誰かのためではなく、みんなのためにμ'Sは結束する。――『ラブライブ!』第二期2話感想


親愛なるラブライバーの皆様、いかがお過ごしでしょうか。ハバネロです。
今週のラブライブ感想の時間です!

さて、今回は合宿回でした。
第一期が海だったのとは対照的に、今回は海。
しかして共通点も残されています。そう、今回もお宿は真姫ちゃんの別荘。
実はまだサンタを信じてるとか可愛いところが露見した真姫は、リアリストのようで意外とロマンチストなのでしょうね。夢を追いかけながらもリアリストとしての視点を欠かさないにこ先輩とは、やっぱり好対照のように思えます。

誰かのためではなく、みんなのために……気負いを消し去る「絆」。

第一期の合宿回(10話)は、結束を深めるために先輩後輩の枠組みを消す、というのがメインだったのですが、今回はそこからさらに一歩踏み出して、結束を確認するための話に充てられていたように思います。

特に今回は、「新曲のみを披露できる」というラブライブの出場規定から、真姫(作曲担当)・海未(作詞担当)・ことり(衣装担当)の三人にフォーカスを当てて行くという導入が見事でした。

しかしながら、三年生の卒業を控え、また優勝という目標のために三人はスランプに陥ってしまいます。その解消のために絵里が提案した班分け。これがPrintemps、BiBi、lily whiteというユニットの構成になっているのは嬉しいファンサービスでした。

で、班分け後のシーンは、主に三人の「気負い」を取り除くことに使われていたと思います
希先輩が海未に説いた「諦める勇気」とは「優勝という目標、三年生の最期の大会という事実を前に気負うな」ということなのではないでしょうか。目標達成のために頑張ることは勿論大事ですが、そのために力が入りすぎていては大事なものを見失うよ、と海未に伝わるような形でアドバイスしてくれているんですね。
同じようなことは、三年生のためにではなく、皆のために曲を作りなさいと真姫に諭すにこ先輩も思っているのでしょう。
「曲はどんな時も、全員のためにあるのよ!」
いやあ名台詞ですね。にこ先輩カッコイイですね。にこまきご馳走様でした。
いいこと言ったあとでいつもどおりゲスいことを言って照れ隠ししてる様も良いですね。

また、Printempsの温泉シーン、「九人もいるんだよ」という穂乃果の台詞には、もはやμ'sは誰か一人が調子悪くても止まらない、という確かな信頼が伺えます。それは第一期からずっと降りかかってきた様々なアクシデントを乗り越えた結果でもあります。誰かが立ち止まったら誰かが背中を押す……理想的な結束、連帯の形ではないでしょうか。
ぶっちゃけ穂乃果が主人公らしい動きをしたのはこのprintempsで風呂入ってるシーンだけで、あとは殆ど寝てたんですよねw
しかし、穂乃果を欠いてもμ'sはきっちり動いているわけです。第一期の終盤で穂乃果がボロボロになって空中分解寸前だったのがまるで嘘のようでした。

そのことをよく示しているのが、朝になって全員が集まった時に、真姫・海未・ことりがそれぞれ自らの作業を完遂して眠っているシーンであると思います。
お互いに信頼されて、信頼して、という関係性がとても強固なものになっていることが伺える良いシーンでした。髪の毛の作画も気合い入りまくりでしたしね。

先週の1話からそうだったのですが、第一期から積み重ねてきたものが確かな形になっていることを感じさせてくれます。ラスト、ライブに向けて着々と準備を進めていくシーンも、もはや不安を感じさせず、わくわくさせてくれるものになっていました。
来週はいよいよ新曲披露でしょうか。楽しみです!