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いつだって、どこだって、変わらず放課後。――映画「けいおん!」見に行ってきたので感想とか。

人生における当面の目標が「英国留学を目指す」になりました(割と真剣に)。ハバネロです。

というわけで公開から一週間が経ちました映画「けいおん!を見に行ってました。
正直、今年僕が命を長らえてきたのはこれを見るためだったといっても過言ではないくらいだったのですが、その期待に違わずサイッコーの作品でした。
以下極力ネタバレは避ける感じで書いていきますんで曖昧なところとかもあるかもですがご容赦くださいませ。


さて、今回の映画版にあたっては、「私たちはいつまでも放課後です」ってキャッチコピーがついてたんですが、まさしくその看板に偽りなし!というのが僕の素直な印象でした。

TV版の舞台だった学校や部室を飛び出して、しかも外国ロンドンまで行っちゃっても、唯たち軽音部と、そのまわりのひとたちがもってる空気感はどこまでも変わらない。それがとってもとっても嬉しくて、見ててなんか凄く幸せな(というかハイな)気分にさせられてしまう、そんな不思議な作品でした。
コメディパートはいつもどおりクスっと笑ってしまうし、ほろりとさせられるパートも相変わらずあったかい。劇場版らしいスペシャル要素は舞台がイギリスってこと以外に全くなし。
ドラえもんの映画を例に出すと、スペクタクルが無駄に壮大だったりとかきれいなジャイアン化したりする現象が起きますが、そんなことなくてもいい映画として成立するっていうのが凄い。


それはやっぱり、一期、二期と通してカッチリ積み上げてきたものがあるからこそではないかと。
たとえばキャラクターの感情をどうやって見せるか、とか全体的な光や色調の効果とか、音楽の雰囲気とか、そういった一つ一つの要素を丁寧に丁寧に積み上げてるからこそ、見てる僕らの方も、画面の向こうの彼女達についつい愛着めいたものをいだいてしまうんでしょうね。
高校生であること、にこだわって作中の時間軸を設定しているのも凄く良かったと思います。あえてTV本編ですべてを描かなかったからこそ(特に後半のメインを張る話は)出来たことだとも思うんですがそれがあってこそ、このアットホームなあったかさが出てくるんかなーと。


特に今回はいつも以上に背景描写の丁寧さと色彩のバランスが絶妙に設計されてるという印象を受けました。
けいおんという作品の色彩は、ビビッドにもパステルにもなりすぎない丁度いいラインで作られている感じがするんですが(だからこそ幅広い層にウケたんだとも思います)、今回はその絶妙なフィルターのさじ加減を通してみた「ロンドン」の描写がすごく好きでした。

僕はロンドンとか行ったことないんですが、やっぱり「霧のロンドン」的などんよりしたイメージあるしどうなんだろーって思ってたらロンドンが完全にけいおんワールドになってたのがなんかもうすげえなあ、と。
TV版の劇中で描写される街並みは僕の住んでるところの近所も近所だったので、普段なにげなーく通ってる場所がけいおん!っていう作品のフィルターを一枚通すだけでキラキラ輝いて見えるマジックを日常的に体験しているんですが、それがどこでだって通用する万能感。
とりあえず僕もロンドン行きたい。英語勉強しなきゃ。

キャラ描写としては、みんながみんないつもの魅力全開で可愛いんですが今回は一生懸命な唯と、ずっと楽しそうににこにこしてたムギが特に輝いてた印象。
そしてさわちゃんが大人かっこいい。

もともとthe pillowsが大好きで、公式サイトで「山中さわ子」の名前を見てこれは!?と思って見始めた人間としては、さわちゃんがかっこいいとちょっと嬉しいのです。

あとはやっぱり音楽を大事にしてくれている、ということがとてもとても嬉しい作品でした。新作や!ってなったらそら新曲大量投入でCD買わせるわ、な戦略になるかとも思うんですが、今回は劇中で披露される「放課後ティータイム」の曲はすべて既存のモノ。OPはややいつもと雰囲気が違いますがエンディングのあのノリはそのまま。そしてとある曲がロンドン旅行と同じくらい大きな軸として存在しています。
新曲出るたびに握手券つけて大量のCDを売りさばくのもひとつの戦略ではあるかと思うんですが、既存の曲を大事に扱ってくれるというのはずっとついてきたファンとしてはほんと嬉しくてですね。すごい好きだったけど劇中では披露されなかった某曲がライブシーンで流れた時に小さくガッツポーズ決めたりしたのは内緒。


そんなこんなで、映画館のでっかいスクリーンでもいつものけいおん!がそこにある、っていうことが本当に嬉しくて楽しくて幸せな映画でした。二期が始まった時も同じようなことをブログに書いてた気がしますけど、何故だか「帰ってきた!」って感じがすごいしました。
ここまでずっとけいおんを追っかけてきたひとへのご褒美というかプレゼントというか、そんな素敵がいっぱいつまった作品でした。


最後にひとつ、可能なら是非友人と誘いあわせて観に行くと良いと思います。ひとりでもけいおんが好きなら十分すぎるくらい楽しめる作品になってますが、複数人で観に行くと劇中の唯たちのテンションが伝染して、見終わった後も楽しい時間を過ごせること請け合いですので……w