したレイヤーより下にあるオブジェクト全てにフィルタ効果がかかります。
2の方法では、フィルタを追加したレイヤーの直下にあるオブジェクトだけにフィルタ効果がかかります。
3の方法では、フィルタを追加したオブジェクトだけにフィルタ効果がかかります。
このように、フィルタを追加する方法によってフィルタの効果範囲が異なるので、そのへんは上手く使い分ける必要があります。
僕の場合は、シーン全体の色調補正やシーンチェンジを加える場合は1の方法を、特定の画像だけ色調補正をかけたいときやテキストにアニメーション効果を加えるときは主に3の方法を使っています。

たとえばこのシーンでは、テキストに3の方法でアニメーション効果を追加して可憐のセリフを動かしています。
フィルタにもさまざまなパラメータが存在するので、前項で紹介した内容を応用しさまざまな調節をしたり、時間経過でエフェクトに変化を加える事が可能です。

グループ制御とカメラ制御

あとAviutlで動画を作るうえで覚えておきたいテクニックはグループ制御とカメラ制御があげられます。
どちらも、「ちょっと特殊なオブジェクト移動」みたいなもんだと思っておいてくれれば分かりやすいかと思います。

まずグループ制御ですが、MicrosoftなんかのOfficeソフトにある「グループ化」と似たようなもので、複数のオブジェクトを一つのグループにまとめて移動などを行うものです。
メディアオブジェクトの追加からグループ制御を選択することでタイムラインに配置し、グループ制御オブジェクトの下にあるオブジェクトを制御下に置くことが出来ます。

このシーンは今作ってる最中の動画なのですが、図形オブジェクトの組み合わせでレコードっぽいものを作り、グループ制御でそれを回転しながら動かすということをやっています。どこのレイヤーまでをグループ制御の対象に置くかは、「対象レイヤー数」で変更することが可能です。

もう一つ、カメラ制御は、オブジェクトではなくてそのシーンの視点を動かしていく感じになります。
カメラ制御は位置をコントロールするパラメータが通常のオブジェクトよりもだいぶ多いので、なんだか色々ややこしいというか僕自身もよく分かってない(おい)ので、むしろ詳しい人に解説して欲しいレベルなんですがw

設定は大体こんな感じになります。
基本的には奥行きの制御を「Z」で行い、上下左右の移動は「目標X」「目標Y」「X」「Y」をいい感じになるまで調整、という感じでやってます。
ちなみに「傾き」は通常のオブジェクトの「回転」にあたります。「視野角」はいじるとなんかボケる(適当)……いやほんとここは詳しい人の解説を聞きたいです。求む情報!
しかしまあ逆に言えば適当に動かしててもそれなりにはなるので、初心者の方も安心して適当にどうぞ!ということで締めておきましょう(ひどい講座だ)。


というわけで今回は編集の基礎編をお送りしました。ここから先は、実際にソフトを起動していろんなフィルタ効果やカメラコントロールをいじってみることをお勧めします。たぶんこのガバガバな講座を読むよりそっちのほうが為になるよ!!w
次回はまた再来週の週末くらいになるかと思います。次は出来上がった動画を出力&エンコードする話です。けっこうここでつまづく人も多いので、次回で一区切りになりますが丁寧に解説していきたいと思います。それでは皆様、みりおっつー!