頑張る緒花ちゃんに元気をもらおう。―「花咲くいろは」が面白い
気づけば4月も下旬とかマジですか。ハバネロです。
そろそろ春アニメもラインナップが出揃ってきて、今季の視聴リストが決まってきた頃合いではないでしょうか。
今季は特に原作のないオリジナルアニメに良作が多くて毎週楽しみにしてるわけですが、その中でもちょっと自分の中で特別な位置を築きつつあるのが「花咲くいろは」です。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/07/20
- メディア: Blu-ray
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放送開始前から、岸田メル原案のキャラクターの可愛さと、P.A.Worksによるハイクオリティな映像に豪華キャスト陣を配して話題性は抜群だったわけですが、いざ蓋を開けてみたら前評判以上の良作の予感。
テレビ放送もまだ第三話、ニコニコでの配信も第二話までなので、今ならニコニコ動画の無料視聴分で追いつける状況なので、未見の方は是非視聴することを強くオススメします。
で、結局何がそんなに僕の琴線に触れたのか、と言いますと主人公である緒花ちゃんのキャラクターだったりします。
母親の駆け落ちによって会ったことのない祖母の元へと放り出され、やったこともない温泉宿の仲居として働くことになる彼女ですが、ある種逆境めいたそんな状況下でも自分なりに、前向きに頑張ろうとします。
ここの「自分なりに」ってところがちょっとしたミソで、緒花は緒花なりに考えて頑張ろうとはしているんですが、その辺が周りと合ってなくてトラブルを巻き起こすことになります。
その根底にあるのは母親の存在と、そこから導きだされた「他人には期待しない」「人には頼らず、自分を信じる」という処世術だったわけです。
その解消が描かれるのが第二話で、ここで緒花は民子と菜子、ふたりの友人兼仕事場の先輩に向かって、こう言い放つ訳です。
「私も辞めるから!空気読まないの辞める!人に期待しないのも辞める!期待するから、頼るから、だから教えてよ!何しちゃダメなのかとか、仕事の仕方とか」
久しぶりに、アニメ見ててちょっと頭をかち割られたセリフでしたね。
続く第三話では、有名作家と偽って宿代を踏み倒していた官能小説家の次郎丸先生を軸にしたお話が描かれるわけですが、この次郎丸先生、緒花たちをモデルになんともけしからん小説を書いてまして。
で、真実が明るみに出て自殺を図ろうとするんですが結局未遂に終わり、打ちひしがれる彼にひとこと。
「あの小説、エッチだったけど、でも私のこと、自分でも気付いてない私のことわかってくれてました。私、仕事がしたいわけじゃないのに、悔しくって何かがしたくって、その気持ちの正体、自分でもわかってなかったんです。でも次郎丸さんが教えてくれた。……私、輝きたかったんだって」
第二話に続いて、おおっ、となりました。
なぜそんなに自分が感心しまくってるかというと、結局のところ緒花の抱えている問題が僕自身の抱えている問題と重なる部分があったから以外の何者でもないんですがw
年度が改まって、多少なりとも環境や立場の変化があって、その流れについて行けないで取り残されているような自分。
頑張らなきゃ、とは思いながらも不器用にもがくことしか出来なくて、それがかえって周囲との溝を生んでしまう。
そもそも自分はなんでここにいるんだっけ。何がしたかったんだっけ?
ちょうどそんなふうに思っている人も結構いる時期なのではないでしょうか。
こんなところで偉そうなことを言いながらも、僕自身も年度が改まる前後からそんな気持ちをずっと抱えたままでした。
でも、ようやく「いろは」を見て、というか緒花を見ていて自分が悶々としていた理由に気づいたというか、なんというか。アニメ見ててそんなことに気づくとか馬鹿じゃねーの、って思う人もいるかもですが、そんなことはないのです。
そこで気づけて、自分の居る場所で輝くために頑張ろう、って思えることは結構大事だと思います。
何かしたいけどどうしたらいいだろう、どうしたいんだろう。
同じような思いを抱えている人は、時期的に結構いるはず。
そんな鬱屈した思いを抱えているなら、「花咲くいろは」を見ましょう。緒花の言葉にはっとしてみましょう。
そしてこれからまっすぐに頑張っていくだろう彼女の姿に、元気を貰いましょう。
そうやって、出来たら一緒に頑張ってみましょう。
そういう意味で、僕は「花咲くいろは」に期待してやまないのです。
この作品が、日々を生きる僕達に、元気をくれるものになってくれることを。
あと菜子のエロスにも期待。
水に濡れて透けるおっぱいと濡れ髪とかスタッフ分かり過ぎだろうw
下半身にも元気をくれる作品になってくれることを期待したいですね