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アイドル矢澤にこのHappy Rebirthday――『ラブライブ!』第二期4話感想

5月になったよ!ハバネロです。
たまこラブストーリーを先日見に行きまして、ホントに素晴らしくってもう……。
これについてはまた別のところで書くと思います。
艦これの方は、もう少しで酒匂が手に入りそうな感じです。おそらくあと二回E-5ボスを沈めれば行けるところまでたどり着きました。E-5ヤバイって聞いてたんですが、秋イベントのほうがよほど苦行だった気がします。これも連休中に片がつくはずです。自分はやっぱりショートカットの似合う美少女のためなら何でもできる変態なんだなーって思いましたまる。

さて、ショートカットもいいけどツインテールもいいよね!というのが去年最大の収穫だったわけですが、その原因の最たるものの一つが矢澤にこというキャラクターの存在だったのは否定の余地がないところです。
そんな今回のラブライブ!はいよいよ待ちに待ったにこ先輩回でした。

にこ先輩の光と闇。

今回のエピソードについては話したいことが結構あるのですが、その際避けて通れないのが、にこ先輩の抱える闇とも言える部分の話です。
にこ先輩の魅力についてはおよそ一年前にアホみたいに語ったわけですが、その時意図的に書かなかった部分でもあります。

矢澤にこというキャラクターの持つ魅力、または私は如何にして心配するのをやめてにこ先輩を愛するようになったか - シャングリラ激辛紀行

上のエントリーでは、割と「にこ先輩のここが好き!」という言わば美点の話に終始したので、欠点の話は殆どしなかったんですよね。
で、今回のエピソードはその欠点とも闇とも言える部分に踏み込んで、そこを解消しようとする話だったと思うのです。
まずはそのあたりを拾っていこうかと思います。

にこ先輩の欠点とはなにか?それは劇中で真姫ちゃんが言及している通り、「意地っ張りで自分から相談とかしない」ところだと思います。
今回も、親が出張で家を空けるので妹たちの面倒見なきゃダメとか、そういうことは自分から絶対言わない。
第一期を振り返ってみても、穂乃果たちが新たにスクールアイドルを始めたとき、遠回しな形でやめるよう勧告してきたりとかしてましたし……w
また、意地っ張りなだけでなく、たいへん見栄っ張りな部分もあります。
自分は有名アイドルで、ウォーターフロントのマンションに住んでいて、μ'sの他のメンバーはバックダンサーで……などと妹達に吹聴しているあたり、それが見えますよね。

でも、意地っ張りで見栄っ張りな一面は、アイドルとして綺麗な面だけをファンには見せたいという思いの裏返しでもあると思います。
にこ先輩の強みというのは、花陽ちんが言うとおり、「アイドルへのあこがれの強さ」でもありますし、「アイドルとしてのプロ意識の高さ」でもあると思います。

しかし、誰よりもアイドルにこだわって来た中で、にこ先輩は挫折を背負ってもいます。それが今回明かされた、一年生の時のエピソードです。それがにこ先輩の抱える闇、と言っていいでしょう。
アイドルであることを誰よりも諦めないにこ先輩は、アイドルにこだわりながらも、どこか虚しさを覚えていたんじゃないか、というのは想像に難くありません。
それを解消したのは第一期5話で穂乃果たちが「後輩」「仲間」と呼べる存在になってくれたことなのは間違いないと思います。
しかしながら、センターを決めるときも執拗に自分を推したり(第一期6話)、新曲をにこにーにこちゃんにしようとしたり(第一期2話)しているのを見ると、自分でも半ば「こんなの通るわけない」って思ってやってたんじゃないかなーって思うんです。
妹達に宇宙一のスーパーアイドル、と言い聞かせ続けていたのも、「いつかそうなる」と思いながらどこか諦め半分だった部分もあるのではないかな、と。

おそらく、にこ先輩の心中には、光の部分と闇の部分がずっと存在し続けていたんじゃないかと思うんです。
今回のお話は、その闇を完全に取り払うための過程だったという気がするんです。

Let It Go,矢澤にこ

第一期の時点で、仲間を得たことによりにこ先輩のかつての挫折は、いくらか拭われた。これはほぼ間違いないと思います。

それでも、にこ先輩の抱える闇は完全に晴れることが無かったとも思います。
それを取り払うために必要だったのが、家族――今回ゲストキャラとして登場したにこ先輩の妹達の存在です。

矢澤にこというキャラクターを象徴するのは「アイドルへの憧れ」であることは間違いないのですが、家族の存在や家庭環境の事情もまた、欠くことのできない大きな要素であったりします。

ラブライブ! School idol diary ~矢澤にこ~

ラブライブ! School idol diary ~矢澤にこ~

その辺りの詳しい話は、上に貼ったスクールアイドルダイアリーズのにこ先輩編を読んでいただけるとちょうど良い感じに見えてくると思います。
それ以外にもにこ先輩の知られざるエピソードが満載で、その不屈の魂の輝きに涙すること請け合いの感動の1冊なのですが、これはあくまでもサブテキストであり、本題は今回の第四話です。

これまでもにこ先輩は「意外と後輩の面倒見が良い」キャラであることがたびたび描かれてきたと思います。
……というよりも、普段は「年下と同じ目線でハシャいでる」印象なんですが、第一期13話で穂乃果に決定的なアドバイスを与えたり、第二期でも作曲のスランプに悩む真姫の背中を押したり(2話)して、決めるところは先輩として決める人なんですよね。
にこ先輩のそういう面は、おそらく妹たちの面倒を日々見てきたところに由来するのでしょう。
今回も夕飯の買い出しに出たり、妹たちを寝かしつけるシーンがあったりしました。第一期の合宿回(10話)でも、手際よくカレーを作るシーンがあったりして、家事スキルの高さも示されているところです。

それに前述したとおりの見栄っ張りな面を合わせると、「妹たちの前では素敵なアイドルであり、素敵なお姉ちゃんでありたい」という願望が強いことは納得がいくのではないでしょうか。
だから、妹たちの前ではちょっとした大法螺を吹いてしまったんでしょう。

そもそも、アイドルとしてのキャラクター性を重視する、というにこ先輩のキャラクター付けは、たいへん二面性の強いものであると思うんです。
笑顔を届けるアイドルとしての外面と、常に自分を中心に置こうとし、時にはゲス顔やゲス発言も辞さないμ'sの小悪魔としての面。
誰よりもアイドルに憧れる不屈の魂を持ちながらも、一度手酷い挫折をして捻くれちゃった過去。
そうした事実もあり、本当は不安を抱えながらも後輩たちを鼓舞する姿。

そういったにこ先輩の持つ二面性を、改めて一つに統合するためには、仲間たちに自分の抱える問題を知ってもらうことと、妹たちに自分の真実の姿を見せる必要があったと思うんです。
これが今回のエピソードの役目だったんじゃないかなと。
過去のエピソードについては、にこ先輩自身の口からではなく、あえて希先輩の口から語らせていることが、にこ先輩の意地っ張りなキャラクター性の補強にもなっていると思います。希がにこの過去を知っているという設定を上手く拾ったのもGOOD。
家庭環境の暴露については、穂乃果を筆頭にμ'sの面々の「無遠慮な優しさ」に救われた感があります。
そして、妹たちへ真実を語るシークエンスはライブで、「妹たちの持つスーパーアイドル矢澤にこの夢を壊さないように」という配慮がなされているのがほんとうに素晴らしい。
劇中で絵里が言ってたとおり、妹たちはにこ先輩にとっては「大事なファン」なのですから、その大事なファンを失望させるわけには行きませんよね。このくだりは、妹たちだけではなく、にこ先輩に対しても最大限の優しさとリスペクトが払われていて、本当にグッと来ました。

こうした結果、ようやくにこ先輩は「スーパーアイドル矢澤にこ」の幻影から解き放たれたといえるでしょう。
流行りの歌じゃないですが「ありのままで」、μ'sのメンバーである矢澤にことして、再誕することになったのです。

いやー、凄いですね。今までのラブライブ!を振り返ってみても、一話単位での出来は過去最高レベルと言っても過言ではないでしょう(※過言です)。

予告見る感じだと次回は凛ちゃん回のようなので、中盤はこうして各キャラのエピソードを丁寧に消化していく形になるんでしょうかね?これからも楽しみです。

あっそうだ(唐突)、にこ先輩のソロライブもちゃんと聞いとけよ聞いとけよ〜(ステマ
いや、スタダとかノーブラとか聞くとホントに泣けるからねコレ。