Aviutlによるミリマス静止画MAD講座 その2 Aviutlの基礎編

輝きの向こう側には志保沼があった。ハバネロです。

昨日から劇場版アイドルマスターのVideom@ster版(要は映像ソフト版)の公開が始まりました。朝イチで見に行ったのですが、やっぱり素晴らしい物でした。また泣いちゃったよ。
細かい修正点などの話は目利きの方に任せますが、よりよいものになっていたと僕は思います。
劇場版観るのは都合六回目でしたが、今回は前よりも志保の表情を追いかけていました。なんか心なしかあの子の表情とか心情描写が分かりやすくなっていたような気もします。
初回見た時からわりと可奈ちゃんに感情移入しながら見ていたんですが、改めて見ると志保くっそ可愛いですね。
いや憎まれ口ばっか叩いてるし全然可愛くないんだけど、それが一周回って最近はとても可愛く見えて来てしまいました。可愛くない時が一番かわいい。何が言いたいんだ僕は。


……さて、近況報告はこのぐらいにしておいて、本題であるミリマス静止画MAD講座の第二回を始めていきたいと思います。
前回の記事はおかげさまで結構な反響を頂きまして、びっくりすると同時に身が引き締まる思いです。
第二回はAviutlを触るのが初めての人向けに、知っておくべき基礎的な部分を紹介していきます。
今回はぶっちゃけ退屈な話が続きますので、Aviutlについてある程度知っている人は読み飛ばしても構わないと思います。それでは参りましょう。

動画編集の前に。

Aviutlで動画を編集する際に使う拡張プラグインはあくまでも「プラグイン」であり、もともとソフトに付属している機能ではありません。なので、まずはそのプラグインを使える状態にする必要があります。
そのために必要な操作は単純明快、上ツールバーから「設定」をクリックし、その中にある「拡張編集の設定」をクリックしチェックボックスを入れるだけ。
そうすると音声や画像、動画を配置するためのタイムラインが現れます。

こんな感じになります。後ろの壁紙は気にするな。

続いて、プロジェクトファイルの作成を行います。
下のタイムラインにカーソル合わせて右クリックするとメニューが出てくるので、その中の「新規プロジェクトの作成」を選びます。

そうすると、プロジェクトファイルの設定を決めるウィンドウが出てきます。
ちなみに僕はこんなかんじに設定しています。

フレームレート、音声レートは適当というかデフォルトのままです。サイズに関しては、動画のアスペクト比が16:9になる数値であることと、ミリマスのカードイラストの横幅が640ピクセルなことが理由でこの数字です。
もうちょっと現実的な理由としては、うちのPCが大変ポンコツなので、大解像度の動画編集とかむーりぃ……であるというのもあげられますが、逆に言えばロースペックPCでも静止画MADはつくれる!ということでもあるので、安心してください(何がだ)。
ともあれ、そういうわけでプロジェクトファイルが出来上がりました。
これで編集の前にやっておくことは終わりだよ〜(o・∇・o)

「レイヤー」と「オブジェクト」の話。

Aviutlの編集タイムラインはいくつもの「レイヤー」によって構成されています。このレイヤー上に動画や画像、音声、エフェクトなどの「オブジェクト」を配置することによってあらゆる動画は構成されています。
たとえば、先日つくった可憐の動画だと、タイムラインはこんな感じになっています。

見る人が見たらいろいろツッコまれそう……というかむしろどんどん突っ込んでください(意味深)といったところではあるのですが。これ見ても何やってるか全然分かんねーよ!って人も大丈夫です。たぶんこの講座が終わる頃にはだいたいこの画像の意味がわかるようになっているはず。

レイヤー機能に関してぜったいに覚えておかねばならないことは、「番号の大きいレイヤーに配置したオブジェクトは動画中でも上側に表示される」ということです。

たとえばこのシーンでは、下から順に
・白背景(レイヤー2)
・背景にわちゃわちゃ飛んでるピンクの四角形(レイヤー3)
・可憐の画像(レイヤー4)
・赤いセリフ字幕(レイヤー9)
・上下の黒い枠(レイヤー24)

と配置されています。専門的なことはさておき、下側のものは数字が小さいレイヤーに、上に配置されているものは数字が大きいレイヤーに置かれていることが分かるでしょう。
まずはこの法則を覚えておきましょう。

そしてレイヤー上に配置するオブジェクトですが、映像・音楽・画像、カメラ制御などの「メディアオブジェクト」と、メディアオブジェクトに対して特殊効果を付与する「フィルタオブジェクト」に大きく分けられます。
いろいろと細かい分類はあるのですが、まずは「タイムラインに画像などを置きたい場合はメディアオブジェクトを使う」ことを覚えておくと良いかと思います。フィルタオブジェクトについてはまたあとで詳しくやるので今は放っといていいです。

編集作業ステップ1:音源と背景を配置する

さて、ここからはいよいよ実際の作業工程についてレクチャーしていきます。

僕が動画を作る場合は、一番下のレイヤーに音源ファイルを配置する所から始めていきます。
タイムラインのレイヤー1にカーソルを合わせて右クリックし、「メディアオブジェクトの追加」→「音声ファイルの追加」を選びます。

そうすると、タイムラインに赤い帯で「音声ファイル」と書かれたオブジェクトが出現します。
これをダブルクリックして、オブジェクトの詳細設定ウインドウを開きます。

そこから「参照」を選び、適当な音源ファイルを選んでやれば、音声オブジェクトの配置は完了です。あとはオブジェクトをドラッグで移動して、適当な開始位置を定めてやりましょう。

音源の配置が終わったら、僕は必ず音源を配置したレイヤーを右クリックして「レイヤーのロック」を選択するようにしています。

基本的に静止画MADを作る場合、音源に合わせてシーン切り替えや動きをつけていくことになると思うのですが、Aviutlで編集する場合、うっかり音源ファイルをドラッグしちゃって位置がズレたりするとそのへんのタイミングがなにもかも滅茶苦茶になる恐れがあります。
そうなると「もう辞めたくなりますよ、動画〜」ってなる可能性が非常に高いので、そうした事態を防ぐためにも、音源を配置したレイヤーにはロックをかけて、動画編集における「絶対の基準点」として扱うようにしています。
これをやる理由はもうひとつあって、静止画MADを作る場合曲をフル尺で使うのはとてもしんどいので、だいたいタイムライン上で上手いこと編集して短くするんですが、そうすると細切れになった音源ファイルがタイムラインに現れることになります。そんな時に上記のような「うっかりしてたら音源の位置がズレる」という事態が発生したら直すのめっちゃくちゃ手間なんですね。一回やらかして死にかけましたw
なので可能なら音源ファイルは一度配置したらロックを掛けてなるたけ動かさないようにしておくのが吉です。


そうして音源の配置とロックが終わったら、その上のレイヤー2に白背景を置きます。
レイヤー2を右クリックして、「メディアオブジェクトの追加」→「図形」を選択。

オブジェクトを配置したらダブルクリックで詳細設定を開き、「図形の種類」→「背景」を選択します。

こうすると、Aviutlのウィンドウに白背景が出てくるはずです。
背景オブジェクトの端っこをドラッグすると長さを調整できるので、尺を音源ファイルの長さと合うように調整します。
最後に、タイムライン上で右クリックし、「範囲設定」→「最後のオブジェクト位置を最終フレーム」と選択します。

たぶん画面はこんな感じになっているはず。
これで動画の大枠が出来上がりました。

というわけで、今回で「オブジェクトをタイムラインに配置する」方法は理解できたかと思います。
あとは画像でも動画でも図形でもなんでも、これを応用してタイムラインに配置していけばオッケーです。


だいぶ長くなったので第二回はこのあたりでお開きにしようかと思います。
次回はより細かいシーンの編集やエフェクトなどの話に入っていきます。
もしかしたら少し間が空くかもしれませんが、お待ち頂けると幸いです。
それでは皆様、みりおっつー!