継続と対比、そしてリスタート! 『ラブライブ!』第二期1話感想

ついに始まりましたね!ラブライブ第二期!よかったですね!ハバネロです。

なんか久しぶりに気合入れてアニメの感想とか書こうとしてます。ラブライブだからね。
ただあまり長くなるのもあれなので、見ていて気づいたことを分かりやすくまとめる程度にしておきたいと思います。
ニコ生の配信が終わったくらいのタイミングで、各話ごとに(可能な限り)更新していけたらいいな、と思います。

なんですって、まだ見てない?じゃあチャンネル配信も始まってるから早く見てくるんだ。間に合わなくなっても知らんぞ!(ステマ

第一期との対比と継続について。

待ちに待ったセカンドシーズンの始まり、ということで、新たに物語をリスタートするにあたって、第一話では一期との「対比と継続」がメインテーマに置かれていたように感じます。
特に、第一期の1話と最終話の流れを意識的に対比させるように作られていたと思います。

いきなりのミュージカル展開や、ラストで「ススメ→トゥモロウ」のアカペラ歌唱が入るシーン、校庭の樹の下でランチパックを食べる穂乃果etc……は第一期1話を彷彿とさせますね。
逆に、ゲームセンターを経てUDXの街頭ビジョンに映るA-RISEを眺めるシーンは第一期最終話を思い出します。


こうした描写やシチュエーションの対比(繰り返し)に加えて、第一期1話と状況を逆転させることによる対比も見事でした。
これは、第一期最終話からの流れを継続しつつ、新たにリスタートさせることに成功していると思います。

第一期11話・12話がそうであったように、ラブライブにおいて「雨」は凶事や不安の象徴として上手く活用されています。
あと、神田明神の階段も舞台装置として上手に使われていますね。
第一期11話で階段登って自主トレしてた穂乃果が雨にやられて風邪を引いたりしてますし、今回も階段ダッシュで勝負をもちかけたにこ先輩がすっ転んだりしてます。
(あの時僕はクッションになりたかった)

また、第一期最終話でにこ先輩がアイドルに向ける覚悟を穂乃果に語ったのもほかならぬこの階段でした。

また内容に目を向けると、第一期の始まりは、「スクールアイドルやろう!」という穂乃果が海未やことりを引っ張っていくのがメインでした。
しかし変わって第二期の始まりは、再びラブライブが開催されるというニュースがもたらされたにも関わらず「でなくていいんじゃない?」と言い張る穂乃果を皆が引っ張り上げる、というものになりました。

つまり、第二期1話は第一期の内容をきちんと踏まえた上で作られており(当然っちゃあ当然なのだけど)、第一期1話・最終話のシーンと対比させた上で、第一期終盤の流れ……「好きなこと、やりたいことをみんなでやろう!」をもう一度再確認しているのです。いやあ、見事な作りという他ないですね。

「継続」のもう一つの意味、「テーマ」と「卒業」の話。

加えて、「継続」という話はそこだけに留まりません。先程述べたとおり、「やりたいことをやる!」という第一期のメインテーマは今回もきちんと継承されていることが伺えます。
また、学校の存在が継続していくことも、雪穂の「私達が来年新入生として入ってくる」という台詞や、理事長の「来年度も生徒を募集することになった」という台詞に集約されています。

それは、「廃校阻止のためのスクールアイドル」という目的がもはや達成されてしまったという、第一期終盤の流れを踏まえてのことでもありますし、加えて時間が継続して流れていく=サザエさん時空じゃないよ!って主張でもあり、三年生組の「卒業」という現実を穂乃果に意識させることにもなっています。
勿論卒業する三年生のみんなもそれを意識しています。絵里や希は生徒会として、にこ先輩はアイドルとして、後輩たちを指導したりアドバイスを残したりしているシーンに伺えると思います。

またラブライブの本大会は3月、ということで文字通り三年生にとっては最後の思い出になるタイミングであり、「今」という時間の重要性が浮き彫りになってくるわけです。
つまり、当初の目標は達成され、残された時間はわずか、という状況になりました。
それによって、「廃校阻止のためにできることをやる」から「やりたいこと=スクールアイドルをやる!」へ移り変わった目標は、「今できる最高の軌跡を残す=ラブライブ優勝!」という一段高いものになりました。これもたいへん上手なリスタートと言う他ありませんね。


……ということで、1話から今後の展開に向けて期待が高まる格好になりました。2話は合宿回のようですが、これまたどうなることやら。
予告を見る限りだと山で合宿するみたいだったので、第一期の合宿回(10話)が海だったのとこれまた綺麗に対比になってますね。楽しみ楽しみ。
それではまた来週!