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「俺ガイル」はひねくれ者主人公だからこそ面白いんじゃないの?って話。

アニメ

4月も半ばを過ぎまして、そろそろ春アニメの話題が色々出てくるころですが、いかがお過ごしでしょうか。
ハバネロです。

アニメの改編期というのは新しく面白い話に出会う絶好のチャンスであり、非リア街道をウサイン・ボルトも真っ青なスピードで疾走している僕にとっては正直合コン行くよりも心が踊るイベントなのですが、今期は色々と面白いアニメがあって嬉しいです。

個人的な注目作としては、
・コメディとしての出来がものすごく良い『はたらく魔王さま!

・原作イラストのイメージを残しながらも絵の整理に成功し、圧倒的な迫力はそのままに描く『進撃の巨人
進撃の巨人(10) (講談社コミックス)

進撃の巨人(10) (講談社コミックス)

・ストーリー、ビジュアル両面で丁寧な描写を積み重ねている『翠星のガルガンティア
……このあたりでしょうか。
で、始まる前はぜんっぜん期待も何もしてなかったんですが、見てみたら意外と面白かったのが『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』だったりします。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

ついったーとかニコニコ動画のコメントとか見ていると結構賛否両論ある感じですね。
やっぱり「流行りの長文タイトルなラノベ」が原作のアニメってどうしてもこうなるんでしょうか?
まあ僕自身、その流行の火付け役となった「俺妹」は一期の第一話見て「やっぱり妹モノはリアル妹持ちにはキツイわ―たえらんないわー」とか思って以降、あんまり積極的にそういった作品を見ることはしてこなかったので、人のことは言えないわけですがw


で、俺ガイルの話です。
原作未読の状態でとりあえず第一話を見ての感想。
正直テンプレ糞ラノベアニメだと思ってました!
すいません!
僕はこれけっこう好き!!

最初はひねくれ系主人公がどういうわけかハーレムつくる話なんだろ?ぐらいに思ってたし、奉仕部とかヒロインとか出てきた辺りで「あっ…(察し)」な感じだったりしたわけです。
早見沙織に淡々と罵ってもらえるとかありがとうございます!だけどそれ以上のプラスアルファがないときついかな?」
「処女ビッチちゃん可愛いやないか!おっぱいでかいし!でもCV東山奈央でおっぱいちゃんなら魔王さまで間に合ってるしな!」
とか思っていたのですよ。

そんなことを思ってたら、奉仕部の活動として、処女ビッチちゃんこと由比ヶ浜結衣の悩みを解決するところに話が展開したわけです。
気になる男子に手作りクッキーを渡したいからその練習をする、ということになり、でもってさらに結衣は壊滅的に料理が下手、というこれまたありがちな話が続くわけですよ。
ここテン(池田はノーテン)。

そして主人公が動く。
おうどないすんねん、「味じゃねえよ、愛だよ」とか言い出すんか?
ひねくれ者気取ってるのにそこだけ真っ直ぐに戻る主人公とかいよいよもってアレだぞ?そしたらもう確実に切るぞ?
その数分後。
……えっ、こいつちょっとした策略+自分の恥部を曝け出す捨て身のプレイングで「味じゃなくて頑張ったことが大事」ということを伝えやがったぞ……!!

正直主人公の非リア+ひねくれ者設定って必要なのか?と思ってました。
すいません、必要でした。
この解決策を提示するためにはそれが必要でした。

物事に対してまっすぐぶつかっていくリア充オーラ全開な主人公なら、この解決策は出せなかったはず。
それこそ、精神コマンド:熱血をかけてから「出来不出来はどうでもいいからがんばれよ!熱くなれよ!俺だってこのマイナス10度の中シジミがトゥルルって頑張ってんだよ!」と説得でもかましてた所でしょう。
あるいは、ひねくれ者の「フリ」だけしている主人公が突然まともになってそういうこと言い出すとか。

……なのでこの展開は正直なところいうと、やられたなーと思いました。
我々受け手側に共感させるため、あるいはハーレムを作るための方便としての非リア充設定だと思ってたんですが、ちゃんと物語的必然性があるじゃないですか。
きちんとひねくれ者を貫いた上で、解決策を提示して見せているじゃないですか!

どんなにウザくて無茶苦茶なキャラクターでも、ちゃんと物語のカタルシスを演出してくれるなら僕はたいてい許してしまいます。
比企谷八幡とやら、君の過去を見てるとどういうわけか僕の心まで痛むが、君はちゃんとキャラクターとしてのあり方を貫き、主人公としての役目を果たした。
君の命がけの行動!僕は敬意を表するッ!
大袈裟じゃないですかって? 黒歴史持ちにとっては過去を知られることは文字通り命がけなんだよ(血涙)

仮にもしこれが熱血主人公的な説得だとしたら、それは正直「強者からの押し付け」にしか見えないでしょう。
でもこのひねくれ主人公の小手先+捨て身の奇策は、「弱者どうしの共感」に近いですよね。
「俺も頑張ってるから頑張れ!」って励まされたいのか、それとも「俺もクソ駄目だけど、駄目でも駄目なりにやってみたら?」と言われたいのか。
読者層を考えたら、ウケるのはどっちでしょうか?
もちろん熱血が駄目ってワケじゃないですよ。あくまでこの場合は、って話なので。
当然っちゃ当然なんですが、人気が出てアニメにまでなるような作品というのはやっぱりそれなりの理由があるんだな、と。
その一方でそれを受け付けない人がいるのも必然だと思います。でも僕は面白いなと思いました。

これからどう展開していくんでしょうね。ちょっと楽しみです。
今期のラノベアニメで原作買うなら『変態王子と笑わない猫。』かなって思ってたんですが(実際レスター伯パイセンからオススメもされたし)、こっちも気になります。俺ガイルはとりあえずもうちょっとアニメのほうを見守りたいかな。

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)