流星群合作、参加しました。

39度のとろけそうな日が連日続いており、炎天下で悪夢ばかりのプレイボールな日々ですがいかがお過ごしでしょうか。


さて、参加したニコニコ動画流星群合作がつい昨日公開になりました。平日深夜にアップロードされたにもかかわらず、すでに1万再生を突破してぐいんぐいん数字が回っておりますね。やはり多くのニコニコ動画視聴者にとって流星群というのは特別なんだなあと思った次第。
そんな合作ですが、今回私は「雪、無音、窓辺にて。」と「きしめん/ケロ⑨destiny」を担当させていただきました。

■担当パートその1:雪、無音、窓辺にて。

公開10日前の時点で進捗ほぼ0%でした。
言い訳をするのはどうかと思うんですが、だいたい原因はMS合作と並行していたことと、仕事がクソみたいにしんどかったことにあります。そんなこんなで着手が遅れに遅れてしまいました。
核になるアイデアも二転三転。当初このパートが割り当てられたときは「長門有希文学少女だから百合子で作ればええやろ」と大変気楽に構えていたのですが、ミリシタでEScapeのイベントが来た時には「真壁くんメインでEScapeで作ればよいのではないか?」と思い直し、それで行くつもり満々でした。

しかしメドレーの音源を開いたときにとんでもない落とし穴が。
実は私、涼宮ハルヒはかなり大好きな作品で「雪、無音、窓辺にて。」も一時期かなり愛聴していました。なのでそのイメージが強く、「デジタルで図形を駆使しまくった演出でカッコいいの作るか!」と考えていたのです。
ところがメドレーの方はかなりスローテンポに仕上がっており、考えていた演出プランがすべて水泡に帰しました。この時点で公開10日前。
うわああああああマジどうすんだこれええええええ!?(発狂寸前)
用意していたプランが瓦解するのは想定の範囲外だったのでかなり焦りました。もうこれは主催に土下座しかない……と思った矢先光明が。
「凛世!!!!!!!!!!!」
少女漫画を読んでいるカードがあるので、冒頭の歌詞にピッタリ。そしてどこか非現実的なふわっとした雰囲気も曲と合う。これしかねえ!
……ということで猛烈な勢いで製作開始。
放課後クライマックスガールズのノリとSOS団のノリを重ね合わせて、凛世がそこで紡がれた思い出と、プロデューサーへの想いを綴るような構成にしました。
動画に登場する和歌は、朝の挨拶で凛世が下の句をつぶやいているので採用しました。小野小町の有名な歌ですが、最近では「君の名は。」にも登場しましたね。
凛世ってどこか自分の感情を表に出さない部分があるので、「禁じられたワード」という歌詞の解釈として「夢」を持ってきた感じです。
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あとこのカットはかなり綺麗に出来て、かつ凛世の幻想的な雰囲気をうまく出せたのでお気に入りです。
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突貫工事でなければもう少し色々凝れたのかもしれませんが、限られた時間の中で(限られた時間になったのは自業自得とも言えるのですが)やれることは最大限やれたかな、と思います。結果的にシャニマスメインのパートを増やせたので、合作をバラエティに富んだものにする手助けが出来たのではないでしょうか。
とりあえず音源は早めに確認するクセをつけることと、合作や企画は並行して参加するのを控えようと思いました。

■担当パートその2:きしめん/ケロ⑨destiny

こちらは対照的に、びっくりするくらいスムーズに進みました。
なんせほぼ一日で作業が終わったので。

パートが割り当てられた時点で、「きしめん」のパロを主軸にやることは決まっていたので、あとはそれを愚直にトレースするのみ。
それ自体はさほど難易度の高いものではありませんでした。こちとら静止画MADを足掛け四年も作っているので、そこで覚えた基本のテクニックを応用するだけでパロディは完成。
時間がかかったのはロゴの作成ぐらいでしょうか?いい感じのフォントがなかったので、Illustratorで角丸長方形を組み合わせてそれっぽいのを作りました。あとは未来ちゃんへのリスペクトを込めて、元のロゴで黒猫のイラストが置かれているところはスイッチを配置しました。リボンの部分はきしめんロゴパロディのイラレデータを配布しているサイトがあったので使わせてもらいました。
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あの頃は神様のように見えた数々のきしめんパロも、年月による環境の変化と自身の向上があれば手の内にできるということは、なかなかおもしろい経験でした。個人的にはとても良く出来たと思います。

あとはケロ⑨destinyの要素をどうするか、という問題だけ。ぶっちゃけきしめんがかなり完成度高く出来たので、そっちはいっそオミットしてしまっても良いかな、と思ったんですが「なかったらないで文句言うやつが出そう……」という大変ネガティブな感情からなんとかしようと決意。
ここではミリシタのエイプリルフールの素材と、流星群の元曲再現動画が役に立ってくれました。

ぶっちゃけこの動画の該当パートを完コピした格好です。
元動画のカエルとか諏訪子とかのところに、エイプリルフール企画の立ち絵をうまいこと配置してそれっぽい感じに。
地味にぺん吉とチュパカブラの差分を作ったりしていますが、手足の動きを一枚ずつ追加しただけなのでそこまでの手間ではなく。
流石に10年も動画作ってると、「どうやったら手数をかけずにそれっぽく見せるか」という悪知恵だけはきちんと蓄積されていくのですね……(どうなんだそれは)


さて、今回は本当に時間ギリギリの中での制作になってしまい、主催の直井さんにはめちゃくちゃ迷惑をかけてしまいました。
流星群の投稿から10年……ということで自分自身の衰えみたいなものも実感したというか、当時大学生だった頃と同じノリと勢いで動画作ってると死ぬな、というか。
一方で、懐かしさすら覚える曲を今の技術で作る、という試みは大変面白いものでした。流星群が上がった当時はPデビュー間もない頃で、本当に技術も何もない身で企画や合作に呼ばれるわけもなく、それを指をくわえて眺めるばかりだった私が、今こうして合作にお呼ばれして参加させてもらえるというのは幸せ以外の何物でもありません。10年動画をやってきたことというのは決して無駄ではなかったし、そこで得たものもたくさんあったのだな、ということを改めて感じました。
ぶっちゃけ10年で磨き上げられたのは細かい作業を諦めない根性と、それっぽく見せる詐欺のテクニックみたいな薄っぺらさなのがどうにもアレですが……w
これからも、ニコマスニコニコ動画が、僕らの楽しい遊び場でありつづけますように。そんなことを願いながら結びとしたいと思います。

企画モノはとりあえずしばらくお休みだよ、と思っていたら飛び込みで夏コミの同人誌の告知を作って欲しいと言われてあたふたしている現場からは以上です。

7/20 The World's on Fire

暑い日々が続く。
というかもう熱いとしかいいようがない。
もはや日本列島全土が炎に包まれているがごとくであり、「灼熱猛暑列島 ニッポンポン」って書いたら途端にFGO特異点みたいになってくる。

FGOといえば、第二部第二章が先日配信となったわけだが今日クリアした。
ナポレオンが本当にやばいキャラでやばかった(語彙力)。
登場シーンからもうはちゃめちゃにカッコいいしその後も徹頭徹尾カッコいいし退場するところまではちゃめちゃにカッコいい。
あまりにカッコよかったので登場シーンを読み終えたあとおもむろにガチャを回したら呼符一発で召喚できた。震えた。
たぶん聖杯も突っ込むと思う。型月との付き合いももはや10年以上になるけれど、男キャラでここまで刺さったのはイスカンダル以来の衝撃。私はついに己が仕えるべき王を見つけ出すことが出来たのかもしれない……(?)

なおそのぶんガチャ運はFGOに吸い取られたらしく、デレステで恒常二周目のトップバッターを切った響子ちゃんも、満を持してシャニマスで実装されたSSR水着夏葉さんも、今これを書いている時点では引けていない。
今年もガチャを回しながら過ごす夏になりそう。

炎、といえばジュラシックワールド 炎の王国」も鑑賞してきた。
前作に引き続きクリス・プラット演じるオーウェンの頼れる男っぷりと、ベロキラプトルのブルーのツンデレヒロインぶりが光る。
ジェフ・ゴールドブラム演じるマルカム博士の登場も嬉しい。
また今回は衝撃的な結末が待っており、見終わったあと「これもう新たなバースの幕開けじゃん……」としばし呆然としていた。
しかしまぁ、このシリーズは本当に観る者の期待を裏切らない。悪いことするやつは絶対に恐竜に食われるし、子供は絶対に生き残る。そうして見ていて思ったのは、この作品の「予見させる力」の凄さである。
あっと驚く伏線はほとんどなく、「何が起こるか」というのはだいたいわかってしまうのだ。金を出してくる人間にはだいたい裏があるし、後ろを見るとだいたい恐竜が迫ってくる。インドラプトルとの戦いの結末についても、結果をもたらすものの存在は非常に印象的に描かれており、納得感がある。
「何が起こるか」は予見させた上で、それが「いつ起こるか」をドキドキして待たせる、これは本当に一級のエンタメテクニックである。

あとまあとにかくブルーが可愛いのである。映像記録で登場するちびブルーの可愛さは異常。
そんでもって彼女(ご存知のかたも多いと思うがブルーはメスだ)は非常に弁えたヒロインである。オーウェンに信頼を寄せながらも、人間と恐竜という相容れない存在であることをどこか理解しているような振る舞いがたいへんに健気。片方が人外なバディが大好きな人間にはたまらない映画だった。

7/18 31字のラブレター

こんな夢を見た。
理髪店(美容院ではない。トリコロールのあのポールがくるくる回る昔ながらの理髪店である。散髪屋と言っても良い)の娘(CV:石原夏織)がある日、家業の手伝いをしていると、髪の美しい見慣れない美人(CV:坂本真綾)が来店する。
彼女のシャンプーを手伝った少女は、その美しさに魅了される。後日、その美人は少女の通う学校に国語教師として赴任する。
その趣味が俳句だと知った少女は、先生にお近づきになるために、彼女の指南を受け俳句を勉強し始めるというストーリーだった。
なんか青春の色が濃い百合アニメを観客としてみている感じで、屋上で先生と友人二名と一緒に俳句の指南を受けている映像がありありと見えていた。
こんな面白い話、なんらかの方法で形にしたいと思うのだが、まずは俳句について勉強しなければならず、オンバトの辛口批評で有名な夏井先生のご著作でも読んでみようかと考えている。あと百合作品を出しても通るような小説の新人賞ってどっかにあるだろうか。識者の皆様のコメントをお待ちしています。


……気づいたらワールドカップはフランスの優勝で幕を閉じ、そしてここ数ヶ月私を悩ませていた某流星群合作の進捗もなんとか片付いた。実質この四日ほどでゼイゼイ言いながら形にした格好で、17日の朝に天啓を受けていなければ今もまだ完成していなかった可能性が高い。
まあそんなグチャグチャの状況ではあるが、面白いものができたとは思うので25日の公開を楽しみにしていただければ。

明日は心療内科へ行く。
もう本気で今の職場にこれ以上居続けられる精神力は持ち合わせていないので、なんとか脱出する算段を確保する道標が出来れば良いのだけれど。
こういう事を言うと怒られるかもしれないが、いまさら履歴書に空白があくことはもう全然どうでもいいし、とにかく苦しみから抜け出せるならなんでもするわ、そう、何でも!という気持ち。
本当にどうにもならなかったら明智光秀ばりに職場に火を放つかもしれないので、なんかその手の放火事件とかあったらアイツついに駄目だったか、と思ってくれたら良いと思う。

7/12 消えぬ炎のモドリッチ

最近絶賛寝不足中である。理由は簡単、だいたいワールドカップのせい。
昨日今日と準決勝の二試合が行われたが、いずれ劣らない名勝負揃いで、仕事がないのをいいことに試合見たあとはアホみたいに寝ていた。

中でも今大会注目なのは、三戦連続の延長を制し、初の決勝に進んだクロアチアだろうか。
ベスト16ではデンマークPK戦までもつれ込みこれを制し、続く準々決勝では今大会のダークホースとして上がってきたロシアと真っ向勝負、こちらもPKまでもつれ込んだ死闘の末にベスト4進出を決めた。
そして迎えた準決勝、若さと勢いのあるイングランドを相手に、先制されながらも無尽蔵とも思えるスタミナで追いつき、ついでに延長を制しファイナルへの切符をもぎ取った。

スポーツ漫画みたいな展開だが、こういうフィクションを超越した現実が時として展開するからサッカー観戦はやめられない。
ドイツ、スペイン、アルゼンチンといった強豪の影に隠れながらも、豊富な運動量とテクニックで中盤をコントロールするモドリッチをはじめ、準決勝で決勝弾を叩き込んだマンジュキッチやサイドを爆走するペリシッチ、負傷してもなおPKを止めたキーパーのスバシッチなど、実は参加国のなかでも有数のタレントを揃えているのが今回のクロアチア
三戦連続の延長を戦い、他国より一試合余分にプレーしている計算でもはや満身創痍だろうが、そのファイティングスピリッツは決勝でも僕たちを熱くさせてくれることを期待してやまない。
なにしろクロアチア代表の愛称はヴァトレニ――彼の国の言葉で「炎」を意味するのだから。
その炎が老獪な守備を敷くフランスを焼き尽くすのか、はたまたレ・ブルーの波濤がクロアチアの炎を消し去ってしまうのか、決勝が楽しみでならない。


しかし一方で動画は全然進んでいない。原曲が好きだからと選んだ担当パートのテンポとリズムが原曲と全然違うじゃん、なのである。マジで困った。だれか助けてくれ。
小説の方はとりあえず当面書くネタを一つに絞ったので、今少しずつ詰めている段階。なんとかモノにできるように頑張りたい所。
というわけで今日は試合がないのでさっさと寝よう。睡眠の重要性!

7/10 小説家になろう

とりあえず上司との面談を終える。
なんか想定していたより偉いポジションの人が出てきたが、とりあえず業務上の困りごとと精神的限界の話を滔々と語り、一旦有給消化の名目で10日間の休みを得ることに一旦は成功した。
その間心療内科の予約をとってあるので、それを武器になんとか退職をもぎ取ろうと画策中。
もうあんなところにおれるか。

しかしまあ上手いこと話を相手方にそらされ続けていた感じがあるので、母上と私の不信感はマッハである。トニー・ジャーが大量のイクスクラメーションマークと共にムエタイアクションで脳内乱舞。

帰りの車の中で母上からこんな提案があった。
「休んでる間に小説の一本も書きあげてどっかに応募したら?」


――俺が代わりにやってやるよ。
任せろって、百合子の夢は、俺がちゃんと形にしてやるから。

ということでハバネロP、小説家を目指すチャレンジが始まりました。
なお流星群合作の進捗はいまだ0%である。間に合うのか。

7/9 メンタルと君主論がぐちゃぐちゃ

久しぶりに日記とかつけることにした。
理由は簡単、先日読んだ三浦しをんの日記エッセイがべらぼうにおもしろかったからであり、自分もこういうのを書いてみるとなにがしか文章力にプラスになるかもしれないという目論見である。

ビロウな話で恐縮です日記 (新潮文庫)

ビロウな話で恐縮です日記 (新潮文庫)

こういうのに影響されやすいことからわかるように僕はミーハーである。沼にハマりやすいのでもはや沼に住んでいるも同然で、ドジョウか何かみたいになっている。

今日は休日であった。色々なものを犠牲にし、会社の連絡先を着信拒否に突っ込むことで得た休日であった。その経緯については後述するが、したがって出かけることにした。
目的は同人誌を買い漁ることと、先日公開されたMS合作の作業が佳境に入っていた関係で見逃していた映画『ハン・ソロ』を観に行くことである。
同人誌狩りの方はまあまあの戦果。一番欲しかったあかめ先生の百合子本は店頭で発見できなかったが、五十嵐響子ちゃんの薄い本をいくつかと、ロゴの作り方に関するデザイン系のものを二冊購入。後者はいつか役に立ってくれると良いと思う。

さて、本日のメインテーマだったハン・ソロだが、なかなかの出来だった。
個人的にはやはりチューバッカとハンの二人がミレニアム・ファルコンの座席に並んで座るシーンが印象的。そこでメインテーマを鳴らすのは大変にずるい。一方で、ここまでの行程で完全にチューバッカがヒロインに見えている僕の脳内では、ホイットニー・ヒューストンが高らかに「えんだあああああああああいやあああああああ」と熱唱していた。いやマジでハンがチューバッカというバディと出会う物語だからこれ。
……というのはまあ冗談としても、中身としてはコソ泥のクソガキが酸いも甘いも経験してハン・ソロという「一人の男」になる過程がきっちりと書かれていて大変よかった。
ただ個人的には、ランド・カルリジアンの相棒であるアンドロイドL3の精神はどこかにちゃんと残してほしかったという思いがないでもない。「スタートレックX ネメシス」のデータとB4とかみたいにさぁ。僕はそういうのに弱いのである。

あと女は怖い。そして予想もしないあいつがでてきてビックリした。続くんかこれ。もしかして続くんかこれ……?そして繰り返しになるが女は怖い。


そんなこんなでMS合作公開、その反動による惰眠、映画とショッピングという志向のおひとりさまホリデー3Daysだったわけだが、こんなにのんびりしたのはずいぶんと久しぶりだった。
というのも、仕事が大変激務を極めていたからである。正確に言うと今もまさに繁忙期なのだが、ついにメンタルをやってしまったらしくお休みをもぎ取ったのである。

今年の3月下旬から部署が変わったのだが、どうも隣の席に座っているアラフィフのおっさんと私の相性が壊滅的に悪い。僕は「終わりよければすべてよし」を座右とする大雑把の国からやってきた人間なのだが、隣席のおっさん氏はさながら小姑がおっさんの皮をかぶっているかのごとくにねちっこく、僕が最も嫌う「ミスを後出しでねちねち指摘してくる」たぐいの人間であった。後出しジャンケンがかっこいいのはブリーチの世界だけだとジャンプで学ばなかったのかお前は。

そもそもうちの職場はどうにもブラックの色が濃く、業種上仕方ない面もあるが帰りはてっぺん回る近くになるのは当たり前(その分午後出社なのはありがたい面もあるが)、定刻より早く出社して会議やる日もシフト表に刻まれるのは判で押したように勤務時間7.5hだし、夏場のクソ繁忙期は朝9時から夜11時まで働かされることもあり、それなのにいつでもお給料は据え置きである。
僕はまだ週に2日の休みをもらえているから良いが、上の人間は週休1日で働き詰めであり(これでも違法でないというのが恐ろしい)、また毎月第一週に発生する日曜出勤のぶんの休日をきちんと補填してもらったことは殆ど無い。
クソな職場環境は一定しかたないと捉える向きもあろう。しかし私はそれ以外に大事なものを奪われまくっていた。五歳の頃から推し球団だった阪神タイガースの試合とか、アイマスのラジオとかニコ生とか、私が信仰を捧げる天使であるところの伊藤美来さんの出てるニコ生とかそういうものが一切合切リアルタイムで見れなくなった。
おまけに土曜が休めないのでライブも行きにくくなったし、一度など現地参戦が決まっていたライブを泣く泣く諦めた。
更に言うと正月仕事だったおかげで実家で買ってたワンコの最期を看取れなかったし、生活リズムが合わなかったおかげでいい感じになってた女の子にも振られた。

もう僕のメンタルはぐちゃぐちゃである。
5月の末に体調がめちゃくちゃになり、誰とも話したくなくて引きこもっていたら会社の人間が警察を連れて乗り込んできて死ぬほどびびった。
先週も体調が悪く、今回はきちんと休む旨を連絡したら管理がなっていないと怒られた。無理だわそんなん。
先日いよいよ限界を感じて前お世話になっていた心療内科に電話したら、次に診察ができるのは二週間後だとおっしゃる。
もう死ぬと思った。ならばちょうど台風が来ているので水害に巻かれて死ぬがよかろうと思い、台風の中チャリに乗って飛び出した。せめて最期に実家に挨拶して帰ろうと思ったが、よもや会社の連中が実家にまで触手を延ばしていないとも限らないという不安が脳裏をよぎり実家をスルーした。都合30kmぐらい走ってついにとある駅で立ち往生したので、母上に連絡して迎えに来てもらった。滅茶苦茶怒られた。

翌日仕事の予定だったのでとりあえず家に戻ったが、飯を食って着替えて出社しようとしたら吐き気と嫌な汗が止まらなくなり、なんとも情けないが母上に頼んで休む旨を会社に伝えてもらうことになった。
果たして母上がどんな手練手管をつかったのか知らないが僕は3日間の休みを手に入れ、MS合作の公開にリアルタイムで立ち会えることになった。とても楽しかった。久々に、本当に心の底から楽しかった。

なお、台風の日の逃避行の際、カバンの中に入れっぱなしにしていた君主論は染み込んできた雨でぐちゃぐちゃになった。有栖川夏葉にあこがれて買ったきり読みかけになっていたのだが、どうしたらいいか今も困っている。

今日も映画を見た後、会社の人間が家の前で張っていたりしないかビクビクしながら帰ってきた。
折しも病院の看護師が患者を看取るのが精神的に辛くて20人ほど殺した、という事件がニュースになっていたが、今の僕は彼女の気持ちがほんの少し理解できる。
たぶん、苦痛から逃れる方法が手のうちにあったとしたら、使ってしまうだろうな、と。
かく言う僕も、自分が喫煙者だったなら、今頃は普段常用しているライターで会社を燃やしていたと思う。そうならなかったのは何のプラスにもならないあんな煙よりも、フィクションの方を愛好する人間だったからであり、会社の人間(と呼ぶもおぞましい化け物たち)は僕がオタクであったことに感謝してほしいと思う。

MS合作振り返りとかHearty!!の解説とか


というわけでMS合作「ミリオンライブ!5th st@ge Brand New St@rs!」無事に予定通り公開できました。
何がすごかったかって今回は前日に全部のパートが揃っていたし準備がほぼほぼ終わっていたということだよ!!!!
……と、そんな裏事情はさておき。

当ブログをご覧の皆様、MS合作、お楽しみいただけておりますでしょうか。
なに、まだ見てないって?それはぜひ見てほしい。一時間を僕らにいただければ、あなたの一日がちょっとだけ素晴らしいものになると思います。

今回は合同誌とメドレー合作を並行するという類のない企画で、僕は合作の方の副主催という立ち位置で関わっておりました。
主なお仕事は主催と様々な相談ごとをしたり、主催が連絡取れない人への伝令係です。
というか今回は本当にリアルの状態がいろいろアレで、自分の担当パートすら締め切りをブッちぎって公開日の四日前に仕上がる始末。
副主催としてのお仕事がきちんと果たせていたか、というのはたいへんに不安です。
その分をきっちりカバーしていただいた黒崎P・光線P・R2Pの運営スタッフ各位にまずはありがとうと言いたいです。
また参加者の皆様、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。みんなの最高な動画やイラストのおかげで、僕はいつも笑顔になります。
そして視聴者の皆様、あなたたちの感想やコメントが、僕たちの力になります。最高の時間をめいっぱい楽しんでください。

また、合同誌の方も少しだけお手伝いしました。各アイドルの紹介文を一部担当しております。
様々な事情により僕がどの子を担当していたかは明かせないのですが、最初にサンプルとして作った文章が、5分で考えたにしてはテンプレとしてきっちり整ってて即採用となったことは少しだけ自慢です。
ちょうど合作動画の作業が佳境に入ったところで主催から合同誌の献本が届いて、大変励みになりました。本当にリアルがきつくて死にそうだったので。

そんな状況の中で、たぶん副主催として一番いい働きをしたのは各人の希望を調整して担当パート決める所ではないでしょうか。
ミリオン合作では毎回、アンケートを取って希望調査をし、それを基にして割り振りを決めていくのですが、今回は打ち上げ生放送でも少し話したとおり、その偏りが半端ない状態でした。
参加者に頭を下げて希望調査になかったアイドルを担当していただく、というのは我々としては申し訳無さでいっぱいになるので、できるだけ避けたい所。
今回は僕とミンガムくん(山椒魚さんといったほうが良いのか?)の閃きにより奇跡的にきれいに割り振れました。副主催としての僕が一番輝いていたのはこのときだったのではないかと思います。
その結果がどうなったかは、すでに合作本編を御覧頂いた皆様はご存知ですよね?我ながらいいオーダーが組めたんじゃないでしょうか。
すごいでしょ、最高でしょ、天才でしょ!


■担当パート解説

さて、私は担当パートの希望調査に以下のような回答を提出しました。

第一希望 地球儀にない国(百合子)
第二希望 空に手が届く場所 (麗花)
第三希望 Hearty!! (恵美)
第四希望 ロケットスター (翼)
第五希望 ローリング△さんかく (桃子

このうち、第一希望については「主催と副主催で殴り合ってどっちがやるか決めようか」と冗談で言い合っていたのですが、ごまPが百合子で希望を出しているのを見て「ごまPに任せよう」という意見の一致を見たのでたいへん平和的に殴り合いを回避することに成功。ごまP is GOD。
そのうえで「麗花さんはノマニキに任せたほうがええやろ」という戦術的判断と、恵美を希望してたのが僕一人だったという現実的事情により、僕の担当パートは第三希望に上げた恵美の『Hearty!!』と相成りました。

もともと『Hearty!!』はMSシリーズでもかなりお気に入りの曲で、また僕の作風にもしっくり来る曲調だったので作りやすそうだな、という印象でした。
加えて多分僕に求められているのは「いつもどおり」なのだろうという判断の元、コンセプトを固めていきます。

まず今回はチャレンジとして「英語部分以外の歌詞字幕を使わない」という縛りを設けました。
しかしそうなった場合、画面をもたせるのに何か別のテキストが必要になってきます。それをゲーム中のセリフだけで賄うのは大変だと思い、別の手を考えました。
その助けになってくれたのは、今回もやはり「歌詞」だったのです。
「小さな失敗なんて誰だってヒトツやフタツ」「今日だって一瞬なんだよ 味わってヒトツ残らず」というAメロの歌詞を見たとき、ふと「失敗は成功のもと」「光陰矢の如し」ということわざが連想されました。
ただそれをそのまま使うのは、ポップな楽曲のイメージと合いません。
その時ハバネロの頭に電流走る――。
「そうだ、英語にしちゃえばオシャレじゃん!」(短絡的思考)
僕は高校時代久保帯人師匠の『BLEACH』を愛読していたため、英語のフレーズをシンプルにズバッと置いたらカッコよくなるだろう、という謎の盲信を持っています。
それに加えて、僕が敬愛してやまないTotoriさんが、MADの中で偉人の格言や古今東西の名作の一説を印象的に引用しているのを真似てみたくなった、というのもあり。

そんな感じで今回は英語の諺や偉人の格言、歌詞などから曲とカードの内容にあったものを集め、使用しました。
そのリストは以下の通り。
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・Life has its ups and downs.
「人生山あり谷あり」

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・Failure makes Success.
「失敗は成功のもと」

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・Time flies, Everything goes.
「光陰矢の如し」

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・The best color is the one looks that good on you.
「最良の色はあなたに一番似合う色」
(シャネル創業者ココ・シャネルの言葉から)

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・Some say love,it is a flower.
「ある人は、愛は花だという」
アメリカの歌手ベット・ミドラーの楽曲「Rose」から)

f:id:habanero02:20180708074222p:plain
・Whenever you smile,you feel happy.
「笑う門には福来る」

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・Keep your eyes on the stars, and your feet on the ground.
「目を星に向け、足を地につけよ」
アメリカ26代大統領セオドア・ルーズベルトの言葉から)

いつも歌詞を引用するときと同様、フォントはすべて同一のものとし、今回は「Aharoni」を使っています。
その他、ゲーム中のセリフはすべてヒラギノ角ゴ」で統一。また、セリフ以外の日本語テキストは一切使わないようにしています。
ちょくちょく私の動画についていた「いつもただ歌詞出してるだけ」というコメントに対して自分なりの回答をしてみたつもりです。
あとは色使いや画面づくりなど、だいたいいつもどおりですかね?感想をたどっていると僕の担当パートはめちゃくちゃわかりやすかったみたいです……w ナデクロさん速攻で気づいてたっぽいし、阿羅他さんたちが声を揃えて「ここハバネロさんや」って言ってたと聴いたときは不覚にも草が生えました。

あとコメントで早々とDASH島が見抜かれていて笑いました。


動画全体のテーマとしては「友達思いで楽しいことが大好きな所恵美らしさ」を表現するということに主眼を置きました。
前回のソロ曲「フローズン・ワード」がかっこいい系だったのに対して、「Hearty!!」はナチュラルな所恵美っぽさというかJKっぽさというか、そういうものが主成分の曲。
それならば、仲間やプロデューサーと一緒に、アイドルとしての日々を全力で楽しんでいる、そんな所恵美を見せていくのが正解だと考えました。
僕は特に恵美担当P、というわけではないのですが、彼女のポジティブで誰に対してもフラットで、かつ誰よりも仲間思いな在り方というのはすごく魅力的だと思っています。
お察しの通り、僕は高校時代に恵美みたいな子と全然接点はなかったのですが、たぶん隣の席に恵美がいたら学校生活がもっと楽しいものになっていたんじゃないかな、とか。
また一方、765プロライブ劇場とニコマス、アイドルと動画製作者という場所や立場の違いはあれど、自分が今いる場所で得た友人関係に強い愛着を持っていることについては、強いシンパシーを覚えたりもしています。
そういえば合作に関わるようになったのも「副主催やってほしい」と主催に頼まれたからだったな、ちょっと行き詰まったときに「なんとかなるってー、とりあえずやってみよ」って言うのが僕の役割になってるな……などなど、今までのミリオンライブ絡みの企画との関わりを考えたら、僕と恵美って意外と似ているところもあるんかもなーと思えて来たりして。

そんな感じで、僕自身の対極にありながらも理解の範疇にある所恵美という女の子のことを、一生懸命考えたつもりです。
その結果が、今回の動画とあのクソみたいに長いEDコメントに籠もっています。
そうした所恵美感については、このSSにもたいへん影響を受けました。製作期間中にこんなん食らったらあかんて。
www.pixiv.net
クラスメイト所恵美概念は凶器。隣の席でシャンプーとか制汗剤の匂いで鼻孔をくすぐられたいし真夏の透けブラをこっそり拝みたいし、宿題とか見せたお礼にライブチケットをもらって劇場公演を観に行って恋に落ちたい。
……なんかアレな方向に脱線しましたが、そんな所恵美の魅力を表現できていたら良いですし、願わくば恵美担当のプロデューサーさんに「よかった」と言ってもらえたら、これ以上の喜びはありません。



次の合作はどうなるのかまだ分かんないですけど、少なくともグリー版のサービス開始六周年にはまた投稿祭やりたい、と主催が言っているので、次はそこが目標になると思います。
今回はいろいろすごい人と並べられて、まだまだ自分には向上の余地があるなと思ったので、藤井ゆきよさんの言葉じゃないですけど、「最高は更新するもの」ですから、まだまだ頑張っていきたいです。
最高を更新する……つまり、伸びしろですねぇ!!!
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本田らしいオチがついたところで、また次の動画とかでお会いしましょう。
次は流星群合作だ!デッドラインまで10日切ってるのに進捗0%!やべぇな……w